「自分を変えたい人こそアウトドアを始めてほしい」農園コンサルタント宮原悠さんに聞く自然の魅力


「自然は、自分の責任の重さをしっかりと感じる時間をくれる」と、眩しい笑顔で語るのは、フリーランスの農園コンサルタントと醗酵クリエイター、そして様々な自然に関するイベントを手がける宮原悠さん。

キャンプ、自転車、釣りやハンティングまでオールラウンドに「外遊び」を楽しむ宮原さんに、アウトドアの魅力についてお伺いしました。

多くの人の「健康の根っこ」に携わりたいと始めた農園事業


ーー まずは、宮原さんの現在のお仕事について簡単に教えてください。


僕は現在、フリーランスの農園コンサルタントとして主に活動しています。そのかたわらで「発酵クリエイター」を名乗りながら、味噌作りなどの食農イベントを開催したり、アウトドアの楽しさを広めるために執筆活動もしています。主に、アウトドアを体全身で楽しみながら人に伝えることが僕の仕事ですね。




みんなで自然と触れ合いながら、田植え

 出典  Funmee!!編集部

ーー 農園コンサルタントになったキッカケは何だったんですか?

 

「農園コンサルタント」という形で独立したのは2016年の春なので、約1年前ですね。その前は、東京で会社員をしていました。


今のような形で活動するキッカケになったのは、3.11に起きたあの大震災です。当時は震源からは遠い地方に住んでいたので「大きな地震がきたな」くらいに感じていたのですが、テレビニュースを見て大変驚きました。


獲れたての野菜たち

 出典  Funmee!!編集部

その後の原発事故で、健康被害に関する様々な情報が世の中にたくさん飛び交うようになりましたよね。情報に翻弄されて、右往左往する人たちを見て「何とかしたい」と強く思ったんです。

 

そこで転職を決意し、健康や自然に関わる仕事を探しました。その中で「医食同源」のさらに根幹とも言える、農業の仕事に携わることになったんです。


アウトドアは不便を楽しむ遊び。根幹にあるのは「自然が好き」だという気持ち

今でも釣りが大好き

 出典  Funmee!!編集部


ーー まさに「やるべきことを形に」ですね。そこからアウトドアにもハマっていったのでしょうか?


アウトドアにハマったキッカケは、もっと前で社会人になりたてのときに先輩から誘われたキャンプでした。


だけれど「自分はアウトドアが好きだ!」と意識するかなり前から、自然との距離は近かったんです。

というのも、僕は田舎育ちで。庭に大きな樫の木や梅の木があるような家で育ちました。


田舎って、一軒一軒が離れてるんですよね。だから小さい頃家の近所に同い年の友人がいなかったんですよ。だから遊び相手はいつも「自然たち」でした。おばあちゃんと庭いじりをしたり、鳥の餌台を作ったり、蛇や魚を捕ってきて飼ったり、釣りに行ったり。中高は釣り好きの親友が隣に越してきたこともあって、嬉しくて。そこからは釣りばっかりしてましたね。


なので「アウトドア好き」と言われるとあまりピンとこないんです。それくらい自然との距離が昔から近かったんでしょうね。


 出典  Funmee!!編集部

でも僕、テントやギアなどの道具はまったく詳しくないんです。


自然遊びって「不便を楽しむ」のも喜びのひとつだと思うので、そんなにたくさん道具はいらない。だから道具は突出したスペックよりも自分との相性や使い勝手で選んでいます。結果、ありふれた普通の道具を長く愛用しています(笑)いつでも自在に使える道具に囲まれて楽しく過ごしたいんです。


だからもしかしたら「アウトドアが好き」というより、単純に自然が好きなんだろうなと思います。


自然は「己の責任の重さ」をしっかりと感じられる時間をくれる

 出典  Funmee!!編集部


ーー 宮原さんにとって自然とはどんな存在ですか?


うーん。難しい質問ですね。自然の何が良いんでしょう。人のことなんてこれっぽっちも気にかけてくれないとこじゃないでしょうか(笑)自然は、自分がやった分だけ、そのままの答えが返ってくる。


仕事なんかしてると、自分が正しいと思うことや前回うまくいったことでも、周りの人の気分次第で「NOだ!」って思うことってありませんか? 「失敗したのはあいつのせいだ」なんて、ついついよこしまな感情が出てしまうことも。


でも、自然にはそんなの通用しないんです。背筋をピシッとしてきちんと望めば、自然はその通りの結果を返してくれる。自然はロジカルシンキングしか通用しないんですよね。人に責任を転嫁できない。


たとえば、焚き火だって僕が薪をくべなければ火は消えてしまいます。そんな「自分の責任の重さをしっかりと感じる時間」それが自然の楽しさなんじゃないでしょうか。


自分を変えたいと悩んでいる方にこそ、アウトドアを始めてほしい

 出典  Funmee!!編集部


ーー 宮原さんが思う「アウトドアに向いている人」ってどんな人でしょう?


極論、アウトドアに向き不向きはないと思います。アクティブな人はもちろんですが、自分を変えたいと悩んでいる方にこそはじめてほしいです。人間変わろうと思っても、なかなか繰り返される日常生活の中だと変われないんですよね。


自然と素直に向き合うことで、日常では難しかった「自分自身とも向き合う」ということができるようになる。自然遊びはとにかく思考をロジカルに、シンプルにしてくれるからです。自然を学ぶことって、物事の基礎を知ることと一緒なんですよね。


まずは週末だけでも良いと思います。いろんな事情でなかなか苦しい状況から抜け出せない方でも、アウトドアを始めることが、突破口になるかもしれません。


春は桜を見ながらのカヤックがおすすめ

 出典  Funmee!!編集部

ーー 最後に宮原さんが今後近い将来、したいことはありますか?


いろいろあるけれど、「自然の名前をもっと覚えたい」ですかね。「知る」ということは、生きる上での楽しむチャンスを増やすということなんですよね。


子供の頃、勉強が大嫌いだった自分に聞かせてやりたいです(笑)

だから僕は、もっと多くの自然の名前を知りたい。そうして多くの人に「生きる上での楽しむチャンス」を発信していきたいと思っています。




■プロフィール

宮原悠さん


農園&醗酵クリエイター。外遊びにも精通し、キャンプ、自転車、釣りやハンティングまで、自然を楽しむオールラウンダー。


現在、千葉県柏市、手賀沼のほとりに今春OPENする体験農園、OKUTEGA FARMのオープンに向け大忙し!


Funmee!!ライター
古性 のっち

予算100万円で世界一周中のフリーライター / バックパッカー。
無類の牛乳好き。各国の牛乳パックを収集してはバックパックに詰め込む日々。
世界中の美味しいパンを求めてさまよっています。朝はごはん派です。
Twitter - @nocci_84

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