愛犬が教えてくれた海の楽しみ方。気づけば本格的なSUP競技者に!


愛犬なごんがきっかけで約2年前にSUPを始め、その楽しさにどんどんハマっていったという荒川知詠子さん。SUPとの出会いによって、ライフスタイルはもちろん人生まで大きく変化しました。

 

今ではトレーニングを積み、競技者として日本全国のレースに参戦する日々。試合中は苦しい、ツラいの連続なのに、なぜか夢中になってしまう――。


そんなSUPレースの魅力についてうかがいました。



レースを経験したからこそ、海を深く知ることができた

 提供 Mitsunobu Gohda


―― 荒川さんはレースにも本格的に取り組んでいますよね。なぜレースに出場するようになったのですか?


最初にDOG SUPを教えてくれた先生がレースもやる方で、「出てみない?」と誘ってくれたんです。それで、直感的に「あ、やりたい」と思って、SUPを初体験した1カ月半後くらいにはもうレースに出ていました(笑)。


大会デビューは静岡で開催された「三保カップ」だったんですけど、ビギナーズラックで入賞できて、ちょっと気を良くしまして……(笑)。そこからいろんな大会に出るようになり、知り合いも増えて、どんどん楽しくなっていきました。



 出典  Funmee!!編集部


―― 今まで20大会以上出場されてきたと思いますが、特に印象に残っている大会があれば教えてください。


2015年に茅ヶ崎で開催された「ジャパンカップ」は忘れられません。当時、SUPを始めてまだ2カ月くらいだったのに、6kmのレースに出ちゃったんです。その日は海がものすごく荒れていて、大きな波に巻かれた拍子に前を漕いでいる人のボードが飛んできて、自分のボードに穴が開いてしまって……。


どうにか完走できましたが、かなり無謀でしたね。そういう痛い目に遭いながら、海のことを少しずつ学んできました。なごんと楽しくSUPしているだけだったら、ここまで深く海について知ることはできなかったと思います。



週2~3回の練習に加え、初動負荷トレーニングも開始

 提供 ワールドウィングギオン


―― レースに向けて、普段はどんな練習をしているのでしょうか。


週に2~3回は練習するようにしていて、平日の朝や時間がない時は横浜の八景島にある海の公園で漕いでいます。週末は湘南で練習することが多いですね。あと、最近はただ漕ぐだけじゃなくて、初動負荷トレーニングも始めました。野球のイチロー選手も取り入れているトレーニングで、適切な負荷をかけながら神経反射に働きかけて、身体をほぐしながらしなやかな筋肉を作ることができるんです。



 出典  Funmee!!編集部


―― もはやアスリートですね! ちなみに、湘南で練習されることも多いようですが、湘南の魅力はどんなところですか?


沖縄の西表島や三重県の熊野、四国の仁淀川など、これまでレースでいろんな場所に行って、“絶景”と呼ばれるような景色もたくさん見てきましたが、湘南はそのどこにも負けないくらい素敵な場所だと思っています。


特に冬は空気が澄んでいるから、江の島~茅ヶ崎あたりの海を漕いでいると、キラキラ輝く水面の向こうに雄大な富士山がくっきり見えることも多いんです。茅ヶ崎周辺は海岸線がまっすぐで、富士山まで突き抜けているから迫力があるんですよね。毎回見られるわけではないけれど、だからこそ美しい瞬間に立ち会えると特別感があって感動します。



SUPのない人生なんて、もはや考えられない!

 提供 Toshiaki Kurebayashi


―― ハードなトレーニングを積んでまでレースに挑んでいますが、レースのどんなところが楽しいですか?


うーん、なんだろう……。レース中って「楽しい」なんていう気持ちはなくて、「苦しい」「ツラい」と思うことのほうが圧倒的に多いんです。傍から見たら「何やってるんだろう」って感じかもしれませんね。実際、10人中9人くらいにレースの楽しさについて聞かれることがありますから……(笑)


しいていえば、レースが終わって陸に上がった時、「私、生きてる!」って達成感を得られることが魅力なのかもしれません。でも正直、なぜここまでハマっているのか自分でも不思議なんですよね。実は海に夢中になりすぎて、長年のパートナーまで失ってしまったんです。そのことにショックを受けてはいるんですけど、海に出て思いっ切り漕いで帰ってくると、スッキリしちゃうんですよね。


SUPを始めて精神的に強くなったし、良くも悪くも人生まで変わっちゃいました(笑)。



 提供  荒川知詠子さん


―― SUPが人生の転機にもなったのですね。今後はどんなふうにSUPと向き合っていきたいですか?


なごんと一緒にまったり漕ぐのもいいけれど、ストイックに漕ぐのも好きだから、今後もレースには挑戦していきたいと思っています。そして、レースに出るからには少しでも上を目指したいという気持ちもあるんですよね。ただ、最近はSUPが自分の人生とリンクしているというか、海に出ることが自分のメンタルにとって完全に必要なことになっているので、SUPと向き合う時間自体をもっと大事にしていきたいと思うようになりました。


今まではSUP中心の生活でがむしゃらに練習してきたけど、日々の生活がちゃんとしていないとうまく漕げないような気がするし、逆に一生懸命漕ぐと生活がもっと良くなるような気がして……。すべてのことって、たぶん全部つながっているんですよね。




※水を恐れる愛犬もいますので、ご自身の責任で行ってください。また、本記事はDOG SUPの安全性を保障するものではありません。



■プロフィール

荒川知詠子さん

横浜市在住。2015年にDOG SUPと出会い、以来ゴールデンレトリバーの愛犬なごんとともにSUPを楽しんでいる。一方でレースにも本格的に取り組んでおり、SUP歴約2年にして、すでに20大会以上の出場経験を持つ。初出場した2015年の「三保カップ」でビギナークラス3位に輝き、同年の「琵琶湖カップ新人王決定戦」では優勝。さらに2016年の「Waterman League Japan challenge」では6kmクラスで3位、3kmクラスで2位入賞を果たすなど、着実に好戦績を残している。

 

 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:古田朱美 (Akemi Furuta)

写真:柳田由人 (Yoshito Yanagida)

写真提供:荒川知詠子さん

 

 

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Funmee!!編集部

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