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#22 フォード・ブロンコ(歴史&スペック編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#22 フォード・ブロンコ(歴史&スペック編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。

 

今回紹介するクルマはフォードが生み出した四輪駆動車、ブロンコです。特にその中でもデビューした1966年から1977年までに生産された「アーリーブロンコ」と呼ばれる初代モデルにスポットを当ててみます。



Jeepのライバルとして登場した野生馬


今回はフォードの本格的なオフロード四輪駆動車の先駆けとなったブロンコのファーストジェネレーション「アーリーブロンコ」を取り上げてみます。取材車両はデビュー間もない1968年式です。

 

フォードがブロンコを登場させた背景には、当時人気となっていたJeep CJ-5やインターナショナルハーベスタ・スカウトなどの台頭がありました。いずれも悪路を走るための小型の四輪駆動車で、オフロード走行を楽しむレクリエーションビークルとして認知され始め、人気となっていたのです。



スクエアでシンプルなデザインのボディの全長は約3,860mmとかなり短いサイズです
 出典  Funmee!!編集部
スクエアでシンプルなデザインのボディの全長は約3,860mmとかなり短いサイズです


そこでフォードは、ほとんど全てのパーツを新たに設計し、これまでにないコンパクトで頑丈なブロンコをデビューさせます。ちなみにBroncoとは、スペイン語で「荒々しい」という意味の言葉を語源に持ち、アメリカでは野生の馬を意味します。

 

ホイールベース92インチ(約2,335mm)で全長は152インチ(約3,860mm)とボディは非常にコンパクトでした。

 


丸いヘッドライトとシンプルなグリルにどこか可愛らしさを感じます
 出典  Funmee!!編集部
丸いヘッドライトとシンプルなグリルにどこか可愛らしさを感じます

独特のボディバリエーションが魅力


ラダーフレームに脱着可能なルーフを持つオープンボディを架装したブロンコは、今回取材した4人乗りのパッセンジャーワゴンのほか、後部が荷台となるピックアップ、さらにはフルオープンのロードスターというボディバリエーションが存在しました。

 

生産台数はワゴンが最も多く、逆に1968年に廃止されてしまったロードスターは最も数が少なくコレクターズアイテムとなっているそうです。



 写真提供  ガレージ弦巻
3つのボディバリエーションでスタートしたブロンコですが、ロードスターは1968年に廃止されてしまいます。写真上がロードスター、下がピックアップです
 写真提供  Ford
3つのボディバリエーションでスタートしたブロンコですが、ロードスターは1968年に廃止されてしまいます。写真上がロードスター、下がピックアップです


当初は直列6気筒エンジン+3速マニュアルのみのラインナップでスタートしたブロンコですが、1969年にGMがより豪華でパワフルなシボレー・ブレイザーを発表すると、ブロンコもこれに追従して徐々にV8エンジンがメインとなり、さらに1973年にはパワーステアリングやオートマチックなどの快適装備も追加します。ところがボディサイズに起因する居住性の悪さには抗えず、1978年のモデルチェンジでは大型化を余儀なくされてしまうのです。

 

そのためこのコンパクトな初代ブロンコにこだわるコアなファンが多く、特別視されるようになります。2代目登場以降、初代モデルは「アーリーブロンコ」と呼ばれ、いまなお愛され続けているのです。



1978年に二代目となったブロンコは、F-100ピックアップとコンポーネンツを共用する大型SUVに生まれ変わりました
 写真提供  Ford
1978年に二代目となったブロンコは、F-100ピックアップとコンポーネンツを共用する大型SUVに生まれ変わりました

 

現代のクルマにはないシンプルで無骨なスタイル


アーリーブロンコの魅力はなんといってもこのシンプルなボディスタイルにあります。


Jeep同様フロントウインドウは前方に倒せる構造になっており、そのためワイパーユニットは窓の上方にマウントされます。またクーラーが珍しかった時代のクルマなので、大きな三角窓が備わっています。



大きな三角窓は車内に外気を導入する役割を果たしています
 出典  Funmee!!編集部
大きな三角窓は車内に外気を導入する役割を果たしています


今回取材したパッセンジャーワゴンはリアシートを持ち、4人が乗車できます。リアシートの後部にはラゲッジスペースも確保しています。



リアゲートは背面タイヤを横にずらし、ボディ部分とトップ部分を別に開く構造です
 出典  Funmee!!編集部
リアゲートは背面タイヤを横にずらし、ボディ部分とトップ部分を別に開く構造です


「アーリーブロンコは、最も新しいモデルでもすでにデビューから40年が経過していることになります。現代の路上で乗るためには、しっかりとメンテナンスを受けた車両を選んでほしいですね」と、アーリーブロンコの取り扱い台数では日本屈指のガレージ弦巻の神津さん。

 

特にここ数年はアメリカ本土での人気によって、価格も高騰気味となっているそうなので、ノウハウを持った専門店に相談するのが賢明でしょう。



世田谷区の住宅街にあるガレージ弦巻。歩いて数分の場所にブロンコを展示するBronco Ranchもあります
 出典  Funmee!!編集部
世田谷区の住宅街にあるガレージ弦巻。歩いて数分の場所にブロンコを展示するBronco Ranchもあります
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■取材協力

ガレージ弦巻Bronco Ranch

 

世田谷区の住宅街に位置するクラシックアメリカン四輪駆動専門店のガレージ弦巻では、アーリーブロンコ専門のショールーム、Bronco Ranchを併設。アーリーブロンコの取り扱い台数としては日本屈指のスペシャルショップ。数ある在庫の中からアーリーブロンコを選べる店はそうないはずだ。

 

 

東京都世田谷区弦巻3-30-7

TEL:03-3425-7313

営業時間:10:00〜18:30

休み:日曜、祝日(※事前に予約すれば来店可能)

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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2018年2月20日
Funmee!!編集部
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