【ヘンアイ国産自動車の会】#07 日産 スカイラインGT(スペック編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった魅力的な日本発のクルマたち。

そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。

今回は「日産 スカイラインGT(通称ハコスカ)」について、東京都羽村市在住の岡根浩二さんを取材してきました。




30代以上の年齢の人であれば、さほどクルマに興味がない人でも必ずその名前は聞いたことがあるであろう“ハコスカ”。ハコスカは1968年〜1972年まで生産された「スカイライン」の三代目に当たるモデルです。


初代は富士精密機構(後のプリンス自動車工業)が開発したものだが、1966年にプリンス自動車工業が日産と合併したため、1968年にデビューした三代目は、日産として開発する初のスカイラインであり、メーカーのプライドをかけてデザインからディテールまで力を入れて製作したモデルになります。



やや怒り肩のフロントグリルにGT-Rオーナメントが誇らしげ

やや怒り肩のフロントグリルにGT-Rオーナメントが誇らしげ

 出典  Funmee!!編集部


また、ハコスカという名前は、四代目スカイラインである通称ケンメリが流線型のボディラインで開発されたことにより、それに対して箱のようなラインを持つ三代目を“ハコスカ”と後から呼ぶようになりました。


岡根さんは当時からいすゞのベレットのファンだったので、ハコスカはレースシーンにおけるベレットのライバルとして認識していたため、自分が乗ることになるとは思ってもいなかったそうです。



エンジンはGT-RのS20型を搭載。ソレックスのデュアルキャブレターはレーシーな雰囲気

エンジンはGT-RのS20型を搭載。ソレックスのデュアルキャブレターはレーシーな雰囲気

 出典  Funmee!!編集部


ハコスカのデビュー当初のエンジンは、前身であるプリンスから継続した直列4気筒1,500ccのみのラインナップでしたが、発売してまもなく、日産製のOHC直列6気筒2,000ccL20型エンジンを搭載するGTを追加。そして翌年には直列6気筒4バルブDOHC2,000ccS20型エンジンを搭載し、レーシーなスペックを持つGT-Rが登場します。


ハコスカの開発当初から6気筒エンジン化を予定していたのか、ハコスカはフロントノーズが長めに設計され、6気筒モデルはバランスのとれたボディデザインであることも支持されました。



岡根さんのこだわりである、低い車高やハの字の足回りでスピード感を感じるディテール

岡根さんのこだわりである、低い車高やハの字の足回りでスピード感を感じるディテール

 出典  Funmee!!編集部


岡根さんのクルマ好きには1960〜’70年代の国内のレースシーンが大きく影響しているため、愛車は1971年式のスカイラインGTなのですが、エンジンスワップを始め、足回りはGT-R仕様にアップデートしています。エンジンはS20型を搭載し、リアの足回りは拡大したトレッドに合わせたオーバーフェンダーを装備。これこそがGT-Rの象徴だと語ります。



GT-R仕様のオーダーフェンダーはレースファンとして譲れないポイント

GT-R仕様のオーダーフェンダーはレースファンとして譲れないポイント

 出典  Funmee!!編集部


また、最近ではヴィンテージモデルとしてフルオリジナルのハコスカを好むファンも多いなか(フルオリジナルの車体はかなり希少)、岡根さんはオリジナルのパーツをベースとしながらも程よくチューンを施し、車高を6cmほどローダウンし、コーナリング時のトラクションを考慮してホイールをハの字に切った街道レーサーのようなスタイルに仕上げられています。



運転席はホールド性の高いバケットシートを装備

運転席はホールド性の高いバケットシートを装備

 出典  Funmee!!編集部


当時は、「レースで速い車がカッコ良かった」と岡根さんが語る通り、このGTもレーシーなディテールを多く備えていますが、あくまでもストリートを主戦場としたGT-Rを前提にカスタムが施されていました。

 

「GT-R風にカスタムしてはいますが、エンジンもノーマルカムだし、足回りもガチガチに固めているわけではない。あまりにもスパルタンに仕上げてしまうと、普段のりとしてはあまりにも扱いづらいクルマになってしまうので、レーシーな雰囲気を取り入れながらも普通に街乗りができる仕様にしています」



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■プロフィール

岡根浩二(おかね こうじ)さん

 

1960年(昭和35年)生まれ、東京都羽村市在住

10代の頃からのスポーツカー好きが高じて、いすゞをメインとしたヴィンテージスポーツカー専門店「ISUZU SPORTS」を地元羽村で開業。ヴィンテージカーのイベントなども開催する1960〜’70年代の国産スポーツカーのスペシャリスト

 

 

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文:金原悠太(Yuta Kinpara)

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)



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Funmee!!編集部

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