十人十色のスタイルがある。ワーゲンバスとキャンプの幸福な関係


天候にも恵まれて春の訪れが感じられた3月の3連休。

千葉県館山市のとある場所に集まっていたのは、「フォルクスワーゲン キャンプモービルクラブ」のメンバーたちでした。

クラブの関東支部を取りまとめている坂本潔さんにクラシックなフォルクスワーゲンとキャンプの幸福な関係についてお聞きしました。

フォルクスワーゲンを愛する仲間が自然に集う

20歳で免許を取った時に1974年式の「タイプ1 1303S」を買ってから、これまで35年に渡ってフォルクスワーゲンを乗り継いできたという坂本さん。

 出典  Funmee!!編集部


ーー フォルクスワーゲン キャンプモービルクラブとは、どういう集まりなのでしょうか。


フォルクスワーゲン キャンプモービルクラブは「フォルクスワーゲンとキャンプを楽しもう!」を合言葉に、関西と北陸のフォルクスワーゲン好きが発起人となって1997年にスタートしました。現在、定例イベントとして4月に琵琶湖、7月に静岡の掛川、10月に茨城の筑波山でキャンプミーティングを行なっています。


私がクラブに入ったのは、2000年です。毎年10月のキャンプミーティングは、その翌年からイースト(関東支部)の主催で始まりました。2012年までは千葉で、2013年からは茨城で開催しています。日程は2泊3日で集まるのが50台くらい。定例のキャンプミーティング以外でも集まる時があって、今日は20台くらいになりますかね。



坂本さんの良き相棒となっている「タイプ2 ウエストファリアキャンパー SO42」。ルーフがスモールポップトップという仕様になっていて、車内で立って作業できる。

 出典  Funmee!!編集部


ーー それでは、坂本さんのフォルクスワーゲンについて教えてください。


今、私が乗っているのは1967年式の「タイプ2 ウエストファリアキャンパー SO42」。「ウェストファリア」は、フォルクスワーゲンからベース車を提供してもらってキャンピング仕様に架装していたドイツのコーチビルダーです。


1800年代から馬車を手がけていたという古い歴史があって、キャンピング架装メーカーとしてフォルクスワーゲン社とは1950年代から関係を築いています。ウエストファリアが架装したキャンピング仕様車は、フォルクスワーゲン社のカタログにも正式に掲載されていました。


「SO42」は、スペシャルオーダー42を意味します。この数字がいろいろとあるんです。数字によって、家具の種類やレイアウトが変わってきます。



車に合わせるテントやキャンプ道具にもこだわりがある

ウエストファリアの純正テントが「タイプ2 ウエストファリアキャンパー SO42」と連結。フォルクスワーゲンもウエストファリアもドイツ生まれだが、このテントはフランス製。

 出典  Funmee!!編集部


ーー この車の場合、寝るためのテントを張らなくていいというわけですね。


後部座席がベッドになって車中泊ができますからね。クラブのメンバーにはクラシックなタイプ1(ビートル)に乗ってきてマルシャルのテントで寝る人もいますし、それぞれのスタイルでキャンプを楽しんでいます。


私が張っているテントは、ウエストファリアの純正なんです。「ビッグテント」と呼ばれているもので、純正だけあってタイプ2と連結させて使える仕様になっています。この中で料理を作ったり、食べたり、くつろいだりしています。


私のタイプ2は1967年式で、テントは1965年から67年にかけて作られていたものです。今ではテントは稀少な存在になっていて探すとなると大変ですが、車と年代を揃えるのが古いワーゲンバスでキャンプをする楽しみ方のひとつと言えます。



料理に使うバーナーは、車よりも古い年代のもの。その奥に並んでいる1960年代の籐製バスケットもいいアジを出している。

 出典  Funmee!!編集部


ーー そうなると、他のキャンプ道具も古いもので揃えたりする感じですか?


今日は家に置いてきましたけど、バースデーランタンは持っています。今日の道具の中で一番古いのは、1950年代の3バーナーですかね。アルミのボディで3つ口というところが気に入っています。料理をするには、3つ口の方が使い勝手がいいですから。



ーー やはり、料理にもこだわっていらっしゃる?


今日は、鶏を丸ごと買ってきました(笑)。初めて挑戦するのですが、韓国料理のタッカンマリ(韓国語で「鶏1羽」という意味)を作ってみようと思います。日本で言うところの鶏の水炊き鍋に似たものです。



フォルクスワーゲンとともに、一生の思い出を積み重ねてきた

坂本さんが取りまとめ役となって毎年10月に開催しているフォルクスワーゲン キャンプモービルクラブのイーストミーティングは、参加申込書や特製Tシャツのクオリティまでが劇的に高い!

 出典  Funmee!!編集部


ーー そもそも、坂本さんがフォルクスワーゲンでキャンプを始められたのはいつからだったのでしょうか。


今の「タイプ2 ウエストファリアキャンパー SO42」を手に入れたのが1998年のことで、それ以前は1992年から「タイプ2 スタンダードマイクロバス」に乗っていました。とにかく荷物がたくさん積めるところがよくて、その頃から家族でキャンプに行くようになりましたね。


「タイプ2 ウエストファリアキャンパー SO42」に乗り換えてからは、ウエストファリア製のキャンピングトレーラーを引っ張って出かけていた時期もあったりして、キャンプのスタイル的にはいろいろと変遷を遂げてきました。



 出典  Funmee!!編集部


ーー 1992年以降、これまでにフォルクスワーゲンでいろいろなところに行かれたと思うのですが、一番の思い出は?


これまでのフォルクスワーゲン キャンプモービルクラブのキャンプミーティングもすべて思い出深いのですが、特に強く印象に残った旅を挙げるとすれば、15年くらい前に家族5人で北海道を半周したことですかね。


大洗からフェリーで苫小牧まで行って、富良野、旭川、網走、阿寒、摩周湖、釧路湿原、帯広、札幌、小樽と廻り、最後にまた苫小牧に戻ってフェリーで帰りました。全9日間、これはいい旅でしたね。



家族の今も、これから何十年か先も。ずっとフォルクスワーゲンと一緒に 人生の夢だったワーゲンバスを買ったら自分のアイデンティティを超えて「人生そのもの」になっちゃった!




===
文:國領磨人
写真:後藤秀二

最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!編集部

Funmee!!編集部

TOP