• お燗ビールの甘美な世界【とあのベルギービールな話 第2回】

寒い日にぐいっと飲みたいホットビール?! 日本ではなじみが薄いけれど、ベルギー本国で親しまれているのだとか。スパイスなどを使った味わい豊かなあったかビールをぜひ一度おためしあれ!

 Funmee!!編集部


ビアイラストレーターのライターのとあです。
もう2016年が終わってしまうなんて信じられませんが、今年は日本とベルギーが友好を結んで150周年の年でもありました。150年前というと江戸時代ですよ! 

実はそれだけ長いお付き合いをしているんですね。
今年もたくさんの美味しいベルギービールに出会うことができ、皆さんにお伝えしたいビールが浮かんで止まりません!

冬こそアツアツビールを召し上がれ


今回ご紹介するのは「リーフマンス・グリュークリーク」。
ビールを温めるなんてあまり馴染みがないかもしれませんが、ワインにスパイスを加えて温めた「グリューワイン(ホットワイン)」と同じ感覚で飲むビールです。

スパイスを加えた深紅のチェリービールで、 味わいは、シナモンやクローブなど、濃い味のフルーツやスパイスを彷彿とさせます。

「グリュークリーク(GLUH KRIEK)」とは「燃えるように熱いチェリー」という意味。「グリュー」がドイツ語で、「クリーク」はオランダ語です。
雪の降る寒い夜にこのビールを飲むと、心と体が温まります。

こちらのビールの特徴は温めるだけではありません。
何と言っても見た目がとんでもなくオシャレなんです!!

 Funmee!!編集部


こちらがそのボトルです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、通常のビールは330ml(だいたいグラス一杯分)なのに対し、こちらは「大瓶」と呼ばれる750mlサイズのボトルで、数人で分け合いながら飲むのにぴったりのサイズです。

ボトルは緑の紙で包まれているのですが、実は、一つ一つ手作業で巻かれているとのこと。
このビールに込められた愛情を感じます。

しかし、この見た目だけで驚いてはいけません! 
なんと、紙包みを開けると……

 Funmee!!編集部

ビールなのにコルク栓が…!!まるでワインのようです。
留め具の針金をねじねじして外します。

 Funmee!!編集部


コルクが取れました。なんだかマッシュルームみたいな形ですね。現在は王冠で栓をされたビールがほとんどですが、その技術がないくらい昔からベルギーでビールが作られていたという「歴史」と、その伝統的な製法にこだわる「作り手の思い」から、現在もコルク栓を使用しているそうです。

針金を留めるのも手作業ですから、すごい手間がかかっています。

とびきりおいしいホットビールを飲みに行こう


ベルギービール喫茶店Cafe Cauda(カフェカウダ)さん。都営三田線白山駅から徒歩3分ほどで着きます。

本当においしいホットビールをいただくならここしかありません。

 Funmee!!編集部


店主である植草さんは元々ベルギービールを提供する喫茶店を出したかったそうですが、開店準備の真っ最中にベルギーに行き、真っ昼間からカフェでお茶を飲むようにビールを楽しむ人々を目の当たりにして、「自分がやりたかったことは間違っていなかった」と確信されたそうです。

ベルギーではビールが人々の生活に溶け込んでいるんですね。私もできることなら昼間からビールを飲んでいたい……。ちなみに、店頭のガラスのイラストは私が描かせていただきました。

さて、お待ちかねのホットビールです! じゃん!

 Funmee!!編集部


アツアツであわが〜! モコモコです! 
香りはスパイスの刺激とさくらんぼの甘酸っぱい香りたっぷりで、口に含むと酸味が広がり甘ったるくなく、スーッと胃に熱い塊がしみていきます。

カフェカウダでは特に提供する温度にこだわっていて、ビールの温度をしっかりと上げ、加えてビールを注ぐ直前にグラス自体を熱湯で温めるなどの工夫をされています。これは体の芯から温まります!

ここでビールの味をイラストで表現! 今回は、冷たい状態のものと、温めたものとで比較してみました。
視覚化するとわかりやすいですが、劇的に味の印象が変わります!

 Funmee!!編集部


カフェカウダではビールにぴったりのこだわりのお料理も見逃せません。こちらは全て、店主さんが一から手作りするこだわりっぷり。今回、ホットビールに合わせてご紹介いただいたのはビーフシチュー。

黒に近い茶色をしたハイアルコールなベルギービール「ストラッフェヘンドリック クアドルペル」を使って煮込まれていて、ホロホロの牛肉と濃厚なコクがたまらない一品です。添えられているのはカリカリのフランスパン。

 Funmee!!編集部


ビーフシチューを食べてから、ホットビールを飲んでみると……う、うまい!!

ビーフシチューのコクとビールの酸味が絶妙に絡み合って、口の中に上品な味わいが広がります。何度でもこの感覚を味わいたくなり、次々にシチューとビールをほおばってしまいます。
なんでしょう……この最強タッグ。

ホットビールもビーフシチューも寒い季節限定です。今だけの美味しさを、ぜひ味わってみてください!

このビールを飲むなら……

ベルギービール喫茶店Cafe Cauda(カフェカウダ)


ご夫婦で営業されているベルギービールカフェ。
常時120銘柄以上のベルギービールを取り揃えています。
実は、ビールも美味しいですが、こちらでいただくコーヒーも絶品です。
ほぼ毎年ベルギーへ旅行に行かれているので、現地の興味深いお話が聞けるのも魅力の一つです。


最寄駅 : 都営三田線「白山駅」
定休日 : 日・祝・第二月曜 / 営業 : 15:00 - 23:00(22:30LO)
Tel : 03-6801-8791

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Funmee!!ライター
とあ

ビアイラストレーター。 熊本県生まれ、茨城県土浦市育ち。 ビールを扱うお店の黒板・ガラスへのペインティングや、酒と食のイラストレーションが専門分野。 ベルギービールを提供するバーでも実務経験あり。ベルギーに実際に行ったことは一度だけ。もっと行きたい。 イラストたっぷりのベルギービール入門本、発売中!→http://beerillustoa.theshop.jp/



ビアイラストレーター。 熊本県生まれ、茨城県土浦市育ち。 ビールを扱うお店の黒板・ガラスへのペインティングや、酒と食のイラストレーションが専門分野。 ベルギービールを提供するバーでも実務経験あり。ベルギーに実際に行ったことは一度だけ。もっと行きたい。 イラストたっぷりのベルギービール入門本、発売中!→http://beerillustoa.theshop.jp/