#07 日産 スカイラインGT(邂逅編)
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【ヘンアイ国産自動車の会】︎

#07 日産 スカイラインGT(邂逅編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった魅力的な日本発のクルマたち。

 

そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう新連載が「ヘンアイ国産自動車の会」。第7回目は「日産 スカイラインGT」。オーナーの岡根浩二さんに、ハコスカ愛を語っていただきました。



今になってこの無骨なスタイリングの魅力に気づいた


「山並みと青空を区切る稜線」という意味を持つ「スカイライン」は1957年の登場以来、日産のフラッグシップとして現在まで生産され続けているモデル。その歴代モデルの中でも第三代目はそのボクシーなボディデザインから“ハコスカ”の愛称で知られ、発売当時から一貫して人気が高いモデルです。



エッジの効いたボクシーなボディラインが特徴の“ハコスカ”とオーナーの岡根さん
 出典  Funmee!!編集部
エッジの効いたボクシーなボディラインが特徴の“ハコスカ”とオーナーの岡根さん


オーナーである岡根さんは10代の頃から1960〜’70年代のスポーツカーを数え切れないほど乗り継ぎ、今でもついつい当時のスポーツカーが気になってしまうのだと言います。


「ぼくが若い頃は男のステータスとして、クルマが絶対必要な時代だったんです。当時は速いクルマが格好良かったから必然的にスポーツカーは男たちの憧れでしたね。この1960-‘70年代の旧車だけにこだわっているつもりはないのですが、昔から好きなものはずっと飽きない性格なので、いつの間にか若い頃に憧れたクルマが旧車になっていたんですね(笑)」



元々はハコスカのライバル車のファンだった


ハコスカには4ドアセダンやバンなどのラインナップもありますが、岡根浩二さんの愛車は、フロントノーズを延長し、6気筒エンジンを搭載したGTモデル。岡根さんは、いすゞのスポーツカー好きが高じて“いすゞスポーツ”を開業したほどのいすゞフリークですが、そんな岡根さんがなぜ日産のハコスカに出会ったのでしょうか。



車高を下げ、地を這うようなスタイリングで街を駆ける岡根さんのハコスカ
 出典  Funmee!!編集部
車高を下げ、地を這うようなスタイリングで街を駆ける岡根さんのハコスカ


「ぼくは昔から根っからのいすゞ党。ベレットが大好きで、このクルマもベレットオーナーのお客さんが所有していたものをウチで修理していたんです。ところが、完成前にオーナーの都合で乗れないということになってしまったんです。スカジー(スカイラインGT)は当時ベレットのライバルだったこともあり、興味はあったのでぼくが引き取って自分で乗ることにしました。当時のレースでGT-Rが速かったので、スカイラインの中でもGTはもちろんぼくも憧れがあったんです。“ハコスカ”っていうネーミングは、四代目のデザインと比べて後から付けられたあだ名だと思うので、当時からこのクルマを見ていたぼくには若干違和感がありますけれどね(笑)」



6気筒モデルの重厚な乗り味がハコスカの面白さ


偶然の出会いでこのハコスカに乗るようになった岡根さんですが、何台もスポーツカーを乗り継ぐ中でも気付かなかったハコスカ特有の魅力に、この期に及んでどっぷりとはまっている様子。


「この時代はいすゞ、トヨタのスポーツカーは4気筒モデルしかなかったのですが、スカジーは6気筒。当時は気付かなかったのですが、いま乗ってみると、言葉で説明するのは難しいですが、無骨な乗り味というか6気筒車特有の直線の安定感がありながら柔軟性も高い乗り味が楽しくなってきています」

 


GT-R仕様にモディファイされた愛車に、GT-Rのオリジナルオーナメントを装備
 出典  Funmee!!編集部
GT-R仕様にモディファイされた愛車に、GT-Rのオリジナルオーナメントを装備


また、ハコスカのマニアの中には2種類の人種がいて、フルオリジナルの装備にこだわる人とカスタマイジングを施して、とにかく速く走れるスペックにこだわる人がいます。


メーカーが開発した当時のモデルの世界観やヴィンテージとしての価値を重要視した、フルオリジナル主義の楽しさももちろんわかるそうですが、岡根さんはこのクルマに関してはエンジンや足回りをチューンして、GT-R仕様にして乗っています。乗り手の好みを反映して、幅広い愛車の楽しみ方を与えてくれるのもハコスカの懐の深さなのでしょう。



ハコスカキットの秀作。ドライバー人形、シートベルト、エッチングパーツ、ワタナベホイールが付属しています。

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■プロフィール

岡根浩二(おかね こうじ)さん

 

1960年(昭和35年)生まれ、東京都羽村市在住

10代の頃からのスポーツカー好きが高じて、いすゞをメインとしたヴィンテージスポーツカー専門店「ISUZU SPORTS」を地元羽村で開業。ヴィンテージカーのイベントなども開催する1960〜’70年代の国産スポーツカーのスペシャリスト



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文:金原悠太(Yuta Kinpara)

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)



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2018年2月23日
Funmee!!編集部
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