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#33 BMW Z1(歴史&スペック編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#33 BMW Z1(歴史&スペック編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。今回紹介するのは、現在のZシリーズの元祖として1989年に登場したロードスター、Z1です。



新技術を詰め込んだ夢のクルマ


現行ではZ4がリリースされ、また2018年中にはニューモデルが発売されるといわれているBMWの2シーターロードスターであるZシリーズですが、その元祖がZ1です。生産台数が少なく、日本に正規輸入されなかったことから、ほとんど見る機会のない珍しい一台。約30年前のクルマですが、当時最先端の技術を取り入れた夢のクルマでした。



Z1にも小さいながらBMWのアイコンであるキドニーグリルが備わります
 出典  Funmee!!編集部
Z1にも小さいながらBMWのアイコンであるキドニーグリルが備わります


Z1は子会社のBMWテヒニクが開発し、いまから30年以上前となる1987年のフランクフルトモーターショーで発表され1989年から1991年まで販売されました。日本はもちろん、アメリカにも正式に輸入はされず、8,000台といわれる総生産台数の80%近くがドイツ国内で販売されたといわれています。ちなみにZ1の“Z”はドイツ語で未来を意味するZukunft(ツークンフト)に由来するそうです。




排気量が大きいため、3ナンバーとなりますが、ボディは5ナンバーに収まるサイズです
 出典  Funmee!!編集部
排気量が大きいため、3ナンバーとなりますが、ボディは5ナンバーに収まるサイズです


全長3,921mm、全幅1,690mmという日本では5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズに、2.5リッターの6気筒エンジンを搭載。サスペンションやエンジンはE30型3シリーズから流用されました。一方のボディは、BMW507以来の2シーターオープンボディということで、ほとんどが新設計となりました。




Z1の2シーターオープンボディとしての祖先は、’50年代の507まで遡ります
 提供  BMW
Z1の2シーターオープンボディとしての祖先は、’50年代の507まで遡ります

脱着可能なプラスティック製ボディパネル


2シーターのロードスターのシャシーはこのZ1のための専用設計で、基本骨格に脱着可能なプラスティック製ボディパネルを装着した珍しい構造を採用しています。そのため、別色のボディパネルを購入して交換すればボディカラーの変更が可能と当時のBMWでもアナウンスされ、ユーザーにもボディカラーを変更するために予備のパネルを購入することを勧めていたそうです。




BMWは40分で全てのボディパネルを外すことが可能と発表しました
 提供  BMW
BMWは40分で全てのボディパネルを外すことが可能と発表しました


ちなみにボディ外板はプラスティック製なので外してもボディ強度に関係がないため、下の写真のように骨格だけの状態で走ることも可能です(いないとは思いますが、灯火類が備わらないため、公道で真似をするのはやめましょう)。



ボディパネルを外しても構造上全く問題なく走れるそうです
 提供  BMW
ボディパネルを外しても構造上全く問題なく走れるそうです

 

男のロマンが詰まった上下昇降型のドア


Z1のボディで最も特徴的な部分といえば、ドアでしょう。ボタンを押すと、窓が下がり、続けてドア自体が垂直に動き、ボディに格納されるという、なんとも男心をくすぐる仕組みに憧れた人も多かったはずです。ドアを下げた状態での開放感は、オープンカーというよりは、ゴーカートかバギーに近いもので、ほかのクルマに真似できるものではありません。ちなみにアメリカではほとんどの州で禁止されているそうですが、日本ではドアを下げた状態で走っても問題無いそうです。




ドア後ろのボタンを押すとまずドアがせり上がり、続いて窓が閉まります
 出典  Funmee!!編集部
ドア後ろのボタンを押すとまずドアがせり上がり、続いて窓が閉まります


ただでさえ生産台数の少ないZ1ですが、今回紹介するfun-glebと呼ばれる黄色はたった135台しか製造されなかった最もレアなボディカラーだそうです。

 

「Z1は乗ってみるとその楽しさがわかります。ドアを下げて走るこの感覚はほかのクルマでは絶対に味わうことができない究極の開放感です」とオートファインの関口さん。そんな開放感を是非とも味わってみませんか。



東名川崎インターから約10分の場所にあるオートファインにはBMWがずらりと並びます
 出典  Funmee!!編集部
東名川崎インターから約10分の場所にあるオートファインにはBMWがずらりと並びます

ドイツの模型メーカーRevell社がつくる1/24サイズのプラモデルです。未塗装、組み立てキットなので、作る楽しさを満喫できます。


■取材協力

オートファイン

 

ビンテージから最新まで幅広いBMWのラインナップを誇るオートファインは、特に3シリーズを数多く取り扱い、豊富な在庫も揃っています。また、アルピナやM3といったレアモデルも得意としています。ファクトリーを併設しているので、整備やメンテナンスも安心です。

 

神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-2-7

TEL:045-904-5121

営業時間:10:00〜19:00

休み:木曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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2018年6月19日
Funmee!!編集部
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