どんな悪路もヘッチャラ! 無骨でカッコいいミリタリーヴィークル6選
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どんな悪路もヘッチャラ! 無骨でカッコいいミリタリーヴィークル6選


とにかくタフで、ヘビーデューティな魅力あふれるミリタリーヴィークル。


戦場のようなラフで過酷な地形を駆けるこのクルマを、収集、再生、保存する日本ミリタリーヴィークル協会の広報・デューク廣井さんから、とくに武骨でカッコいい6台を教えてもらいました。



M35A1トラック(1951年)

50年以上現役だった名車。よく見ると荷台に人が腰かけているのがわかる
 提供  「コンバットマガジン」(ワールドフォトプレス)
50年以上現役だった名車。よく見ると荷台に人が腰かけているのがわかる


ベトナム戦争から湾岸戦争まで使われた軍用トラックで1951年にアメリカ軍に導入されました。'50年代から'00年代にかけて50年以上現役で使用されていた息の長いモデルです。


荷台には折り畳み式のベンチが備えられ、下せば兵員、上げれば大量の荷物を運べるユーティリティ性の高さは特筆です。輸送容量の多さからトラックと名付けられているのも納得ですね。



ダッジ WC-57コマンドカー(第二次世界大戦モデル)

一見わかりづらいが高級指揮官が乗っていただけあり、内装はかなり豪華
 提供  「コンバットマガジン」(ワールドフォトプレス)
一見わかりづらいが高級指揮官が乗っていただけあり、内装はかなり豪華


JEEPよりもひとまわり大きくてパワーがある車輌です。装備品や兵隊を輸送したり、救急車にしたり警察車にしたり、大砲をキャリアで牽引したりと様々な用途で使用されました。トラックまではいかない乗用車といったところでしょうか。ちなみにWCは「weapon career」(兵器輸送)の略です。


またこのクルマはエンジンが大きくて機動性が良いとの理由から内装のグレードを上げて、高級指揮官が乗っていました。コマンド=命令・司令の意味なので名称からして納得ですね。内装のソファもフカフカです。



ハーレーダビットソン、ウイリスMB(ともに第二次世界大戦モデル)

意外に思うかもしれないがバイクもミリタリーヴィークルの一種に数えられる
 提供  「コンバットマガジン」(ワールドフォトプレス)
意外に思うかもしれないがバイクもミリタリーヴィークルの一種に数えられる


ミリタリーヴィークルにはバイクもあるんです。ハーレーダビッドソンのサイドバルブは、第二次世界大戦中にアメリカ軍が移動手段やミリタリーポリスのパトロール用に使っていたもので、昔のモデルだからハンドシフトになっています。軍用なので機関銃やスコップが差さっていますが、銃はもちろんモデルガンです(笑)。


ウイリスMBは、第二次世界大戦中のアメリカ軍のJEEPです。いわゆるJEEPという名前がついた最初のモデルで代名詞的存在と言えますね。第一次世界大戦の頃からこれより小さなモデルはありましたが、マスプロダクションでここまで完成度が高い車輌はこれが最初でした。



M3 ハーフトラック(第二次世界大戦モデル)

日本ミリタリーヴィークル協会の仲間が集まり、スクラップ状態から復元した一台
 提供  「コンバットマガジン」(ワールドフォトプレス)
日本ミリタリーヴィークル協会の仲間が集まり、スクラップ状態から復元した一台


これは乗用車ではなく装甲車の部類に入ります。M3は米軍の型式名で、前がタイヤ、後ろの駆動輪がゴム製のクローラー(履帯)でできたキャタピラーになっています。半分がクルマ、半分が戦車のようなため「ハーフトラック」と呼ばれています。


そして実は、撮影した車輌は完全なスクラップ状態から復元してここまで仕上げた一台なのです。


赤錆の塊のフレームしかなかったものに、日本製のハイパワーなエンジンを載せて、クローラーはアメリカから輸入し、鉄板を溶接して塗装を施しました外装を纏いました。1/1の本物さながらのプラモデルを作ったと思ってもらって構いません。仲間が集まると、ここまでのものを造ることができるんです。



三菱 JEEP Jシリーズ(1953年~)

三菱のJEEPはミリタリーヴィークルの入り口に最適なエントリーモデル
 提供  「コンバットマガジン」(ワールドフォトプレス)
三菱のJEEPはミリタリーヴィークルの入り口に最適なエントリーモデル


最後に日本製の車輌を紹介します。これは三菱が前述したウイリスMBのライセンスを受けて自衛隊や民生用に製造したモデルです。


ただしライセンスを取得すると独自の改造やパーツ交換が可能になるので、一見同じように見えても、エンジンを大きくしたり、ターボを積んだり、ボンネットが高くなっていたりと、かなりの変更点があり、日本独自のJEEPに進化しています。昔のウイリスMBとは似て非なるものですね。ウイリスではなく三菱JEEPと呼ばれる所以はそこにあります。


こちらは民間バージョンも多く出ているので、日本にはかなりの数があります。ミリタリーヴィークル初心者にもオススメのモデルですね。



ミリタリーヴィークルの魅力を語るデュークさん
 出典  Funmee!!編集部
ミリタリーヴィークルの魅力を語るデュークさん

第二次大戦時のアメリカ陸軍が使用したM3ハーフトラックと1/4t水陸両用車輌、バイクのミリタリーヴィークルプラモデル


■プロフィール

デューク廣井さん


ミリタリーヴィークルマニア。「日本ミリタリーヴィークル協会」の広報を担当。アポカリプスやV-twinショーといったイベントを主催運営する傍ら、ガン・ミリタリー映画系のライターとしても記事を執筆。日本人唯一の全米西部作家連盟正会員、Office DUKE 代表。



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文・写真:吉田佳央(Yoshio Yoshida)

撮影協力:サムズミリタリ屋



2018年4月6日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

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