アウトドアコンシェルジュ・吉田豊さんに学ぶ、No Outdoor, No lifeな生き方


夏に向かって日に日に暑くなる季節。夏だ、キャンプだ! フェスだ!! とアウトドアライフがヒートアップしていきます。野外でより快適に過ごせるギアを探している方は多いはず。そんな時に、自分にぴったりなギアを提案してくれる人がいたら……と思ったらいました!


 アウトドア業界25年、アウトドアコンシェルジュとして活躍する吉田豊さんはまさにそんな人物。アウトドア業界の異端児とも言われる吉田さんの半生を語ってもらいました。



野外活動のトータルプランナー「アウトドアコンシェルジュ」

 出典  Funmee!!編集部


―― 家の中はアウトドアギアがライトなものからハードなものまでいろいろあって、アウトドアの宝箱みたいですね。

 

持ち物を減らす「断捨離」って言葉がありますが、アウトドア好きはどうしても真逆の暮らしになっちゃいますね(笑)。5年前に神奈川の茅ヶ崎に越してきましたが、やりたいこと、作りたいものがいろいろあって、どうしても道具が増えちゃいます。

 


―― 「アウトドアコンシェルジュ」として活躍されていますが、具体的にどのようなことをされているのですか。

 

アウトドアの衣食住をトータル提案しています。と言っても分かりにくいですよね。アウトドアをこれから始める人から長年楽しまれているベテランの人まで、その人たちが求めているアウトドアシーンを、より快適に楽しくするための提案を幅広く行っています。



―― と言いますと?


例えば、初めての人向けにテントやタープの張り方を教えるイベントを開催するという活動もその一つです。こうした活動を一言で説明するために「コンシェルジュ」という肩書きを友人がつけてくれました。結局はアウトドアの何でも屋です(笑)



アパレル業界で幅広くアウトドアの腕を磨く!?

 提供  吉田豊さん


―― なるほど。なりたくてなれるものではなく、長年の経験と知識が求められそうです。

 

そうですね。20年ほどアウトドアライフストア「WILD-1」でバイヤー、MD、プレスをしていました。その前はアパレル業界にいて、「BEAMS仙台」のオープニングスタッフとして採用されて、当時最年少の店長に抜擢されたこともあります。

 


―― もともとアパレル業界で働かれていたのですね。

 

ええ。BEAMSの当時のバイヤーがアウトドア好きで、日本ではまだ珍しかったアウトドアブランドをどこよりも早く扱っていました。ブラッド・ピット主演の映画『リバー・ランズ・スルー・イット』が流行った時期に、街中でフライングベストを着るファッション、あればBEAMSが仕掛けたんですよ。

 


―― 1992年に公開された大ヒット映画、懐かしいです。


社内にはアウトドア全般のスキルや知識が求められるムードがあって、僕自身もアウトドア志向になっていきました。



季節に応じてアウトドアをとことん楽しむ

 提供  吉田豊さん


―― アパレル業界にいながら、同時にアウトドアスキルも高めて行かれたのですね。

 

「アウトドアをやったことないのに、アウトドアギアをお客さんにすすめるのは矛盾している」という会社の方針があったんです。もともと釣り好きだったし、方針にも共感して積極的に取り組みました。



―― どんなアウドドアにハマっていったのですか?


春は渓流釣り、夏はシーカヤック、秋はキャンプやトレッキング、冬はスノーシューやテレマークスキー(スキーブーツのつま先だけをスキー板に固定した、現代スキーの原型スタイル)も20年続けています。最近もウエットフライを使った渓流釣りをしてきたばかり。雪山登山も続けて10年ぐらいになりますね。


 

―― アウトドアの1ジャンルに特化するのではなく、季節に応じて楽しむというスタイルなのですね。

 

そうです。でも、ギアを提案する立場として少ない道具で満喫できるフリークライミングとサーフィンは、やってないんですけどね(笑)。



専門分野を持たないオールラウンダーが強みに

 出典  Funmee!!編集部


―― 吉田さんのように、アウトドアに幅広く精通されている方はそんなに多くないのですか。


僕が27、28歳でアウトドア業界に移った時、この業界には専門分野に特化した人材はいても、オールマイティな人材がいませんでした。でも、アパレルでは店頭に立てばメンズ、レディスの両方で広く精通した知識と接客スキルを持っていることが当たり前だったので、それを踏襲したことと、レアなアウトドアギアの情報を持っていたことが強みになりました。

 


―― WILD−1に入社されて、オリジナルブランド「tent-Mark DESIGNS」(テンマクデザイン)の立ち上げにも関わっていらっしゃったとか。

 

構想から全て立ち上げて3年ぐらい携わりました。達成感がありましたね。他にも、ブランディングから求めている人の手に届くまでの仕組みを考えるマーケターやエデュケーター、フェスのキャンプの仕切りも10年ぐらいやっています。好きなことって誰に言われなくてものめり込めるし、経験も知識も深まっていきますよね。それを貫き続けたことで、今の自分があるのだと思います。




■プロフィール

アウトドアコンシェルジュ&マーケティング

吉田豊さん

宮城県生まれ。紳士服・婦人服販売・セレクトショップBEAMSを経て、アウトドアライフストアWILD-1に入社。アウトドア業界25年、バイヤーやプレス、MDを歴任し、2011年にアウドドアコンシェルジュとして独立。アウトドア初心者からベテランまで、楽しみ方やTPOに応じたアウトドアの衣食住のトータルプロデュースをしている。神奈川県茅ヶ崎市在住。


 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:浜堀晴子(Haruko Hamahori)

写真:平野 愛(Megumi Hirano)

写真提供:吉田 豊(Yutaka Yoshida)

 

 

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Funmee!!編集部

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