子どものころから切手マニア!いまも心酔する理由とは?
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子どものころから切手マニア!いまも心酔する理由とは?


スマホさえ持っていれば、EメールやSNSでどこにいても簡単に連絡が取れるようになった現代ではみることが少なくなったモノの一つに「切手」があります。40代以上の人であれば子供の頃に切手を集めていたという人は少なくないでしょう。1970年代、切手収集は日本の子供たちを熱中させた一大ムーブメントでした。


今回、コレクションを撮影させてもらったのは、埼玉県に住む岡田博義さん。岡田さんは小学校3年生の頃から切手を集め始め、数十冊に及ぶコレクションファイルをいまでも大切に保管しています。



1970年代、切手収集は子どもたちのトレンド!


岡田さんが切手を収集し始めたのは、約45年前のまさにブームの真っただ中。当時は街中に“切手屋さん”が何軒もあり、当時、岡田少年も近所の切手屋さんに通ってお小遣いの中で切手を集めていました。

 

現行の切手は郵便局で手に入りましたが、切手屋さんでは旧い切手や海外の切手などが販売されていたのです。



岡田さんのストックブックは30冊以上に及ぶがどれも綺麗に整理されている
 出典  Funmee!!編集部
岡田さんのストックブックは30冊以上に及ぶがどれも綺麗に整理されている


他の人が持っていない切手を持っていることがステータスであったため、当時の子供達には見たことがない切手がたくさん置いてある切手屋さんは宝の山でした。切手屋さんにある旧い切手は、シリーズや絵柄、年代などで値段が変わり、発行部数の少ないものや人気があるシリーズは子どもたちには憧れの存在だったのだとか。



旧いカタログを手に入れて、それをベースに切手を収集していた
 出典  Funmee!!編集部
旧いカタログを手に入れて、それをベースに切手を収集していた


岡田さんは収集した切手をコレクションファイルに大切に保管していますが、当時はどのような基準で切手を集めていたのでしょうか。

 

「私が小学生の頃は、まさにブームのピークだったんです。今の子供達がアニメのカードを集めるのと同じような感覚ですかね。町の切手屋さんで集めて子供同士で持っている切手を見せ合っていました。みんな切手のカタログを持っていて、気に入ったシリーズをコンプリートすることを目指しました」

 

イベントの記念切手や地方独自のものもあって、集め始めたらキリがありませんでしたが、岡田さんは中国切手の絵柄に興味があり、特にパンダの切手を熱心に集めていました。



手に入れた切手はカタログに印をつけて、シリーズをコンプリートするのが切手収集の楽しみ方の一つ
 出典  Funmee!!編集部
手に入れた切手はカタログに印をつけて、シリーズをコンプリートするのが切手収集の楽しみ方の一つ

切手収集で、旅行気分に浸る

岡田さんが海外の切手をまとめるために作ったノートブック。地図とともにその国の通貨の単位や国王の名前、特産品なども記されている
 出典  Funmee!!編集部
岡田さんが海外の切手をまとめるために作ったノートブック。地図とともにその国の通貨の単位や国王の名前、特産品なども記されている


切手収集とは言っても、ただ数を集めることだけが楽しみではないそうです。岡田さんは切手の絵柄に興味を持って、その意味をカタログで調べることで歴史や地理を学ぶのも楽しいのだとか。

 

「例えばお寺の切手を集めて、ノートに地図と行くお寺の概要をカタログから写して、ガイドブックみたいなものを自分で作るのも楽しいんです。カタログには、絵柄の説明が書いてあるので、お寺や名所の説明を地図とともにノートに写しながら覚えるとちょっとした旅行気分が味わえますよ」


また、岡田さんは子どものころから海外の切手も好きで、海外の地図をトレーシングペーパーで写してその土地の文化をひたすら調べていたそう。


「遊びで集めた切手ですが、絵柄に興味を持ったら子供のころから一生懸命調べるので、意外と歴史や風土の勉強にもなるんですよ。勉強では興味が湧かなかったことも、切手とカタログを通してたくさんのことを学びました(笑)」



古い切手や珍しい切手には、プレミア価格がつくものも


岡田さんは昔収集した切手の現在の値段を知って驚くこともあるのだとか。


当時日本の切手は高く、海外モノは比較的安かったので集めやすかったそうですが、当時数十円だった中国切手が今、プレミアが付いて100万円を超えるモノもあります。




写真は岡田さんのカタログから。今では100万円を超えるという中国切手、通称“赤猿”。中国切手を集めていた岡田さんもこれは手に入れられなかった
 出典  Funmee!!編集部
写真は岡田さんのカタログから。今では100万円を超えるという中国切手、通称“赤猿”。中国切手を集めていた岡田さんもこれは手に入れられなかった


高値になっていることを知って売ってしまおうかと思ったこともありましたが、夢中で集めた切手はどうしても手放す気になれず、いまも大切に保管し、眺めながら子ども時代を思い出して楽しんでいるのだそうです。

 



2017年7月14日発行までの日本切手・葉書類と、琉球・南方占領地正刷および満州国切手が収めてある一冊。

■プロフィール

岡田博義さん

1962年生まれ、埼玉県越谷市在住。小学3年生の頃から小遣いをつぎ込み切手収集をスタート。今は地元で蕎麦屋を経営しながら、当時集めた切手の管理を趣味とする、切手に人生を捧げた人。


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文:金原悠太(Yuta Kinpara)

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)

2018年3月15日
Funmee!!編集部
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