好きなあの子に会いに行こう!BMC(ビルマニアカフェ)のビルを楽しむ街歩き


1950〜1970年代生まれのビルをこよなく愛し、大阪から全国にビルの魅力を発信する5人組、その名もBMC(ビルマニアカフェ)。

 

その“ビル愛”からリトルプレス「月刊ビル」をはじめ、『いいビルの写真集 WEST』や『いい階段の写真集』(ともにパイ インターナショナル)を発行するほどです。

 

そんなBMCの皆さんに、ビルを愛でながら街歩きを楽しむ術を教えていただきました。



ビル探しの“足”は自転車。すぐ止まり、撮影できるスピードが最適


「徒歩でもいいんですが、回れる範囲が決まっちゃう。自転車である程度の範囲を見て回るからこそ、気付くことがあるんです」と岩田雅希さん。



窓が六角形になっているなんて、クルマじゃ速すぎて気が付きません

 出典  Funmee!!編集部


岩田さんがビルに興味を持ったのは、自転車で街を走っている時に「水平に窓が並ぶビルが街中にいっぱいあるなあ」と気になり出したことなのだとか。

 


窓が横に連なって水平に並ぶ「丹平ビル」。残念ながらすでに壊され現存しない

 提供  BMC

小回りがきく自転車が一番便利。岩田さん(左)は、お子さんの送迎用自転車で出動

 出典  Funmee!!編集部



“いいビル”探しのコツは、低層&タイルの表情を見よ!


“いいビル”が建てられた時代、多くのビルは「低層」であり、そこにあしらわれた「タイル」が特徴的と声をそろえるBMCの皆さん。1950〜1970年代のビルは今のような高層のものはなく、4、5階建てくらいのビルが中心。だから低層で、かつビルの顔である正面にタイルをふんだんにあしらっているビルは“いいビル”である可能性が高いそう。

 


絶妙な色合いの釉薬タイルがランダムに並び表情豊か

 出典  Funmee!!編集部


「現代のタイルは品質も整い、量産されています。工業的には大切なことですが、どこか味気ない。そうじゃなくて、味わい深いタイルをみつけてください」と川原由美子さん。



キュンときたら、すぐ撮影して場所や情報をストック

手軽にスマホですぐ撮影。ビル全体はもちろん、キュンときたディテールを写真におさめて、あとでゆっくりと堪能しよう

 出典  Funmee!!編集部



 出典  Funmee!!編集部



お気に入りのビルをみつけたら、サラリとアプローチ


気に入ったビルをみつけたら、まずは定礎を見て、いつ建造されたかなどをチェック。勇気があれば管理人さんなど、話を聞ける人がいるかを確認してアプローチしてみましょう。

 

「運がよければビルの歴史やエピソードが聞けたり、見学させてもらえる場合も。無断で中に入って撮影や見学をするのはNGなので、必ず許可を取りましょう。話しかける時は不審がられないよう気をつけて」と高岡伸一さん。



大通りに面した三角バルコニーが目を引く、BMC憧れのビル

 出典  Funmee!!編集部


数あるビルの中でも「未だ内部取材の許可をいただけない」と、BMCが10年間片思いを続けているのが、大阪市北区のとあるオフィスビル。

 

低層ではないけれど、惜しみ無く使われた釉薬タイル、六角形の窓、ビルをぐるりと囲む2階バルコニーにはステンレスをふんだんに使い、4階以上はビルの角に三角のバルコニーがつく……と、他ではあまり見られないこだわりのディテールが光っていると声をそろえるメンバーの皆さん。

 

「当時の社長の『俺の城!』という気合いの入れ方がいいですねえ。この年代の社長が建てたビルは、『俺のビル感』が全面に出ているところも魅力」と阪口さんはしみじみ語ります。



ぜいたくにステンレスを使った2階バルコニー。タイルとの組み合わせもグッとくるポイント

 出典  Funmee!!編集部



ビル探しから戻ってきたら仲間と共有

大阪市北区にあるBMC本部にて。左から岩田雅希さん、阪口大介さん、高岡伸一さん、川原由美子さん、夜長堂こと井上タツ子さん

 出典  Funmee!!編集部


ひとりで写真を見返して浸るのもいいですが、同じ感性を持つ仲間と共有する楽しみは、ぜひ味わって欲しいところ。ビルの外観だけでなく内装についての話も弾みます。ディテールを撮影しておくと、さらに盛り上がります。



BMC本部が入る大阪ニット会館内の、毛糸の編み目を思わせる窓格子

 出典  Funmee!!編集部

長い年月、何人の人が通っていっただろう、とロマンを感じる擦れたビニールの床材

 出典  Funmee!!編集部

贅沢に2種類のタイルが使われている、と気付いた時の興奮も冷めないうちに共有しよう

 出典  Funmee!!編集部



SNSでシェアして、世界中に仲間を増やす


「BMCのアカウントは作っていませんが、私はインスタもチェックしています」という夜長堂さん。「いいビル」で検索すると、BMCが発行する「月刊ビル」の写真もたくさん出てきます。

 

「インスタなどでいろいろなビルを見ていくと、キュンとくる写真に出会うはず。場所情報を書いてあるものもあるから、インスタから始めてみるのも手。街でいいビルに出会えば、こんどは自分が発信するワクワク感も味わえます」と、ますますビル好きが増えることを願うBMCさんなのでした。

 


さてさて、今日はどんなビルに出会えるかな?

 出典  Funmee!!編集部



 出典  Funmee!!編集部




■プロフィール

BMC(ビルマニアカフェ)

1950〜1970年代に建てられたビルの技術やオーナーのこだわり、時代背景に魅了された5人組集団。ビルを使ったイベントや、不定期で発行するリトルプレス「月刊ビル」、書籍『いいビルの写真集 WEST』、『いい階段の写真集』(ともにパイ インターナショナル)を世に送り出し、着々とビル好きを増やしている。また近著に『喫茶とインテリア WEST』(大福書林)もある。

 

 

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文:堤 律子(Ritsuko Tsutsumi)

写真:津久井珠美(Tamami Tsukui)、西岡 潔(Kiyoshi Nishioka)

 


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Funmee!!編集部

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