模型女子・オオゴシトモエさん直伝!やっぱり愛しのプラモデルの世界


団塊ジュニアと呼ばれる世代なら、プラモデルの制作、とりわけ当時一大ブームを築いたガンプラに関しては人一倍強い思い入れがある方も多いはず。


今回はプラモデルが好きすぎて、模型制作を職業にしてしまったオオゴシトモエさんに、ガンプラをはじめとするプラモデルの魅力についてお話をうかがいました!



ごく自然に訪れたプラモデルとの出会い


―― 現在はプロモデラーとして、模型を制作したり、ワークショップを開催したりしているオオゴシさんですが、プラモデルとの出会いはいつなのでしょうか?


子供の頃からモノを作ることにすごく興味があって、はじめてプラモデルに触れたのは、小学3~4年生ぐらいでした。当時、「SDガンダム」が大流行していたのですが、まだニッパーも使えなかったから、手で直接パーツをちぎって作っていましたね。



現在は小学生を対象に、プラモデル教室を開催することも。作ったプラモデルは夏休みの自由研究になることもあるそう

 出典  Funmee!!編集部


―― その後はどんなプラモデルを作ってきたのでしょうか?


小学6年生の夏休みの自由課題で、恐竜のプラモデルを作りました。その当時は、浅草寺などお寺のプラモデルをちょこちょこ作って楽しんでいました。



憧れの「ホビージャパン」での連載をきっかけに、プロモデラーの道へ!


―― それからプロになるまで、ずっとプラモデルを作り続けていたんですか?


実は、中学や高校の頃はほとんど作っていませんでした。ただ、その間、ずっとアニメに興味があって、高校3年の夏休みに部屋にアニメのグッズを飾りたいと思ってたどり着いたのが、ガンプラでした。


ちゃんとしたものを作ろうと思って、「ホビージャパン」という雑誌を参考にしていたんですが、合わせ目を消す作業など難しい作業が多くて……。結局、納得がいくレベルには至らなくて挫折してしまったんですよね。



今回取材協力してもらった模型ファクトリーにはガンプラのサンプルが多く展示されている

 出典  Funmee!!編集部


―― 一度、あきらめたのになぜプラモデルを仕事に?


ガンプラを作らなくなってからも「ホビージャパン」は本当に面白かったので、ずっと読み続けていました。その後、高校を卒業して、アニメが好きだし、声優になりたいと思い、広島から上京してきたんです。そこでオーディションを受けて、声優の育成ユニットのオーディションに合格しました。偶然、その事務所があったビルの地下1階に「ホビージャパン」で活躍している有名なライターさんの工房があったんです。



―― おお。オオゴシさんにとって、まさに夢のようなビルですね。


勇気をだして挨拶にうかがったら、そのライターさんに「女の子なのに、プラモデル好きなんて、すごくめずらしいね」と言われて。そのまま「ホビージャパン」編集部に連れて行ってもらえることになったんです。さらに話がとんとん拍子で進んで(笑)



オオゴシさんの作品。
作品タイトル:水の中の命
使用キット:タミヤ 1/35 シャーマン
2014年10月製作。「第1回 ろうがんず杯」エントリー作品。

 出典  Funmee!!編集部


―― 聞いている限りだと、漫画のようなストーリー展開ですよ(笑)。


この出来事がきっかけで、声優の夢からプラモデルの道へ突き進むことになりました。



自分なりのゴールを設定できるのがプラモデルの醍醐味!

いつも使う道具はニッパーとデザインナイフの2つ

 出典  Funmee!!編集部


―― プロのオオゴシさんから見て、プラモデル作りにどんな魅力を感じますか?


自分の頭の中のイメージを具現化できるところですかね。ひとつの模型に対して、どんな色にしようとか、どんな仕上げにしてみようかとか。そこを意識しながら自分で設定した目標に向かって、ひとつずつ作業を進めていくのが面白さであり、醍醐味だと思います。



 出典  Funmee!!編集部


―― なるほど!


ガンプラも、アニメのままの色で再現するのか、それとも違うイメージで作るかで、ゴールの設定がだいぶ変わってきます。実物がない架空の存在だからこそ、そこからイメージを膨らませるのが楽しいです。



表現の仕方ひとつで唯一無二の「ガンプラ」が生まれる!?

左:MG 1/100 AMX-004-3 プルツー専用 キュベレイMk-II 右:MG 1/100 YMS-15 ギャン

 出典  Funmee!!編集部


―― オオゴシさんがプラモデルの制作で一番こだわっていることを教えてください。


仕事で作る場合は、プロとしてきっちり応えることです。たとえば、私がよく依頼をいただくのが、「女性らしいテイストで」というオーダーです。



―― ええ⁉ それって「ガンプラ」を作る場合でも求められたりするのですか?


はい。こちらにある「キュベレイ」の場合、色使いもそうですが、手のところにラインストーンを付けていたりします。



挫折もなんのその!失敗こそが上達への近道

今回、取材協力していただいた模型ファクトリーさんはビギナーからプロまで大満足の品揃え

 出典  Funmee!!編集部


―― 今からプラモデルの制作をはじめてみたいと思う初心者に向けてアドバイスをいただけますか?


今はインターネットでもすぐにプラモデルのキットが買えますが、できれば模型専門店に足を運んで、店員さんに相談しながら購入してほしいです。なぜかというと、一概に自分が好きなプラモデルが作りやすいものとは限らないからです。


あとはスケールが大きくなるとパーツも必然的に増えますから、それなりに時間が多くかかります。かといって、小さすぎたりすると、それはそれでテクニックが必要になってきます。



―― テクニックを身につける方法など、あるのでしょうか?


極論ですけど、失敗し続けることですかね(笑)。失敗することによって、一歩ずつ正しい作り方に近づいていくはずです。




模型ファクトリー

東京都新宿区新宿3-1-26 新宿マルイ アネックス 7F

Tel.03‐6457‐7735

11:00~21:00 (日祝:11:00~20:30)

1月1日のみ休業(新宿マルイ アネックスに準ずる)



■プロフィール

オオゴシトモエさん

広島県出身。ちいさい頃からこまごまと手を動かすことが大好きで、小学生のころに作ったBB戦士の武者ガンダムが人生はじめてのプラモデル。小学校6年生の時には夏休みの自由工作に恐竜のジオラマを製作し提出。その数年後、 月刊ホビージャパン誌の企画がきっかけで本格的にモデラーとしての活動をスタート。現在は模型ビギナーや子供に向けてのアプローチ、模型教室にも積極的に取り組んでいる。近著に『ここまでできる!ガンプラ製作完全ガイド』(大泉書店)がある。



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文:戸叶庸之(Tsuneyuki Tokano)

写真:鳥居健次郎(Kenjiro Torii)



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Funmee!!編集部

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