蕎麦打ちは最強の趣味だ!元・長野県副知事が語る、蕎麦愛


蕎麦打ちをやったことがある人なら、もしかしたら聞いたことがあるかもしれない「板倉庵」というHP。そこには元長野県副知事の板倉敏和さんと蕎麦の出会いから、蕎麦打ちの詳細な解説まで、ものすごい情報量が掲載されています。


どんな人かと思えば、素人蕎麦打ちの最高段位である5段保有者! しかも初代認定者の1人なんです。そんな板倉さんにお話を聞きにいくと「家族は喜んでくれるし、仲間もできる。しかも手先を動かすからボケないよね(笑)。蕎麦打ちに勝る趣味はないんじゃないかな」と気さくに語ってくれました。



元はうどん派、ある蕎麦との出会いで蕎麦派へ転向

衝撃的な蕎麦と出会い、蕎麦打ちの世界へどっぷりハマった板倉さん

 出典  Funmee!!編集部


板倉さんは兵庫県出身で元々はうどん派。それが、40歳を過ぎたあたりで蕎麦との衝撃的な出会いが! ある民宿で「3分以内に食べてくれ」と食事の最後に出された蕎麦が、驚くほど美味しかったそうです。


「蕎麦はこんなにも美味しいものなのかと、はじめて気づいたわけです。それまで蕎麦を避けてきたので、蕎麦に申し訳なくなりまして。その日から、蕎麦派に転向したんですよね」。


それから東京の蕎麦屋さんめぐりを始めたものの、どの蕎麦もあの日に食べたものとは違う。ならば自分で打ってみるかと、蕎麦打ちを始めることになったのです。



うまい蕎麦を絶対に打てるようになりたい!

十年近く、真剣に取り組み、今ではこんなに美しい蕎麦が打てるように!

 出典  Funmee!!編集部


当時の上司に蕎麦打ちを教えてもらった板倉さんは、手打ち蕎麦の美味しさに魅了され、その日の帰りに蕎麦打ちセットを購入。家族にも「明日蕎麦を打つから!」と宣言して意気揚々と帰宅されたそうです。でも、自宅で改めて打ってみた蕎麦はブツブツに切れてしまいました。家族は「おいしい」と食べてくれたものの、板倉さんとしては大失敗。


「蕎麦がブツブツになってしまったこと、それを家族が無理してうまいと言って食べたことが私には悔しくてね。絶対うまくなると心に決めたわけですよ!」


そんな思いを抱き、趣味の蕎麦打ちに真剣に取り組む日々が始まります。



週末は蕎麦打ちに打ち込む日々。いつしか教える側になっていた


板倉さんは典型的な“のめり込みタイプ”で、それからは毎週末、蕎麦を打ち続けたのだとか! しかも独学だそうです。真面目さが功を奏し、数カ月で腕前は上達、いつしか板倉さんは蕎麦打ちを人に教えるように。でもここで困ったことが……

段位大会に初参加したころの板倉さん

 提供 板倉敏和さん


「みんな、『先生はいつから蕎麦打ちをやっているんですか?』って聞いてくるんですよ。今年の1月からですなんて言えないでしょ? だから適当にごまかしていたんですけどね(笑)ただ、自分の実力を試す必要があるなと思ったんです」


そして、実力を試すべく初めて参加した蕎麦打ち大会で準優勝! そこで2段と認定され、蕎麦打ちにも段位があることを知ったそうです。そこから段位大会に参加するようになり、最高段位である5段まで上りつめます。ちなみに、5段の試験は蕎麦打ちの実技だけでなく、ペーパー試験や論説試験もあるそうで、すごく難しかったそう。



蕎麦打ち仲間ができ、充実した日々に!


板倉さんは「蕎麦はつながりにくいけれど、人をつなぐんですよ」と語りますが、彼自身も蕎麦打ちを始めて以来、人との出会いがたくさんあったのだとか。


大会で知り合った仲間だけではなく、自ら仲間作りのための団体をつくっていたり、蕎麦を打ってほしいとイベントに呼ばれたりと、蕎麦打ちという趣味を通してどんどん人の輪が広がっていきました。



板倉さんが参加しているTOKYO蕎麦塾。アドバイスしあいながら、最高の蕎麦を目指す

 出典  TOKYO蕎麦塾


「蕎麦打ちができるだけで、地域社会にもすぐ溶け込めるんですよ。すぐに仲間に入れてもらえます」


確かに、地域のお祭りや子供会のイベントなど、蕎麦打ちができるお父さんがいたら人気者になりそう。ゴルフに比べればお金もかからないし、家族にも喜んでもらえるし、いいこと尽くしと語ってくれました。


家族が喜ぶとやっぱり嬉しいから、蕎麦打ちは最高!


板倉さんが蕎麦打ちを真剣に取り組もうと思ったきっかけも家族でしたが、上達するうえでも家族は大事なんだそうです。「蕎麦打ちは、やればやるほど上手になるけど、そのためにも家族が美味しいって食べてくれることは大事ですよね」と語っていました。


実際に、板倉さんの奥様は「損をしている気がするから、外では蕎麦を食べない」というくらい、板倉さんの打つ蕎麦を気に入ってくれているそう。家族が集まるときには蕎麦を振る舞うことも多いそうで、「元気なうちに息子に蕎麦打ちを教えたい」と語ってくれました。


家族や大切な人たちをつないでくれる蕎麦打ち、ぜひチャレンジしてみてください!




■プロフィール

板倉敏和さん

全麺協 素人蕎麦打ち5段認定


元・長野県副知事。総務省や消防庁などでキャリアを築き上げる傍ら、趣味ではじめた蕎麦打ちにハマる。蕎麦打ちの解説をしている自身のHPは、素人蕎麦打ちの間では有名。蕎麦打ち仲間を広げたいと、TOKYO蕎麦塾を立ち上げ現在も活動を続けている。

板倉庵 http://www2e.biglobe.ne.jp/~soba/

TOKYO蕎麦塾 http://tokyo-sobajuku.net/



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文:荒木翔子(Shoko Araki)

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)

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Funmee!!編集部

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