まだ誰も見たことがない景色を求めて――ドローン写真家・花田礼さんに聞く、ドローン撮影の魅力とは?


ここ数年でどんどん愛好者が増えているドローン。

 

お手軽簡単に空中撮影が楽しめるとあって写真好きはもとより、カメラに興味がなかった人達にも人気を呼んでいる。

 

花田礼さんは広告代理店に勤務しながら、ドローン写真家としても活躍。斬新でセンスあふれる作品は自身のインスタグラムを通じて、日本はもちろん世界中から注目を集めている。

 

花田さんに自身の作品を見せてもらいながらドローンの魅力について語ってもらった。




確認作業から新しい発見へ

森の中をワインディングロードが生き物のように躍動する。「視点を変えると新しい発見があります」

 提供  花田礼さん


―― 花田さんがドローンに興味を持ったきっかけを教えてください。

 

もともと学生時代からちょっとカメラをかじっていたんですよ。当時、世間的にも絶景がブームになり始めて、僕も本を買ったりして「絶景、いいなぁ」と感動して外国へ撮影旅行に行ったりしていたんです。確かに現地で写真を撮って感動するんですけど、単なる確認作業になっているんです。要はグランド・キャニオンに行ってもウユニ塩湖に行っても、写真でもう見ているものを、実際に見に行くみたいなことで。僕もそれは好きだったんですけど、「まあ、写真で見たしな」っていう思いもちょっとあって。

 

そんな時に、ちょうどドローンが普及し始めて、テレビでドローンで撮影した映像を見て、「確認作業じゃない! 初めての景色が見られる」というふうに、ときめいてすぐに買いました。実際にドローン撮影を始めたのは、大学卒業後、広告代理店に入社して1年目、2014年の10月ぐらいですね。



千葉県・館林のネモフィラ畑。淡い青色がまるで水彩画のような世界を作り上げる

 提供  花田礼さん


―― ドローン撮影にハマった理由は何なんでしょうか?

 

どこかで見たことがある写真ではなくて、自分がその景色の第一発見者になれるみたいな感覚が、すごく楽しいですね。Google Earthで、「あっ、ここ、ドローンで撮ったらきれいそうだな」っていう場所を見つけて行って撮ってみて、やっぱりすごかったみたいな感じで。その景色って、その角度から見た人って、まだいないですからね。

 

それとインスタグラムに写真をアップするようになったりして、まだ誰も見たことがない景色とかを載せると、日本も含めて海外とかから、すごく反響があるんです。新しい景色を発見できること、周りから反響があるというのが、ハマったきっかけです。



視点を変えることで価値を生む

日本でも有数の桜の名所、奈良県・吉野山。山一面が咲く色に染まるドローン映えする景色だ

 提供  花田礼さん


―― なるほど、新しい発見をできるのが、ドローンの魅力なんですね。

 

はい。まだ発見されていない景色を見つけることができるというのは魅力のひとつですね。いま、僕は広告代理店で働いているのですが、物事を見る視点を変えることで新しいことが生まれるというのは広告を作る時の考えに似ていると思うんです。ドローンは、物理的に見る角度を変えることで、その土地の価値を上げることができる。横から見ていると、別になんでもない場所でも、上から見ると、「あっ、すごい景色だった!」みたいなことがあリます。

 

そのような作品をインスタグラムに上げると、そこに住んでいる方から、「こんなに地元をきれいに撮ってくれて、ありがとうございます」とメッセージをいただくことも。視点を変えることで、その場所に新しい価値を生むことができるんです。



埼玉県・三郷ジャンクション。タービン型と呼ばれるジャンクションの代表例でその造形美は関東屈指

 提供  花田礼さん


―― ドローンで撮影をするので難しいところは何ですか?

 

難しさというよりも、事前に家でどんな写真を撮りたいかということを綿密にイメージしないとダメですね。ドローンで撮ったからといって、いい写真が撮れるとは限らない。Google Earthでひたすらその場所を上から見て、「ここから、こういう感じで撮ったら、いい写真が撮れるな」というのをしっかりイメージして行かないと、大した写真にならないですね。

 

 

―― ドローン撮影に向いている場所はあるのですか?

 

個人的にドローン映えするスポットっていうのがあります。横から見ると普通なのに、上から見るとすごいみたいな、そのギャップが多そうな所ですね。例えば海はドローンで撮ってもきれいなんですけど、人間目線でもきれいなのでそこまで価値は高くない。でもジャンクションとかは、上から見ないとそのつくりの美しさがわからなかったりします。ですから、事前に「あっ、ここはドローン映えするスポットだな」と思ったら、そこにチェックを付けて撮影に行くとういうことをしています。



住んでいる人達の誇りに

栃木県日光いろは坂。言わずと知れた紅葉の名所だ。48のカーブが真紅の世界に誘う

 提供  花田礼さん


―― これまでで一番お気にりの一枚は?

 

ひとつに絞るのは難しいですが、この紅葉の作品には思い入れがありますね。ドローンで撮影を始めて、初期のころの写真です。それまでもポチポチと撮っていていたんですが、これを撮って、グッとなんか開けた感じがししました。狙った以上で! 想像通りではあったんですが、実際、飛ばしてみたら、「あっ、メッチャきれい!」って。飛ばしながら、ずっと夢中でシャッターを切っていました。

 

 

―― いまの撮影スタイルはどんな感じですか?

 

平日、仕事から帰って余裕がある時に家でGoogle Earthを見て撮る場所をイメージして、土日で撮影に行くみたいな感じですね。東京近郊なら日帰りでも行けますが、クルマに乗って、泊まりで行くこともありますよ。ドローンで撮影することが主な目的ですが、その土地のおいしいものを食べたり、普通に旅みたいでメチャメチャ楽しいです!



空から見下ろすと、そこにはサプライズが! ドローン映え&インスタ映えする作品だ

 提供  花田礼さん


―― 今後、ドローン撮影を続けていく上で、何か目的はありますか?

 

さっきもお伝えしたんですけど、その場所の価値を上げるようなことをしたいと思っています。上から見たりすると、「こんなステキな世界が広がってたんだ!?」みたいな感じで、そこに住んでいる人達が誇りを持てるような作品を撮っていきたいですね。



「作品を撮り溜めて、いつか世界のたくさんの人が驚くような写真集を出版したいですね」

 出典  Funmee!!編集部


■プロフィール

花田礼さん


ドローン撮影にハマり全国各地の美しい景色を撮影して回り、自身のインスタグラムで公開し注目を集めている。その作品が認められ『絶景空撮写真:ドローンマガジン』で巻頭特集が組まれたこともあるほどの実力派。広告代理店に勤務しながら、ドローン写真家としても活躍中

 

 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:サンオー・プロダクションズ (SAN-O PRODUCTIONS)

写真:ペロ (Pero)



■免責

ドローンなど無人航空機を飛行させる場合、地域や状況によって国土交通省の許可を受ける必要があります。ルールに従い、安全に楽しみましょう。



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Funmee!!編集部

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