教えてみんなのダンボールマン!アイデア無限大のダンボールの魅力

ダンボール工場に勤務するかたわら、「みんなのダンボールマン1号」としてさまざまなワークショップを開いている小仙浩司(こせん こうじ)さん。モノを運ぶだけではない、ダンボールのデザインやカタチの魅力を伝える活動を展開しています。


そんな小仙さんが考えるダンボールの魅力や、活かし方について聞いてみました。



そのダンボール、捨てる前に何かを生み出してみよう!

カタチ・印刷・サイズ感。気になるダンボール箱はすかさずゲット

 出典  Funmee!!編集部


――「みんなのダンボールマン」という名前にグッときてしまったのですが、実際はどんな活動をされているのですか。


ワークショップやイベントなどダンボールの魅力を伝える活動をしています。つくることや考えることを楽しみながら、リサイクルの前にできるダンボールの新しい使い方を日々探しています。



―― でも、なぜダンボールだったのでしょうか。


学生時代、引越しでダンボール箱を探している際、バナナのダンボール箱がA4サイズのムックやLP盤をぴったり収められる事に気付いたのがきっかけです。グラフィックもいいなと思って、とくにドールの箱が好きで“ドル箱”と呼んで集めていました(笑)。


だから今でもぴったりはまるダンボール箱を見つけると嬉しくなります。自宅でもダンボールを使ったぴったりサイズの収納ボックスが活躍しています。



みんなのダンボールマン2号こと小仙さんの奥さんが手にするのは、ぴったりサイズの収納ボックス

 出典  Funmee!!編集部

「少しのひらめき(=思いつき)」で生まれ変わるのがおもしろい!

ダンボールマン3号(左)、7号(中央)こと、小仙さんの2人の子どもはダンボールで何かをつくることが大好き

 出典  Funmee!!編集部


―― 収納以外では、何をつくりますか?


僕はつくりこむことがそれほど得意ではないので、簡単につくれるものを心がけています。印刷を切り抜いてバッジや飾りにしたり、箱に持ち手を付けて鞄にしたりといった感じです。



藤子・F・不二雄のマンガ「パーマン」へのオマージュを込め、「d」をかたどったバッジ

 出典  Funmee!!編集部


―― もしかして、小仙さんの胸に付いているのが……


はい。これダンボールマンのdバッジです(笑)。それから今日のメガネもダンボール。普段イベントなどに持ち歩いているバッグはパソコン梱包用のダンボール箱。ちなみに、このバッグにはキャンベルのダンボール箱がぴったりハマるんです。



キャリーケースとして使っているパソコン梱包用ダンボール

 出典  Funmee!!編集部


―― 全く異なるジャンルの製品なのにぴったり。


そうなんですよ!(笑)。そんな風に元とは異なる活用法を考えるのが好きなんですよね。たとえば、缶ビールの24本入りダンボールをパタパタと折りたたむと、B4の紙がぴったり入るファイルケースになるんです。半分にすればB5のタブレットサイズに。マチを付けて折り込めばA4のファイルケースとして使えます。



―― 今度試してみます!


これを山梨県のあるお味噌屋さんとのパッケージの打合せで見本としてお見せしたところ、これをベースにギフト品包装として採用していただくことになって(笑)



小仙さんのアイデア(左)を元に、新たな包装箱(右)が誕生した

 出典  Funmee!!編集部

偶然の出会いや一致を楽しもう


―― 聞けば聞くほど、実用性と遊びゴコロに可能性を感じます。


ダンボール箱って元々物流用につくられていて、基本的には中の商品の大きさによってサイズが決まるんですが、より効率よく運ぶため、物のサイズ自体がトラックやコンテナ、物流パレット、さらには倉庫やお店の陳列棚の規格に則ってるものも多いんじゃないかと思うんです。だから偶然の一致が起きやすいんじゃないかなと。



―― なるほど。


以前、ダンボールとガムテープの芯で置時計をつくってみたんですけど、まず手にしていたダンボールの印刷とテープの芯の大きさがぴったりな事に気づいて、とりあえず芯に切れ込みを入れてダンボールを差し込んでみたんです。そしたら置時計っぽい姿になったので、使わなくなった時計をバラして機械部分と針をはめてみたら、これまたぴったり。仕上げに文字盤を書き入れようとしたら、芯の内側の青と白のストライプ柄がちゃんと12等分になっていて(笑)。度々重なる偶然には僕も驚きました。



小仙さんオリジナルのダンボール時計

 出典  Funmee!!編集部


―― まさに時計のためにつくられたようなガムテープの芯ですね(笑)。


そうなんですよ。こんな風にいろいろ思いつきでどんどん楽しめることが最大のおもしろさです。しかもちょっとした気づきから始めることができるんです。



―― 見ているうちに手を動かして、何かをつくってみたくなりました。


よかった!(笑)。何かつくってみようって人を増やすことも僕の活動のひとつ。ダンボールは世界中にあって誰でも手にできるから、僕よりずっと長く活動している作家さんも多いし、高いクオリティの作品を手掛けられる方もいます。僕は「みんなのダンボールマン」として、作家さんの作品と人をつなぎ、ダンボール箱と人をつなぐ橋渡しもしていきたいと思っています。SNSやワークショップでもダンボール活用法を発信していますので、ぜひ参考にしながら、モノづくりに挑戦してみてください!




■プロフィール

小仙浩司さん

みんなのダンボールマン1号。大学では建築学を専攻。卒業後は建築事務所を経て、ダンボール印刷関連の職場へ転職。10年間DTPデザイナーとして勤務するかたわら、ダンボールのカタチのおもしろさ、印刷のカッコよさや、サイズのちょうどよさに注目してリサイクル前のリユースにまつわるアイデアを集めはじめる。2016年にある大学のダンボールを使ったプロジェクトに参加するために上京。2017年よりダンボールをもっと詳しく知るためにダンボール工場内にある製版室に勤務する。また、手で考え頭でつくるWSユニット「テアタマ~ズ!」の一員として、日々ダンボールに関わるみんなとダンボールの新しい楽しみ方を探索中。



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:末吉陽子(Yoko Sueyoshi)/やじろべえ

写真:齋藤ジン(Jin Saito)

メインカット写真提供:小仙浩司、撮影:織咲誠


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Funmee!!編集部

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