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#21 日産・サニートラック(ドライブ&カスタム編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#21 日産・サニートラック(ドライブ&カスタム編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介する連載「趣味人ジドウシャ部」。今回は1967〜1994年に生産されていた日産・サニートラックです。

 

扱いやすい旧車として、初心者からマニアまで幅広く愛されている「サニトラ」。ドライブ&カスタム編では、ドライブフィールやカスタムについてご紹介します。



設計は1970年代、でも信頼性は1990年代

日常の足としても何の不安もなく乗ることができます
 出典  Funmee!!編集部
日常の足としても何の不安もなく乗ることができます


1970年代の基本設計を変えることなく1994年まで販売されていたサニトラ。撮影車両は最終年の1994年モデルですが、運転席に乗り込んでみると、とてもそうとは思えません。インテリアのたたずまいは、1970年代のクルマそのものです。



飾り気のないシンプルなインテリア。乗車定員は2名です
 出典  Funmee!!編集部
飾り気のないシンプルなインテリア。乗車定員は2名です


細いステアリングにシフトレバー、丸型のアナログメーターが収められたシンプルなダッシュボード。エクステリア以上にインテリアからはノスタルジックな雰囲気が漂っています。



丸型の3連メーター。ちなみにノーマルでは一番左側が空いているのですが、この車両は純正オプションのクロックを装備。ここに後付けのタコメーターをつけているオーナーもいます
 出典  Funmee!!編集部
丸型の3連メーター。ちなみにノーマルでは一番左側が空いているのですが、この車両は純正オプションのクロックを装備。ここに後付けのタコメーターをつけているオーナーもいます


そして走り出しても、エンジンルームや路面から伝わってくる音や振動の感じはやはり1970年代のクルマのテイスト。フランスのルノー・4やシトロエン・2CVなどにも言えることですが、よくこれを1990年代まで造り続けたものだと、ある意味感心してしまいます。



リアサスペンションはリーフリジッド
 出典  Funmee!!編集部
リアサスペンションはリーフリジッド


しかしその一方で、1970年代の旧車では得られないフィーリングもあります。それは安心感。イチから組み直してフルレストアした車両ならいざしらず、旧車となるとどうしても設計の古さ以前に経年劣化、いわゆるヤレを強く感じてしまいがち。

 

しかしサニトラの場合、もちろん程度や整備状況にもよりますが、始動にコツはいりませんし、エンジンは高回転まで気持ちよく吹け上がります。ステアリングやシフトの動作もスムーズ。製造年が新しいサニトラならではの長所です。



A12型エンジンの排気量は1,171cc。OHVながら8,000回転まできれいに回ります。チューニングへの許容性も高く、乗用モデルのサニーは1970年代にはツーリングカーレースのベース車としても活躍しました
 出典  Funmee!!編集部
A12型エンジンの排気量は1,171cc。OHVながら8,000回転まできれいに回ります。チューニングへの許容性も高く、乗用モデルのサニーは1970年代にはツーリングカーレースのベース車としても活躍しました


「サニトラは旧車初心者にはピッタリなクルマ。でもこれに乗って、旧車を勘違いしてしまう人も多いです。自分がすごく旧いクルマに乗っていると錯覚してしまう。そして自信がついて本当の旧車に乗り換えると、扱いづらさ、維持のしづらさにショックを受けてしまうんですね」と語る、サニートラック専門店「青葉オート」代表の松尾義明さん。その結果、いったんサニトラを卒業した後、再び戻ってくる人もいるそうです。



バリエーション豊かなカスタムスタイル

青葉オートでは、毎年11月にサニトラミーティングを開催。昨秋のミーティングにおじゃまして、参加者のカスタムサニトラを撮影させていただきました
 出典  Funmee!!編集部
青葉オートでは、毎年11月にサニトラミーティングを開催。昨秋のミーティングにおじゃまして、参加者のカスタムサニトラを撮影させていただきました


サニトラは、さまざまなカスタムを楽しめる点も大きな魅力です。エンジンや足まわりのチューンナップパーツから内外装のドレスアップパーツまで、カスタムパーツも豊富に出回っています。



ローダウンしたボディはガンメタに塗装。メッキグリルに砲弾型ミラーが決まってます。ちなみにオーナーさんは若い女性です
 出典  Funmee!!編集部
ローダウンしたボディはガンメタに塗装。メッキグリルに砲弾型ミラーが決まってます。ちなみにオーナーさんは若い女性です


定番のカスタムは、角目ヘッドライトを丸目ヘッドライトに換装するほか、グリルやバンパーを交換して後期型のフェイスを中期以前のものにすること。また前後サスペンションを交換してローダウンするのも人気です。



フロントマスクは中期型仕様。ビタローニスタイルのフェンダーミラーにエンケイのアルミ製ディッシュホイールと、王道の旧車レーサースタイル
 出典  Funmee!!編集部
フロントマスクは中期型仕様。ビタローニスタイルのフェンダーミラーにエンケイのアルミ製ディッシュホイールと、王道の旧車レーサースタイル


基本的には、旧車テイストを強調しつつ、レーシーさを加える方向にカスタムするのが一般的。「以前は派手なパープルラメにリペイントするなど、族車っぽいスタイルも流行りましたが、最近はソリッドカラーでオリジナルの雰囲気を残しつつ旧車っぽくする傾向がありますね」と、松尾さんは語ります。



ハコスカスタイルのマスクにカスタムした「ハコトラ」。ペイント以外オーナーさんが自分でカスタムしたとか。イジりやすさもサニトラの魅力です
 出典  Funmee!!編集部
ハコスカスタイルのマスクにカスタムした「ハコトラ」。ペイント以外オーナーさんが自分でカスタムしたとか。イジりやすさもサニトラの魅力です


旧車スタイルでは、フロントマスクをC10型スカイライン、いわゆるハコスカにした「ハコトラ」があり、ハコトラにするためのキットパーツも販売されています。「ハコスカにピックアップなんてあったっけ!?」と一瞬思ってしまうほどの違和感のない仕上がりです。



爽やかな水色にリペイントされたキャルルックスタイル
 出典  Funmee!!編集部
爽やかな水色にリペイントされたキャルルックスタイル

また、明るい色にリペイントし、メッキパーツでドレスアップしたキャルルックも人気のカスタムスタイル。ピックアップということもあってか、一気にアメリカンな雰囲気になるのもおもしろいですね。

 

ちなみにメッキバンパーを始め、多くのパーツはまだ新品の純正パーツが手に入るというから驚きです。維持しやすく、イジりがいのあるサニトラは、まさに最高の趣味グルマと言えるでしょう。



ビビッドなレッドもサニトラには似合います。前期型のメッキグリルとのコントラストもイカしてます
 出典  Funmee!!編集部
ビビッドなレッドもサニトラには似合います。前期型のメッキグリルとのコントラストもイカしてます
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■取材・撮影協力

青葉オート

 

1993年ごろからサニートラックをメインに扱い、1998年からサニトラ専門店に。仕入れた車両は配線から内装まで整備し直したうえで販売している。純正品からオリジナルのドレスアップパーツまで豊富なパーツ在庫を持ち、さまざまなカスタムにも対応。

 

 

神奈川県横浜市青葉区恩田町2073-6

TEL:045-962-0671

営業時間:9:00〜19:00(月〜金曜)、10:00〜19:00(土日祝)

休み:水曜

 

 

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文:和田達彦(Tatsuhiko Wada)

写真:銭田豊裕(Toyohiro Zenita)、和田達彦(Tatsuhiko Wada)



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2018年2月14日
Funmee!!編集部
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