ボードゲームが人生を変えた! ボードゲームデザイナーに聞く“ハマる”ボードゲームの魅力


ボードゲームデザイナーとして活躍する松永直樹さん。小学生時代からボードゲームに親しみ、現在も月に50個は新作をプレイするといいます。

 

そんな松永さんが過ごしてきたこれまでのボードゲームライフについて、たっぷりと語っていただきました。



日本でもポピュラーな『人生ゲーム』。写真は現在発売されている第7版

日本でもポピュラーな『人生ゲーム』。写真は現在発売されている第7版

 出典  Funmee!!編集部


―― 松永さんが初めて遊んだボードゲームは何ですか?

 

小学1年生のときにプレゼントしてもらった『人生ゲーム』です。両親がともに教師でテレビゲームをあまり良いものと思っておらず、1日1時間という制限がありましたが、幸いボードゲームに関しては制限がなく、兄弟と一緒によく遊んでいました。

 

 

――『人生ゲーム』でボードゲームの魅力にハマったのですか?

 

いえ、本当にハマったのは中学1年生の時ですね。当時読んだ「コロコロコミック」に世界のボードゲームが7つ紹介されていて、そこで興味を持ちました。

 

ただ、掲載されているボードゲームはほとんどが4,000~5,000円台で、中学生にとっては手が出しにくくて。そんななかでも『カルカソンヌ』は当時2,000円台で買いやすく、両親に「買ってほしい」と頼みやすかったんです(笑)。

 

ちなみに、このときに読んだ「コロコロコミック」は、いまでも大切に保管しています。



『カルカソンヌ』は古代ローマ時代の城塞都市がモチーフ。地形を完成させて得点を競う

『カルカソンヌ』は古代ローマ時代の城塞都市がモチーフ。地形を完成させて得点を競う

 出典  Funmee!!編集部


――『カルカソンヌ』は、ドイツのメーカーが発売している世界的に有名なボードゲームですね。

 

はい。『カルカソンヌ』は、頭で考えないと勝てないけれど、それだけではなく運も必要というところが面白かったです。

 

たとえば、『人生ゲーム』は運頼みのゲームで、勝とうと思って勝てるものではないですよね。対照的に、将棋やチェスは戦略が必要で、経験で大きく差がついてしまいます。『カルカソンヌ』のように、戦略と運が両方とも必要なゲームをプレイしたのはこの時が初めてでした。

 

 

―― 友だちとワイワイ遊んだら楽しそうです。

 

でも、当時ボードゲームはまったく知られていなかったので、なかなか誘いにくくて大変でした(笑)。それでも僕は、お金が貯まるたびにボードゲームを通販で購入して、そこでもらったカタログを参考にいろいろなボードゲームを買い集めました。

 

大学生になるまでの7年くらいは、ほぼひとりでボードゲームを研究していましたね(笑)。

 


ボードゲームイベント『シュピール』でカルチャーショックを受けた松永さん

ボードゲームイベント『シュピール』でカルチャーショックを受けた松永さん

 出典  Funmee!!編集部


―― 大学時代には同じ趣味の仲間と出会えたのですか?

 

SNSを通じてオフ会に参加して、初めて僕よりボードゲームに詳しい方たちに出会うことができました。

 

そこで知り合った方に、ドイツのエッセンで毎年開催されている世界最大のボードゲームイベント『シュピール』への行き方を教えてもらいました。初めて遊びに行ったのは大学3年生のときでしたが、本当にユートピアのようなイベントで。

 

会場内では新作から中古までさまざまなゲームが販売され、プレイできるブースもあって。毎年、木曜から日曜までの開催なのですが、僕はもちろん4日間参加です(笑)。

 

ここで衝撃的だったのは、老若男女が自然にボードゲームを楽しんでいたことです。日本だとマニアのものであるボードゲームが、文化として根付いている。「日本もこうなればいいな」と思いましたね。

 

 

―― 人生の転機となるようなイベントだったわけですね。

 

まさしくそうですね。ボードゲームを広めていきたいと強く思うようになりました。

 

帰国後は、知人の提案を受けて「ボードゲームソムリエ」を名乗るようになり、国際交流などの場でボードゲームの楽しさを伝えていく活動を始めました。

 


松永さんが初めてデザインを担当した『7つの習慣』(全景はこの記事の最初の写真)。ユーザーの評判も上々

松永さんが初めてデザインを担当した『7つの習慣』(全景はこの記事の最初の写真)。ユーザーの評判も上々

 出典  Funmee!!編集部


―― その後、数年を経てボードゲームを制作するようになった経緯は?

 

社会人になってからもボードゲームソムリエの活動は続けていたのですが、ある場で、ビジネス書の『7つの習慣』を出版しているフランクリン・コヴィー・ジャパン社の方に出会いまして。そこで、同書のボードゲーム化の話を持ちかけられました。

 

ボードゲームをつくるのは初めてのことでしたが、たくさんの方の協力のもと、完成させることができました。同書を読んだことがない方にも「これなら気軽に始められる」といった評価をいただいて、嬉しかったですね。

 


これまで遊んだボードゲームの数は4,000以上。次々と新作をプレイするそう

これまで遊んだボードゲームの数は4,000以上。次々と新作をプレイするそう

 出典  Funmee!!編集部


―― 最後に、松永さんにとってのボードゲームの魅力を教えてください。

 

老若男女誰もが楽しめて、家族や仲間とコミュニケーションがはかれるところです。もっとたくさんの人にボードゲームの魅力を知ってほしいと思っています。

 

いまは、大ヒット漫画『キングダム』のボードゲーム制作を請け負っています。今後もこのような形で、良質なコンテンツをボードゲーム化し、ライトユーザーに届けていければ理想的ですね。

 

 

今回の記事で紹介したボードゲーム


人生ゲーム

波乱万丈めざせ億万長者?! 国民的ボードゲームの2016年に発売された最新版。


カルカソンヌ

仲間と一緒にアツくなれ! ドイツ生まれの戦略と運が必要なボードゲーム。


7つの習慣 ボードゲーム

成功者への近道はここにある?! ビジネス書『7つの習慣』をボードゲーム化。


※それぞれ、現在流通している商品のAmazonページへリンクしています。そのため、松永さんがお持ちのバージョンとは異なる場合があります。



人生ゲーム(2016年ver.)

本記事にも登場した人生ゲーム(2016ver.)。

4つの追加エリアを組み合わせることで、色んなテイストの人生ゲームが楽しめます。

組み合わせパターンはなんと全16種。

amazonで見る 楽天市場で見る

 

■プロフィール

松永直樹さん

 

ボードゲームデザイナー。世界のボードゲームのプロフェッショナル。『7つの習慣ボードゲーム』を制作し、デザイナーデビュー。2016年12月には人気テレビ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演し、『人生ゲーム』の魅力をあらためて世に伝えた。現在は、人気漫画『キングダム』のボードゲームや『7つの習慣ボードゲーム ファミリー版』の制作を行っている。

 

 

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文:吉田勉(Tsutomu Yoshida)

写真:是枝右恭(Ukyo Koreeda)



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Funmee!!編集部

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