1台の車が人生を変えることも?20年近く乗り続けている英国旧車が教えてくれたこと


車との付き合い方は人それぞれだけど、相棒的なスタンスで接している人も多いのでは?

茨城県のつくば市でDIYガレージライフを満喫している宮本隆史さんもその1人。むしろ大切にしている車があるからこそ、人生が豊かになることもあるんです!

宮本さんの相棒となる愛車はイギリス生まれのレーシングカー、ジネッタG12。
60年代に多くのレースで活躍しながらも、70 年代に入る前に生産が中止された伝説のモデルです。

そんな超レアな1台と宮本さんは、どんな付き合い方をしているのでしょうか? 愛車との関係をいろいろと聞いてみました。

最初は友人の付き合いで、 冷やかしのつもりだった

子どもの頃から車が大好きだった

 出典  Funmee!!編集部


ーー ジネッタG12は日本ではかなり珍しい1台ですが、どういった経緯で入手されたんですか?


実は最初はあまり興味がなかったんです。子供の頃にマッハGoGoGoに夢中になった世代だし、スーパーカーブームの影響も受けているから、スポーツカー自体は大好きだったんですよ。


はじめて乗った車もMR2だったし、その後はRX-7を乗り継いできました。でも英国車はあまり馴染みがなく、最初は友人の付き合いで、冷やかしのつもりで見に行ったんです。



ーー 憧れの1台だったわけじゃないんですね。


そうなんですよ。ぶっちゃけ言うと、見た目があまり趣味じゃなかったんですよね。だから軽い気持ちで試乗してみたんです。そしたら自分でも驚くほど、しっくりきちゃって。


まるで自分が走っているような一体感があったんですよ。そんな車、初めてでした。もう一目惚れに近い状態でしたね。それで貯金もないのに無理して、強引にローンを組んで購入しました。1995年に再生産されたモデルです。



この車と出会っていなければガレージも所有していない。 人生が変わるいろんなキッカケになった

ガレージの一角にはエンジンの部品などが並べられている。休日はここで車の整備をするのも楽しみのひとつだとか。窓ガラスを貼っていないため、風通しがよく夏も快適に作業することができる

 出典  Funmee!!編集部


ーー そこから今まで18年も乗り続けているわけですが、手に入れてから変わったことはありますか?


やっぱりベースが旧車だから故障が多いんですよ(笑)。ドライブ中にとまることもしょっちゅうありました。しかも日本では修理できる工場が少ないんですよね。


それで、しょうがないから自分で整備をすることにしたんです。元々DIYが趣味だったから、その延長くらいの感覚でやりはじめたんですけど、最初は失敗ばかりでしたね。失敗が9割で、成功が1割くらい。


それでも10年以上も触っていると分かってくることも多く、最終的にはエンジンも自分で組めるようになりました。国内にない部品はイギリスに注文して、個人的に輸入することもありますよ。今では整備士より詳しいかもしれない(笑)。



宮本さんのジネッタG12は、美しいホワイトとゴールドのラインが特徴的。リアのナンバープレート周りを大きく開けたり、ロールバーを設置するなど随所にカスタムが施されている

 出典  Funmee!!編集部


ーー それはすごい。旧車に乗っていなかったら、そこまで車に詳しくなっていなかったかもしれないですよね。


この車と出会っていなければ、きっとガレージも所有していなかったと思います。もしかしたら今ほどDIYにもハマっていなかったかもしれない。


そういう意味では、ものつくりの楽しさや、失敗も思い出になるってことも、ジネッタG12から教わったのかもしれないです。本当にいろんなキッカケになっています。購入当時は無理したかなと思ったけど、今となっては若いときの自分を褒めてやりたいですね。



愛着もある大切な相棒だけど、 今では名刺代わり

ガレージには作業ルームも完備。整備師も顔負けの技術で、自らエンジンを組み上げている。ここまで車の整備に夢中になれるのも、ジネッタG12との出会いがあったからこそ

 出典  Funmee!!編集部


ーー 最近は旧車とガレージとDIYをテーマにしたイベントの開催されているとか。


『ガレージング・ピクニック』ですね。昨年の5月に1回目をつくば市で開催したんですけど、他の車のイベントとは違うアットホームな雰囲気が特徴です。


旧車のオーナー同士がマニアックに語り合うのではなく、遊びに来た一般の人たちともコミュニケーションを取りやすい空気を作っているから、旧車やDIYが身近に感じられると思います。家族で楽しめると思いますよ。



ーー その会場でもジネッタG12は目立ちそうですね。見た目のインパクトもすごいけど、ピカピカのボディから大切に乗られているのが伝わってきます。


おかげさまで、この車を通して僕のことを覚えてもらうことも多いですね。愛着もある大切な相棒だけど、今では名刺代わりになっています。


だからこれからも手放す気はないですね。ここまできたら一生乗り続けるつもり。自分で整備もできますから。




今年は、こいつと一緒にもっと出かけたい。

クラシカルなタコメーターが配置されたインパネなど、内装もヴィンテージのレーシングカーらしい佇まい。レザーグローブや消火器も完備して安全性もしっかりと考慮している

 出典  Funmee!!編集部


—— 昔から変わらず、今も日常で活躍しているんですね。


休日の午前中は、この車でドライブするのが日課になっています。自宅から筑波山まで1時間くらいだから、ちょうどいいドライブコースなんですよ。でも走るのが楽しい車だから、目的を決めないで出発することも多いです。もちろん買い物や温泉に行くこともあるし、これにテントを積み込んでキャンプに行くこともありますよ。



—— では最後に。相棒となるジネッタG12で、今後挑戦してみたいことはありますか? 行ってみたい場所とか。


今年は、こいつともっと一緒に遠出したいなと思っていて。DIYガレージライフやイベントを通して全国に知り合いができたので、会いたい人がたくさんいるんです。故障しやすい車だからロングドライブはちょっと不安だけど、1週間くらいかけてゆっくり行くのもいいかなって思っています。



永遠に未完成だから一生楽しめる!!常に進化するDIYガレージは究極の大人の遊び場だ
最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!ライター
くわばら まさつぐ

サブカル全般が守備範囲の文化系外遊びライター兼エディター。
アウトドア、アメカジ、ストリートを軸にしたファッション誌で活躍。
キャンプと焚き火と温泉とお酒と漫画が大好き。今年こそULトレッキングに挑戦したい。

サブカル全般が守備範囲の文化系外遊びライター兼エディター。
アウトドア、アメカジ、ストリートを軸にしたファッション誌で活躍。
キャンプと焚き火と温泉とお酒と漫画が大好き。今年こそULトレッキングに挑戦したい。