おさかなマイスター・井上綾乃さんの、100%楽しめる「おさかなライフ」


釣り好きが高じて、仕事でも釣りの書籍の編集を手がけ、ついには「おさかなマイスター」という資格まで取ってしまった、フリー編集者の井上綾乃さん。

鎌倉出身、魚好き、釣り好き、料理好きの井上さんならではの、100%満喫し尽くす魚の楽しみ方を教えてもらいました!

楽しみ方① 近所の漁港の直売所に出かける


―― 漁港の直売所ってどんなところなんですか?


漁業協同組合が運営する直売所で、その日の朝に水揚げされたばかりの鮮魚・活魚を販売しています。この辺りでは、ここ片瀬漁港の他、三浦の三崎漁港や横浜の金沢漁港にもありますね。



 出典  Funmee!!編集部


―― 漁港ですか。何となく入りづらいイメージなんですが、一般の人も入れるんですか?


意外と知られていないんですが、一般の人も入れるところが多いです。私もおさかなマイスターの資格を取ったときに、授業で漁港の直売所があると聞いて調べてみたところ、近所にもあることを初めて知りました。ここ片瀬漁港は片瀬江ノ島駅からも近いし、こぢんまりしていて地元っぽい雰囲気なのでオススメです。



 出典  Funmee!!編集部


―― なるほど。つまり穴場だけど、漁港ならではの魚がたくさん並ぶ?


実は漁港直売の魚は特別安くはないんですが、魚介が新鮮なことと、スーパーなどには置いていない地魚を買えることが魅力です。とにかくいろいろな魚介が売られているので、その姿かたちや、カラフルなビジュアルを見ているだけでも楽しいです。今日買ったもので言うと、バラゴチなどはスーパーにはないですよね。直売所で頼めばさばいてくれますし、インターネットで検索すればさばき方の動画が見つかるので、自分でさばいてみるのも楽しいと思います。



上からイシダイ、バラゴチ、カタクチイワシ

 出典  Funmee!!編集部


―― なるほど。魚を買うとしたら、何を持って行ったらいいでしょうか?


買った魚を持って帰るための、クーラーボックスや保冷バッグなどがあると便利です。片瀬漁港に関して言えば、土曜以外の午前9〜12時に販売していますが、販売開始と同時に売り切れてしまうものが多いので、8時半ごろから並ぶのがオススメです。江の島片瀬漁業協同組合のメールマガジンに登録しておくと、毎朝直売する魚の情報が送られてきますよ。



 出典  Funmee!!編集部

楽しみ方② 手ぶらで船釣り&釣った後も満喫!


―― 漁協で漁師さんとのトークを楽しんだら、次はついに海釣りですねー!


初めての釣りには、船釣りが断然オススメです。船宿(乗り合いや貸し切りの釣り船などを運航する店)の乗合船を利用すれば、釣れるポイントまで連れて行ってくれて、釣り方も教えてくれるので、陸から釣るより釣りやすく、初心者でも十分楽しめるでしょう。道具も借りられるので手ぶらで行けますよ。



 出典  Funmee!!編集部


―― やっぱり釣れたほうが楽しいですよね。釣りたい魚は選べるんですか?


乗合船ごとに何を釣るかが決まっていて、船宿のホームページにも釣り物の種類が書いてあります。初めてであれば、アジやシロギス、ウィリー五目(色の付いた糸を巻いた疑似バリを使って、何種類かの魚を狙う)などが、たくさん釣れて、おいしくいただけるのでオススメですね。

 


―― 初心者だとまわりに迷惑がられないか心配という人も多いのでは


船宿のホームページに女性や子どもが対象の割引があれば、初心者ウェルカムの船宿である可能性が高いと思います。船長さんやまわりの人に「初めてなのでよろしくお願いします」と声をかけておけば、優しく教えてくれるはず。船酔いなどの不安があれば、3〜4時間で帰ってこられる半日船を選ぶと安心だと思います。

 


―― それはいいですね。ところで、魚が釣れたとしても、さばき方がわからなくて……。


事前に船宿の近くの飲食店に持ち込みOKかを聞いておいて、持ち込んで調理してもらうと楽です。私のオススメは、船宿の近くの飲食店付き温浴施設に持ち込んで、飲食店でさばいて料理してもらっている間にお風呂に入ってしまうこと。釣りの後って全身生臭くなりがちなので、お風呂に入ってさっぱりして、お風呂上がりに調理された魚とビールで乾杯すると最高です!



 提供  井上綾乃さん

楽しみ方③ 丸の魚を余すところなく調理する

 提供  井上綾乃さん


―― 井上さんオススメの調理法は?


漁港で買ってきたり、釣ってきたりした新鮮な魚は、まずは刺身で食べるのがオススメです。特に、新鮮なカワハギの刺身を、肝を醤油に溶かして作る「肝醤油」につけて食べるのは、釣りならではの楽しみ方だと思います。その他、レシピ投稿サイトなどで検索するのもいいですが、ありきたりの調理法になりがちなので、私のオススメは料理実用書で似た魚の調理法を探してみることです。

 


―― 大量に釣れてしまって一度に食べきれないときは、どうしたらいいですか?


基本的には干物にして冷凍します。私は味を落とさずに冷凍保存するために、真空パック機を使っています。イワシをアンチョビにするなど、オイル漬けも日もちしますね。



 提供  井上綾乃さん


―― なるほど。何か変わったものを作ったことはありますか?


エソという小骨の多い魚を釣ったときは、すり身にして卵白を練り込んでかまぼこを作ったり、さらにそれを揚げてさつま揚げを作ったりました。また、オマール海老を釣ってきたときは、殻と味噌でビスクを作ったこともあります。既製品として食べていたあの料理はこんなふうに作られているのか、という発見も楽しいです。せっかく命をいただくので、どんな魚であっても、余すところなくおいしく満喫したいなと思いますね。



【前編】美しく、楽しく、おいしい! フリー編集者・井上綾乃さんがハマった釣りの魅力とは


■プロフィール

井上綾乃さん

神奈川県鎌倉市出身。文化学院文学部卒業。マンガ家アシスタント、出版物の紙面DTPオペレーション/デザイン、編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集者/デザイナーに。8年前に釣りにハマったのをきっかけに、2015年に魚食普及を推進する「おさかなマイスター」の資格を取得。『海釣り完全BOOK』『海のルアー釣り完全BOOK』(ともにメイツ出版刊)など、釣りに関する実用書の企画・制作も手がけている。趣味は物作りと生き物観察、釣りや登山などのアウトドア。



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:山賀沙耶 (Saya Yamaga)

写真:上樂博之 (Hiroyuki Joraku)


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Funmee!!編集部

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