サーフィン、山歩き、写真、コーヒー、彫刻……。カフェオーナー・篠田琢さん流“自然な楽しさ”の広げ方


茅ヶ崎のカフェレストラン『SOUTHERLY(サウザリー)』のオーナー・篠田琢さん。

休日にはサーフィン、山歩き、写真、ボーンカービングと呼ばれる彫刻などを楽しむ趣味人でもあり、最近は特に“山”と“写真”にハマっているとか。なかでも写真はフォトコンテストで入賞した実績を持ち、書籍・雑誌などの撮影も手掛けるほどの腕前。

さまざまな趣味のアイテムがギュッと詰まった秘密基地のような部屋へうかがい、篠田さん流のオフの過ごし方や、楽しみの広げ方を教えていただきました。


海ひとすじの生活から、突然山の魅力に開眼!

 提供  篠田琢さん


―― 茅ヶ崎でお店を開くきっかけにもなったサーフィンは、今でも続けていますか?


昔はロングボードでしたが、今はツインフィンのショートボードに乗ることが多いです。でも、ここ数年かなり海の混雑が激しくて……。海に入ってもあまりリフレッシュできなくなってしまい、一昨年あたりから“山”に目を向けるようになりました。茅ヶ崎から八王子まで圏央道が全線開通して、湘南から長野などの山方面にアクセスしやすくなったのも大きかったですね。



八ヶ岳の御射鹿池。周辺には苔の森が広がる

 提供  篠田琢さん


―― 山のどんなところに魅力を感じたのでしょうか。


山はとにかくストレスフリーなんです。針葉樹の香りがすーっと漂ってきたり、鳥の鳴き声が聞こえたり、小さな花や苔の美しさに癒されたり……。理屈じゃなくて細胞が喜んでいる感じがして、考えるよりも先に身体が行きたがるんですよね。東京に比べたらのどかな環境とはいえ、茅ヶ崎も最近は都会化が進んできているので、全身で自然を感じられる機会はなかなかない。だから、登山口でクルマを降りて山の空気に包まれた瞬間、「来てよかった!」といつも思うし、ひとりでニヤニヤしちゃいます(笑)。



山頂で飲む淹れたてのコーヒーは「至福」の一言

 出典  Funmee!!編集部


―― 山には、誰かと一緒に行くことが多いですか?


あまりハードじゃない場所には、妻や愛犬のトロを連れて行くこともあります。地元の友人や湘南の人たちと一緒に行くこともありますが、ひとりで行くことも多くて。単独ならではの怖さもあるけど、そのちょっとした恐怖感が逆にスパイスになっていいんです。とくに冬の寒いなかの山行は、美しさも怖さも倍増で(笑)。波が大きい日のサーフィンと同じで、「刺激があるからこそ楽しい」というか、挑むことのおもしろさというか。もちろん事前にしっかり準備を整えて、緊張感を持って登るようにはしています。



 提供  篠田琢さん


―― これまで、どんな山に行きましたか? 印象に残っている場所はありますか?


湘南から近い「大山」や「西丹沢」、箱根の「函南原生林」なんかも好きですし、登山ではないですけど、茅ヶ崎の「里山公園」も緑が多くて癒されます。遠出する時は長野の「八ヶ岳」あたりに行くことが多くて、クルマでたった2~3時間の場所に「こんな世界があるんだ」と、行くたびに感動します。山に登る時はいつも愛用の一眼レフとコーヒーセットを持って行き、写真を撮りながら登って、山頂で淹れたてのコーヒーを飲むのが定番。うまい空気の中で、絶景を見ながらコーヒーを飲むひとときは本当に「至福」の一言です。



写真を通じて、日本の自然の美しさをシェアしたい

 出典  Funmee!!編集部


―― 写真といえば、ハッセルブラッド社のフォトコンテストでの受賞経験もありますよね。


「スウェーデンで生まれた発明」をテーマにしたフォトコンテストがあって、「シートベルト」を題材に撮った写真が入賞しました。写真をやり始めたのは26~27歳くらいの頃で、父親から一眼レフを譲り受けたのがきっかけ。当時はNGOで働いていて、仕事でインドやバングラデシュへ行った時に現地の人を撮らせてもらっているうちに、日々の瞬間を写真に収める楽しさに目覚めました。最近は山ばかりですが、近所の海で撮ったりもしていました。



茅ヶ崎の海で撮った作品

 提供  篠田琢さん


―― 山で「写真を撮りたい!」と思う瞬間ってどんな時ですか?


常に、です(笑)。写真を始めたら視点が変わったというか、小さな花や苔、水滴の形、木漏れ日……すべてが気になって全部撮りたくなっちゃうんです。しょっちゅう立ち止まって写真を撮っているから、なかなか先に進まなくて(笑)。日本の森や山で見た美しいものを写真に撮って、SNSでシェアして、限られた人達の間だけかもしれないけれど「日本にもまだまだこんなきれいな場所があるんだな」というのが伝わったらうれしいです。



趣味を持ち、人生を豊かに生きる人々に刺激を受けて

 出典  Funmee!!編集部


―― マリンスポーツ、山歩き、写真の他に趣味はありますか?


自転車やボルダリング、それに動物の骨や角などを彫刻するボーンカービングも楽しんできました。湘南はボーンカービングのネックレスをしている人が多くて、「自分だったらどんなものがつくれるだろう?」と思ったのが始めたきっかけ。お客さんの中に詳しい人がいたので、どんな道具を揃えればいいのか教えてもらって、あとは自己流でつくっています。



 出典  Funmee!!編集部


―― 本当に多趣味で、しかもそれがナチュラルですね。


茅ヶ崎という場所は、趣味がやりやすい環境なんだと思います。仕事一辺倒ではなく、人生を豊かにする趣味を持って、ワークライフバランスを大切にしている人が多いので。周りにそういう人がたくさんいると、刺激を受けて「自分もやってみようかな」という気持ちにさせられるのかもしれません。



心地よい風とコーヒーの香りに誘われて。人が集い、輪が広がる楽しさ――茅ヶ崎『SOUTHERLY』


■プロフィール

篠田琢さん

茅ヶ崎駅から徒歩3分、イタリアン・バールをイメージしたカフェレストラン『SOUTHERLY(サウザリー)』のオーナー。大学時代から国際交流に興味があり、卒業後はフェアトレード関係のNGO法人に就職。その後、IT系企業での勤務を経て、2006年にカフェをオープン。現在、カナダ・バンクーバーのコーヒーロースター『49th Parallel Coffee Roasters』社の輸入代理業も手掛ける。また、フォトグラファーとしても活躍しており、『ジャーでかんたん! デトックスウォーター(河出書房新社)』をはじめ、書籍や雑誌などの撮影も行っている。

 

SOUTHERLY

住所:神奈川県茅ケ崎市共恵1-4-16-101

電話:0467-82-9981

営業時間:ランチタイム11:30-14:30(L.O.)

カフェタイム14:30-17:30

ディナータイム 月曜〜木曜・日曜17:30-22:00(L.O.21:00)

 金曜・土曜17:30-23:00(L.O.22:00)


 

 

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クレジット

企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:古田朱美 (Akemi Furuta)

写真:上樂博之 (Hiroyuki Joraku)



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Funmee!!編集部

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