アウトドア体験をさらに深め、広げる! アウトドアコンシェルジュ・吉田豊さんの華麗なるキャンプスタイル


近年、キャンプブームでおしゃれなグッズがたくさん発売されているけれども、あなたのキャンプライフはマンネリ化していませんか?


海外の動向やアウトドアの歴史を紐解き、これからの動向を探るアウトドアコンシェルジュの吉田豊さんのもとを訪れ、心地いいライフスタイルとしてアウトドアについて教えてもらいました。


いつものキャンプでは物足りなくなってきた方、必見です!



キャンプサイトはクルマの上。それが吉田さん流の新常識!

 提供  吉田豊さん


―― アウトドアマンは四駆に乗っているという勝手なイメージがありますが、吉田さんはクラシックなクルマなんですね。それもクルマの上に何か取り付けられています。

 

これはルーフトップテントです。韓国ブランドの「STORAGE WORKS」のスカイキャッスル1400。サイズはシングル、ダブル、キングなどありますが、これはクイーンサイズ。大人3人用だけど実質2人用の広さです。有名テントメーカーと同じ工場で作られていて、生産管理も厳密で丁寧な造りです。3年半ぐらい使っていますが、今のところ問題ないですね。このブランド自体はなくなって、今は中国製で手に入ります。

 


―― ツリーハウスのような、秘密基地のような、理屈抜きで泊まってみたいです(笑)。でも、設営するのが難しそう……。

 

55kgあるのでクルマにセットするのは大変でしたが、一度セットすれば後は簡単。女性一人でも簡単に設営できますよ。

 


―― ホントですか。それなら男性だけじゃなく女子ウケもしそうです。ちなみに快適性はどうですか?

 

想像以上に快適です。僕はこのブランドの日本アンバサダーをやっていたこともあって、イベントやフェス、キャンプなど、このクルマで行くのですが、どこにいっても好評です。クルマの上でのテント泊をやってみたい人は、結構いるんじゃないかな。



脱ワンポール! インディアンティピーで贅沢に過ごす

 提供  吉田豊さん


―― 2011年からアウトドアコンシェルジュとして活動を始められて……。こんなこと聞くのは失礼かもしれませんが、仕事はすぐあるものなのでしょうか。

 

全然(笑)。震災をきっかけに物を売る仕事に疑問を感じたのが、独立するきっかけです。会社勤めのなかでブランドも立ち上げたし、接客もやりきった。そこでこれからはもっと自分のやりたいことをやろうと決めて、手始めに今までやったことのないキャンプを始めました。

 


―― どんなキャンプをされたのですか?

 

ティピーキャンプです。直径5m、高さ5mのインディアンティピーを購入して、伊豆を皮切りにいろんなところでキャンプをしました。ティピーはテントよりも構造が複雑で、設営するのに数人がかりで1時間はかかります。でも共同作業で連帯感は生まれるし、完成すればそこは普通のテントとはひと味違う異空間です。中で焚き火ができるのもティピーならでは。

 



 出典  Funmee!!編集部


―― キャンプ慣れした人にとっても新鮮ですね。焚き火を囲んでお酒を飲みながら語り合う。最高です。

 

あ、お酒で思い出したけど、野外でビールを飲むなら「klean kanteen」(クリーンカンティーン)のインスレートブロウラーがオススメです。二重壁の真空断熱で1900mlもの容量があり、これにビールを入れておくと何時間でも冷たく、炭酸も抜けにくい。荷物やゴミも少なくなりますよ。僕は自作のレザーのボトルホルダーに入れて愛用しています。



本気のグランピングはギア選びとセンスが決め手


―― 2014年頃からグランピングというキャンプスタイルが日本でも流行り始めましたね。

 

グラマラスとキャンピングを合わせた造語で、1800年代の欧米、主にイギリスの富裕層がアフリカに贅沢な冒険に繰り出した時に生まれたサファリキャンプがベースです。2009年頃に欧米で注目されて、遅れて日本にブームがやってきたのですが、市場にグランピングのギアがなくて。ブームを先導していたメーカー主催のグランピングは参加費が高い割に、ギアもスタイルも僕自身ピンとこないことが多かったので、それならと自分でグランピング用のギアを集めていきました。


 

 提供  吉田豊さん


―― すごいですね。どうやって揃えていったのですか。

 

主にアンティークショップや、UKアマゾンです。このお皿、見てみてください。UKアマゾンで購入したイギリスのホーローの平皿で、ホーローとは思えない色と柄で、パターン違いを何枚も買い揃えました。



 出典  Funmee!!編集部


―― きれい! テーブル回りも料理の見た目も印象が変わりますね。

 

女性の中には「虫が嫌いだからキャンプは無理」という人がいますが、虫のことを忘れるほどのサービス提供をすれば、虫が苦手な方も喜んでくれることがわかりました。例えば、こういう料理がキャンプで食べられたらどうですか?



 提供  吉田豊さん


―― 料理しか目に入らなくなります(笑)

 

グランピングは主催者側がギアを全て揃えますし、参加された方のニーズを汲み取って、セレブ感あるサプライズをいろいろ提供していく。ここに長年培った僕の接客業スキルが生かされるわけです(笑)。

 


最新のキャンプスタイルは「原点回帰」にヒントあり

 出典  Funmee!!編集部


―― これから流行りそうなギアやアウトドアスタイルがあれば教えてください。

 

グランピングにもみられるように、アウトドアは時間もお金もある欧米の富裕層が始めました。つまり贅沢な遊びです。19世紀ごろルイ・ヴィトンやエルメス、プラダ、グッチがアウトドアギアを開発し始めて、20世紀半ば以降にアウトドアブランドが生まれていったという流れがあります。

 


―― 原点に高級ブランドがひしめいてわけですね。驚きです。

 

素材も今でこそナイロンやポリエステルなどの化繊が主流ですが、ここに来てウールなどかつてキャンプギアに多用されていた天然素材が見直されてきています。それにファッションブランドの動向も、プラダの今年の春夏コレクションがアウトドア押しで、他の一流ブランドも登山用バックパックを意識した商品開発に積極的です。


 

―― 原点回帰、でしょうか。

 

リーマンショックや震災など社会情勢が悪くなると、アウトドアが活気づくという傾向は確かにあります。自然との接点を持ちたくなるという傾向に一流ブランドだからこそ敏感です。僕もコットンのキャンバス地でタープを作ろうと計画中です(笑)。

 

―― 今後は天然素材やハンドメイド、ハンドクラフトが勢いづきそうですね。



 出典  Funmee!!編集部


今の時代は「買う」よりも「作る」かもしれません。キャンプ初めてという人が、ナイフが欲しいというので、「ナイフで何をしたいの?」と聞くと大概の人が「木を削りたい」と答えます。そういうシンプルな衝動、好奇心に応えるスタイル、ギアが求められていると思います。僕自身、ギアをノートに描いて情報整理するのが好きですし、今は木製のペグ作りにハマってますしね(笑)。




■プロフィール

アウトドアコンシェルジュ&マーケティング

吉田豊さん

宮城県生まれ。紳士服・婦人服販売・セレクトショップBEAMSを経て、アウトドアライフストアWILD-1に入社。アウトドア業界25年、バイヤーやプレス、MDを歴任し、2011年にアウドドアコンシェルジュとして独立。アウトドア初心者からベテランまで、楽しみ方やTPOに応じたアウトドアの衣食住のトータルプロデュースをしている。神奈川県茅ヶ崎市在住。


 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:浜堀晴子(Haruko Hamahori)

写真:平野 愛(Megumi Hirano)

写真提供:吉田 豊(Yutaka Yoshida)

 

 

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Funmee!!編集部

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