【ヘンアイ国産自動車の会】#13 いすゞ ベレット1800GT(スペック編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった日本発のクルマたち。そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。


今回は神奈川県在住の北浦正隆さんの愛車、いすゞ ベレットGTを紹介します。




今回紹介するのは、’73年式のいすゞ ベレット1800GTというクルマです。若い世代にはまず「えっ、いすゞって乗用車作ってたの?」という驚きがあるかもしれません。そんな昭和の歴史に埋もれそうな、いすゞの名車を歴史を紐解きながら紹介していきましょう。

 

大型トラックやバス製造では日本屈指のメーカーであるいすゞが乗用車製造に乗り出したのは戦後間もない’53年のこと。イギリス・ルーツグループとの提携で、ヒルマンミンクスをノックダウン生産することからスタートします。その後ルーツとの提携解消を機に、100%いすゞ製として登場した初の乗用車が’62年登場のベレルというクルマです。



全長4m、全幅1.5mと非常にコンパクトなクルマです

全長4m、全幅1.5mと非常にコンパクトなクルマです

 出典  Funmee!!編集部


続けていすゞは、ベレルよりも小型で安価な乗用車の製造に着手。翌’63年にデビューを飾るのが、ベレルの小型派生車両を意味する「ベレット」です。当時としては珍しい四輪独立懸架や、ラック&ピニオン式ステアリング、4速トランスミッションを採用するなど、先進の技術が惜しみなく投じられました。

 

そんなベレットをベースに2ドアクーペ化したボディに、高出力なエンジンを搭載し、ディスクブレーキを採用したスポーツモデルが、’64年登場で、のちに「ベレG」の愛称で親しまれることとなるベレットGTです。今回の記事に登場しているのは、生産終了間際の’73年式で、大きくなったテールランプや通称ブラックマスクと呼ばれるフロントグリルの意匠が大きな特徴です。



ヘッドライト周辺に飾りプレートが備わる後期型の通称『ブラックマスク』

ヘッドライト周辺に飾りプレートが備わる後期型の通称『ブラックマスク』

 出典  Funmee!!編集部


インテリアは、コンパクトながら高性能車として販売されていたこともあり、非常にスポーティです。ダッシュには6連のメーターが並び、スピードメーターはリミッター規制のない時代故に220km/hまで刻まれています。

 

3本スポークのウッドステアリングも状態が良く、ダッシュ周りはヤレや劣化を感じさせません。




7連メーターが並び、ダッシュ周りは非常にスポーティです

7連メーターが並び、ダッシュ周りは非常にスポーティです

 出典  Funmee!!編集部


それ以上に驚かされるのがシートです。ブラックレザーにグリーン系のインサートが入るシートは、ホールド性が高く、ヘッドレスト一体型の通称『フォーミュラシート』と呼ばれました。ご覧の通り非常にキレイでまるで新車のようです。



ホールド性の高い通称『フォーミュラシート』が備わります

ホールド性の高い通称『フォーミュラシート』が備わります

 出典  Funmee!!編集部


ベレGのエンジンは、当初新開発のOHV1.6リッターからスタートしますが、’69年のモデルチェンジを機に、OHC化され、排気量も1.8リッターに拡大されます。最高出力115馬力は、117クーペのDOHCエンジンを搭載したベレットGTRの120馬力に匹敵するパワフルなユニットです。



搭載されるのは、115馬力を発生するG180型エンジンです

搭載されるのは、115馬力を発生するG180型エンジンです

 出典  Funmee!!編集部


パワフルなエンジンに対して車重はたった950kgほど。これは現代の一般的な4ドアサルーンの車重1.8トンに換算すると200馬力オーバーのエンジンを搭載していることになります。製造から45年が経過したクルマですが、今でもオーナーの北浦さんの相棒としてしっかりと活躍しているのも頷けますね。



フジミ模型 1/24 ノスタルジックレーサーシリーズ NR15 いすゞベレット1600GT後期型

いすゞベレット1600GT後期型のプラモデル。フロントとリアが下がった特徴あるシルエットが見事に再現されています。前輪も左右に動き、四輪とも回ります。全長17cm X 全幅6.5cm X 全高5.5cm。

amazonで見る


■プロフィール

北浦正隆さん

神奈川県在住。18歳で免許をとって、実家のクルマは運転したものの、自分の意思で買った初めてのクルマが、ヒトメボレで買ったベレGというかなりのツワモノ。バイクやサーフィンも好きという25歳。

 

 

===

文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

取材協力:ISUZU SPORTS



最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!編集部

Funmee!!編集部

TOP