ゆっくり、じっくり付き合う魅力。多肉植物ではじめるグリーンライフ
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ゆっくり、じっくり付き合う魅力。多肉植物ではじめるグリーンライフ


部屋を有機的に彩ってくれるグリーンインテリア。さまざまな植物があるなかで、多肉植物は独特なその見た目とお手入れの簡単さが魅力。

 

今回、多肉植物の専門店、solxsol(ソルバイソル)の松山美紗さんに多肉植物と暮らすライフスタイルの楽しみ方を伺いました。



小さな体に魅力満載の多肉植物

ひと口に多肉植物といっても、その姿は多種多様
 出典  Funmee!!編集部
ひと口に多肉植物といっても、その姿は多種多様


ぷくりと膨らんだ葉や茎をもち、緑や赤、紫などさまざまな色をしている多肉植物。葉の丸いものや細長いもの、背の低いものや高いものなど、種類によってその姿は多彩です。

 

多肉植物の専門店、solxsolの松山さんによると、その魅力は姿の面白さやかわいらしさはもちろん、何より育てやすさにあると言います。

 

「以前から植物は大好きで部屋にも飾っていたのですが、水やりを忘れてしまい枯らしてしまうことも多かったんです。でも、頻繁な水やりが必要のない多肉植物だけはいつまでも健気に育ってくれて、ずぼらな私でも育てられると嬉しかったんです」



数えきれないほどの種類の多肉植物を育てています
 出典  Funmee!!編集部
数えきれないほどの種類の多肉植物を育てています

 

 

上手に育てるポイントは「故郷を知ること」

多肉植物やサボテンの大半は、乾燥した地域の生まれ。水やりは最小限にして、じっくりと育てます
 出典  Funmee!!編集部
多肉植物やサボテンの大半は、乾燥した地域の生まれ。水やりは最小限にして、じっくりと育てます


多肉植物の原産地は主に乾燥地帯。そこで太陽の光が多く乾燥している場所をイメージしながら育てることが楽しむコツなのだとか。

 

「意外かもしれませんが、日本の夏は多肉植物にとっては一番ニガテな季節です。湿度が高くて蒸れやすく、強すぎる日差しで葉焼けしてしまうこともあります」



温室で自らさまざまな多肉植物を育てる松山さん
 出典  Funmee!!編集部
温室で自らさまざまな多肉植物を育てる松山さん


春と秋を生長期、夏と冬は休眠期と考え、春と秋は月に2〜3回水やり。夏は水やりを控えつつ風通しが良く、直射日光の当たらない明るい場所で育て、水やりは様子を見ながら少量で。葉にシワがよってきたときにあげることがポイント。

 

冬は生長が鈍るので水やりは控えめ。寒さには耐えられる種類が多いですが、急な霜や気温の低下に備えて、屋内で育てるのがおすすめです。



虫眼鏡を片手に、“多肉世界”を覗いてみよう

お気に入りの虫眼鏡は旦那さんから誕生日プレゼントとして贈られたアンティークのもの
 出典  Funmee!!編集部
お気に入りの虫眼鏡は旦那さんから誕生日プレゼントとして贈られたアンティークのもの


さらに、多肉愛が止まらない松山さんならではの楽しみ方も教えてもらいました。

 

「夜、お酒を飲みながら、虫眼鏡で多肉植物を見るのも大好きな時間です。虫眼鏡で見ると、小さな毛やトゲ、ほんのり色づいたりする変化や、葉脈まで詳細に見えて、肉眼で見るのとはまた違った世界が見えるんですよ! まるでナウシカの世界にトリップしたかのような気分になるんです」



トゲの1本1本まで見ることができ、異世界へ迷い込んだような気分を味わえる
 出典  Funmee!!編集部
トゲの1本1本まで見ることができ、異世界へ迷い込んだような気分を味わえる

 

 

植える器や寄せ植えで、多肉植物の表情が変わります!


多肉植物そのものも魅力がいっぱいありますが、植物の表情に合わせて器を選ぶことも楽しみのひとつ。

 

「小さな鉢をいくつも並べるのがお気に入りのレイアウトです。ごちゃごちゃしないように白い植物は、白いものと。グリーンのものはグリーンとカラーを統一しておけば、すっきりとまとまりますよ」。



多肉植物の色や姿に合わせて鉢の色を変えて並べると、ひとつの世界をつくれます
 出典  Funmee!!編集部
多肉植物の色や姿に合わせて鉢の色を変えて並べると、ひとつの世界をつくれます


「植木鉢だけでなく、アンティークの器やカゴなどを使うのもおすすめです」という松山さん。若い頃から骨董市やアンティークショップに通っては、陶器やガラス、木の素材のアイテムをコツコツと集めてきました。その組み合わせを楽しむと、多肉の表情も格段に変わってきます。



植える器は、自在。保水性のある土を配合して、カゴや器で楽しむこともできます
 出典  Funmee!!編集部
植える器は、自在。保水性のある土を配合して、カゴや器で楽しむこともできます


「多肉植物は見る角度や組み合わせでさまざまな表情を見せてくれます。なので、窓際に置くのか、それとも床に置くのか。小さな器にひとつずつ植えるか、寄せ植えにするか。場所や組み合わせなどレイアウトを楽しんでください」



松山さんが作った寄せ植えは、グリーンとイエローをベースにしたもの
 出典  Funmee!!編集部
松山さんが作った寄せ植えは、グリーンとイエローをベースにしたもの


寄せ植えはボリュームが出て華やかさも増します。さまざまな色を組み合わせたり、同系色でまとめてみたり、高低差を付けたりと好みでアレンジができます。

 

「種類によって水の欲しがり具合など異なりますが、それほど難しく考える必要はありません。まずは自分の好みで寄せ植えして、しばらく育ててひとつふたつ水を欲しがっている株があれば、それを取り出して別の多肉植物と植え替えればいいんです」

 

そんな風に試行錯誤しながら、自分だけの寄せ植えを作り上げていく。その過程も楽しんでください。



多肉植物専門店solxsolの松山美紗さんが教える多肉植物とサボテンの楽しみ方。身近なところに緑あふれる箱庭を作ろう。キレイな写真とハウツーが満載です。


■プロフィール

松山美紗さん

 

多肉植物専門ストア「solxsol」代表。自社温室で多肉植物の栽培から販売までを一貫して行う。学生時代に偶然入った専門店で多肉植物と出合い、姿の面白さにひと目ぼれ。その店で修行させてもらい、その後独立してsolxsolを開業した。「日々の生活に多肉を通して楽しい時間が増えたら」をモットーに多肉植物の魅力を伝えている。著書に『多肉植物・サボテンの箱庭』(ブティック社)など。

 

 

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文:千葉泰江(Yasue Chiba)

写真:岡崎健志(Kenji Okazaki)



2018年5月10日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

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