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#30 ラーダ ニーヴァ(歴史&スペック編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#30 ラーダ ニーヴァ(歴史&スペック編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。


今回紹介するのは、ロシアで生産され、世界中に輸出されている小型の万能四輪駆動車、ラーダ ニーヴァです。



デビュー以来変わらないスタイル


ラーダ ニーヴァといわれて、ピンと来る人がどのくらいいるでしょう? ラーダ ニーヴァは、ロシア最大の自動車メーカーAvto VAZ(アフトヴァース)で生産されている小型の四輪駆動車です。アフトヴァースは旧ソ連時代から続く歴史ある自動車メーカーで、「LADA(ラーダ)」は、アフトヴァースの海外向けのブランド名、「NIVA(ニーヴァ)」が車名となります。



全長は3,740mm、ホイールベースも2,200mmと非常にコンパクトです
 出典  Funmee!!編集部
全長は3,740mm、ホイールベースも2,200mmと非常にコンパクトです


小型のモノコックボディに、当時のソ連としては画期的な独立懸架式のサスペンションを持ち、一般的なパートタイム式ではなく、2速副変速機やセンターデフロック機構付きのフルタイム四輪駆動方式を採用した本格的なオフロード四輪駆動です。



デビュー当初と比べるとよりモダンなラジエターグリルが備わりますが、スチール製バンパーはいまだ健在です
 出典  Funmee!!編集部
デビュー当初と比べるとよりモダンなラジエターグリルが備わりますが、スチール製バンパーはいまだ健在です


1977年のデビューからボディサイズはもちろん、その形状もほとんど変わらぬまま生産が続けられています。ところが40年の歴史で最も大きな変更が1994年に行われます。それまで横長のテールランプより上のみが開いたリアゲートが、テールランプの形状変更によってバンパー上まで開くようになり、SUVとしての使い勝手は大幅に向上しました。



40年の歴史で一番大きく変わったのは、下まで大きく開くようになったリアゲートの形状です
 出典  Funmee!!編集部
40年の歴史で一番大きく変わったのは、下まで大きく開くようになったリアゲートの形状です

 

 

旧ソ連時代に生まれた実用的四輪駆動


旧ソ連時代の1966年にイタリアのフィアットの協力によって設立されたアフトヴァースの前身であるVAZ(ヴァース)は、フィアット124をベースとしてラーダ各車を製作します。そこから独自の進化を遂げてきました。そのため、ラーダ各車は、いまでも細かい部品にフィアット124と互換性や、類似している部分が多いそうです。


そんななか1977年に登場したニーヴァは、比較的独自の設計が多く、また基本設計も当時としては非常に先進的でした。基本的ボディラインはデビュー当時から現在まで全く変わらず、いまでも生産されています。



初期モデルはグリルがシンプルで、三角窓が備わることが判ります
 提供  Avto VAZ
初期モデルはグリルがシンプルで、三角窓が備わることが判ります


その高いオフロード性能から、ソ連内では警察車両や森林レンジャーなどに多く採用された他、ソ連崩壊後には西側諸国でも話題となり、世界中に輸出されるようになります。日本にも1980年代にFAIA(外国自動車輸入協同組合)によって輸入されました。さらにモータースポーツの世界でもその性能は発揮されます。特にパリ・ダカールラリーではワークスチームも参戦し、好成績をおさめます。



ニーヴァはラリーでも活躍しました。写真は1992年に行われたパリ-モスクワ-北京ラリーに出場した時のワンカットです
 提供  Avto VAZ
ニーヴァはラリーでも活躍しました。写真は1992年に行われたパリ-モスクワ-北京ラリーに出場した時のワンカットです


ちなみに現在ラーダ ニーヴァは樹脂バンパー装着などのアップデートを施したURBANというモデルに徐々にシフトしています。そのためデビュー当初を彷彿させるスチールバンパー仕様は生産終了の噂もあり、そろそろ新車購入のラストチャンスとなるかもしれません。

 

 

東京にある輸入自動車専門店・ルパルナスでは、厳しいヨーロッパの規制をクリアしたドイツ仕様の新車を輸入・販売しています。

 

「正直言って故障もするし、調子を崩すことだってあります。いまの国産車と同じ感覚では乗れません。それでもこのクルマにはそれを超える魅力があります。故障覚悟で乗ってみたいという人なら、きっと楽しいと思いますよ」とルパルナスの渋谷さん。

 

「手のかかる子ほど可愛い!」と思える貴方に乗って欲しい一台です。



世界48カ国から261ブランドのクルマを1冊に網羅。少量生産モデルや海外専用車種、日本未導入ブランドも載っています。


■取材協力

ルパルナス


日本国内で入手が困難な世界中の自動車を輸入・販売しているルパルナス。今回紹介したラーダ ニーヴァだけでなく、フォルクスワーゲンのT6トランスポーターやルノー グランカングーなど、日本で見かけることが少ない車種を幅広く取り扱っています。

 

東京都渋谷区千駄ヶ谷2-3-4ル・ソレイユ1F

TEL:03-3416-8547

営業時間:12:00〜19:00

休み:月曜、火曜(臨時休業日あり)

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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2018年5月15日
Funmee!!編集部
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