【人生は終わりなきロマン!】バイク冒険家・風間深志さんから学ぶ、ポジティブシンキングの大切さ


バイクでの史上初の北極点、南極点への到達、エベレストでのバイク登攀の世界最高高度記録樹立の3つの世界記録のほか、数々の偉業を達成した冒険家・風間深志さん。

いまだ衰えることがないチャレンジスピリッツ、夢を叶え続けるための原動力、そして大怪我からのカムバック。そのポジティブな生き様には、人生を豊かにするためのヒントがたくさん詰まっているのです。


好きなことをやり遂げる力こそが、新しい人生を切り開く!

 出典  Funmee!!編集部


―― 風間さんの物腰であったり、冒険家としてのキャリアを知ると、誰もが常識の枠には収まらない人物像を浮かべてしまうと思うんです。わかりやすく言えば、漫画の主人公ようなキャラクターというか(笑)。ひょっとすると、子供の頃からずっとこんな感じだったんでしょうか?


その通り。正直、あまり変わっていないんじゃないかな(笑)。はじめてバイクに触ったのは10歳の頃だね。車種は、ホンダの「スーパーカブ」。モーターが持つ力に感動して、まるでスーパーマンになった気分だったな。


忘れもしない、10代ではじめてバイクに乗った日。俺は50ccの「スーパーカブ」を手で押しながら、山梨県の実家の近くにある霞森山(538m)の頂上に登ったんだ、特に理由もなくさ(笑)。子供の体力だから、途中何度も何度も無理だと思ったよ。でも、諦めずに登りきって山頂から見た景色は、何ものにも代え難い感動があったんだよね。



大人になっても、童心を忘れず、エベレストにバイクで向かう風間さん

 提供 風間深志さん


ーー なるほど。その原体験が、今もずっと冒険家・風間深志の情熱を支え続けているのかもしれませんね。それから今に至るまで、幾度も困難なチャレンジを試みるわけですが、乗り越えた時の感動や達成感って、目標によって変わるものなんでしょうか?


そんなことはまったくない。霞森山もキリマンジャロも、全部一緒だよ。なぜかって、ゴールは常に自分自身の中にあるんだから。だから何をやるにしても、毎回全力だし、自分を限界まで追い込むことになる。達成感はある一方で、決して満足することはない。今もずっとそう。だから、旅に終わりはないんだよ。



とんでもないロマンチストで底抜けにポジティブな気持ちがあれば、スーパーマンにもなれる!


ーー メンタルの強さというか、並外れてポジティブな気持ちがないと、風間さんのようには生きられないと思います(笑)。


そうだよ、底抜けにポジティブじゃないと無理だろうな(爆笑)。好きなことなら誰にも負けない、俺なら世界一になれる。そんなパッションがないとね。




 提供 風間深志さん


それに、発想も大切だと思う。誰もやらないようなことなら、競争する相手もいなければ、世間からの注目が高まる可能性も生まれてくる。バイクでキリマンジャロに行ったのは、そんな理由があったんだ。


編集者時代に考えた企画もそう。当時は、バイク専門誌に芸能人を連れてくるヤツなんて、誰一人いなかったんだから。その結果として、部数は爆発的に伸びた。



チャンスは誰にでも訪れる。夢を叶えられるのは、バカみたいに夢中になれるヤツ!

 出典  Funmee!!編集部


ーー まさに「言うは易く行うは難し」の言葉通りですね。行動に起こして実現できるかどうかは、また別の話ですからね。その並外れたバイタリティに脱帽してしまいます。ところで、風間さんでも落ち込むことはあってありますか?


そりゃあるよ(笑)。2004年の「ダカール・ラリー」で大怪我を負って、左足に後遺症が残ってしまって……。肉体と精神がこれほど密に繋がっていると実感したのは、これがはじめての経験だった。足の怪我の影響で心が蝕まれて、鬱病のような症状になってしまったんだ。


あの頃は、本当に苦しい時間が続いた。でも、ある時、痩せ細った左足を見ながら担当医が「今の倍の筋肉をつければ大丈夫です」と言ってくれて、スッと気持ちが晴れたんだ。「なんだ、簡単なことじゃないか!」と思えてね。


この一言が立ち直るきっかけになった。心の病の出口がどこにあるのかなんて、本当に分からないものだよ。



 出典  Funmee!!編集部


ーー 冒険家としてキャリアを断念してしまうほどの大怪我からの見事な復活劇。いかにも風間さんらしい生き様に、多くの人々が勇気づけられたと思います。このように、自分の限界を超えたり、夢を叶えるために欠かせないと思うことについて教えて下さい。


チャンスは誰にも訪れるものだから、要はやるか、やらないか。話はそこに尽きるんじゃないの。俺の場合なら、キリマンジャロのバイク登攀が大きな分岐点だったと思う。この一歩を踏み出せるかどうかで、その後の人生が大きく変わったのは明らかだね。


何よりも重要なことは、必ずやり遂げようとする気持ち。そして、目的を達成するためなら、時にはバカにだってなれる。そんなヤツならきっと夢を実現できるはず。



【後編】人生の旅をとことん楽しむ!冒険家・風間深志さんの夢あるバイクライフ


■プロフィール

風間深志さん

1950年。山梨県山梨市出身。NPO法人「地球元気村」主宰。1972年からの8年間、モーターマガジン社の「月刊オートバイ」編集部に在籍。その後、1980年のアフリカのキリマンジャロのバイク登攀を皮切りに、バイク冒険家へ転身。3つの世界記録を含む、数々の金字塔を立てる。2004年にパリのダカール・ラリーの事故で左足の機能障害を負いつつも、見事に冒険家としてカムバック。



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文:戸叶庸之(Tsuneyuki Tokano)

写真:鳥居健次郎(Kenjiro Torii)



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Funmee!!編集部

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