【ヘンアイ国産自動車の会】#17 いすゞ 117クーペ(スペック編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった日本発のクルマたち。そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。ジウジアーロがデザインした流麗なクーペ、いすゞの117クーペの魅力に迫ります。




ベレル、ベレットと乗用車を製造したいすゞは、次なる目標として本格的な高級スポーツクーペの生産を企画し、当時ギアデザインに在籍していたイタリアの工業デザイナー、ジウジアーロにデザインを依頼します。


その後’66年のジュネーブショーにいすゞ ギア117スポルトを発表、並居るコンセプトモデルを抑え、コンクールデレガンスを受賞します。ちなみに『117』とは、当時の開発コードだったそうです。ところが、ジウジアーロのデザインした美しいボディラインは、当時のいすゞのプレス技術では再現が非常に困難でした。そのため、最終工程を職人による手作業で行うことで、1968年に月産台数50台と少ないながらも市販モデルの販売開始に漕ぎ着けます。初期モデルが『ハンドメイド』と呼ばれる所以はここにあります。



リアフェンダー周辺の美しいラインは、40年以上経過したいま見ても全く色褪せていません

リアフェンダー周辺の美しいラインは、40年以上経過したいま見ても全く色褪せていません

 出典  Funmee!!編集部


ちなみに’70年代にGMとの技術提携をしたいすゞは、プレス技術も向上したことから、’73年に量産化に向けたモデルチェンジを敢行します。さらに’77年にもモデルチェンジを行い、ヘッドライトは角目四灯に変更します。そのため、117クーペはデビューから1972年までを『ハンドメイドモデル』、1973年から1976年までを『丸目モデル』、1977年以降を『角目モデル』と大きく3つに大別されます。



ボディ側面からCピラーへと続くステンレスの装飾を持った細いピラーも117クーペの大きな特徴です

ボディ側面からCピラーへと続くステンレスの装飾を持った細いピラーも117クーペの大きな特徴です

 出典  Funmee!!編集部


運転席に座ると、外観からは想像できないほど広い車内に驚かされます。クーペであるにも関わらず、しっかりと居住性を考えたボディは、ジウジアーロデザインの真価でもあるのです。またピラーが細くグラスエリアが大きいため、非常に開放的で明るいのも大きな特徴です。




広い車内にはスポーティなブラックビニールのセミバケットシートを備えます

広い車内にはスポーティなブラックビニールのセミバケットシートを備えます

 出典  Funmee!!編集部


ダッシュに並ぶ7つのメーターは、立体的に配置され、全ての計器がドライバーの方を向くようにレイアウトされています。そのため視認性は非常に高く、スイッチ類も操作しやすく配置されています。ちなみに助手席前に吊り下げ式の吹き出しユニットを持つ純正クーラーが装着されていますが、クーラーのスイッチもシフトレバー後方にあり、運転姿勢を崩さずに操作が可能です。



配置したメーターがドライバーの方を向くように、メーターが並ぶダッシュパネルに角度が付いていることがわかります

配置したメーターがドライバーの方を向くように、メーターが並ぶダッシュパネルに角度が付いていることがわかります

 出典  Funmee!!編集部


丸目モデルに搭載されるエンジンは、排気量が1.8ℓとなりました。グレードによってDOHCとSOHC、ツインキャブとシングルキャブと、グレードごとに異なる仕様のエンジンが搭載されます。面髙さんのXTというグレードには、シングルキャブ1.8ℓSOHCが搭載されます。SOHCですが、必要にして十分なパワーがあり、最高速度も170km/hと高性能で、非常に乗りやすいのが特徴です。



117クーペというと、DOHCエンジンを連想する人も多いと思いますが、SOHCのラインナップも豊富で、多くのグレードに採用されています

117クーペというと、DOHCエンジンを連想する人も多いと思いますが、SOHCのラインナップも豊富で、多くのグレードに採用されています

 出典  Funmee!!編集部

トミカリミテッドヴィンテージ 1/64 いすゞ117クーペ 銀色

ジウジアーロデザインの曲線を再現! 手のひらサイズで手軽に堪能できる一台です。

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■プロフィール

面髙翔五さん


エアロパーツ製作などを行うダムドの代表取締役。最新の自動車を扱う仕事が終わると、自分よりも年上のこの117をドライブしてオフを楽しむ31歳。

 


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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

取材協力:ISUZU SPORTSDAMD



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Funmee!!編集部

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