自動車
#18 スズキ マイティボーイ(スペック編)
【ヘンアイ国産自動車の会】︎

#18 スズキ マイティボーイ(スペック編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった日本発のクルマたち。そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。


スズキ マイティボーイは、軽自動車なのにスポーツピックアップという、唯一無二の存在です。



コンパクトな軽スポーツピックアップ


「マイティボーイ」――ある程度の年齢の人なら、その車名を聞いただけで、ワクワクするのではないでしょうか?


マイティボーイは、数ある軽自動車のなかでも、群を抜いて奇抜なパッケージでした。今回はそんなマイティボーイの魅力を紐解いてみます。



取材車両は荷台の上に非常に貴重なオプションのシェルを搭載しています
 出典  Funmee!!編集部
取材車両は荷台の上に非常に貴重なオプションのシェルを搭載しています


キャビン(人が乗るスペース)と荷台がセパレートした通常のピックアップとは別に、セダンやクーペをベースとして荷台とキャビンが一体となっているスポーツピックアップと呼ばれる形状の車両があります。アメリカでは代表的な車種としてシボレー エルカミーノが挙げられ、一般的に通常のピックアップよりスポーティなのが特徴です。



1985年のモデルチェンジでヘッドライトは丸目二灯から角目二灯となります
 出典  Funmee!!編集部
1985年のモデルチェンジでヘッドライトは丸目二灯から角目二灯となります


日本ではサニトラの愛称で親しまれる、日産 サニートラックが挙げられます。そんなスポーティなピックアップを、軽自動車で再現してしまったのが、マイティボーイというわけです。

 

マイティボーイは、同じスズキの2ドアクーペ、セルボをベースとしています。全長約3.2mとコンパクトですが、荷台長は0.66mも確保。ちなみに最大積載量は200kgとなり、通常の軽トラックには若干劣るものの、しっかりと荷物の運搬が可能です。



上の黒い部分はオプションのシェルで、シェル部分は上へ、リアゲートは下に開く構造です
 出典  Funmee!!編集部
上の黒い部分はオプションのシェルで、シェル部分は上へ、リアゲートは下に開く構造です

 

 

商用車とは思えないスポーティなコックピット


前述の通り、セルボの後ろ半分を荷台にしたため、車内にリアシートは存在しません。つまりツーシーターということになります。シート後部に若干のラゲッジスペースが確保されていますが、決して容量は大きくありません。

 

そこまでしてピックアップにこだわった理由、それはズバリ『カッコ良いから』に他なりません。荷物を積むのであれば軽トラがあります。ツーシーターなら以前紹介したビートなどがあります。それでもスポーツピックアップには魅力があるのです。



ダッシュ周辺の意匠はベースとなった2代目セルボと基本的に変わりません
 出典  Funmee!!編集部
ダッシュ周辺の意匠はベースとなった2代目セルボと基本的に変わりません


税金の安い4ナンバー車で、かつ販売価格は当時の軽自動車のなかでもかなり安い設定でした。こういった若者をターゲットとした販売戦略ゆえに、当時からスタイリッシュなオプションパーツが多数用意されていました。

 

今回取材させていただいた宇佐見慎一さんの1985年式も荷台に搭載したシェルを始め、貴重なオプションパーツが豊富に備わります。これほどのコンディションをキープした個体は非常に珍しいといえます。



エンジンはセルボと同じF5A型直列3気筒543ccエンジンで、28馬力を発生します
 出典  Funmee!!編集部
エンジンはセルボと同じF5A型直列3気筒543ccエンジンで、28馬力を発生します

軽自動車の低燃費技術がいかにユニークなのかを検証する一冊。ハイブリット車とはひと味ちがうスズキの「エネチャージ」や「エコクール」といった独自技術について分かりやすく解説しています(スズキ技術陣監修)。


■プロフィール

宇佐見慎一さん

 

2台目のマイティボーイで念願かなってクリーミーイエローの個体を手に入れた宇佐見さん。以前乗っていた黒と合わせてマイティボーイ歴は18年というベテラン。次は程度の良い前期型を探しているという69歳。

 

 

===

文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

取材協力:廣瀬自動車商会




自動車
自動車
2018年6月1日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

RANKING

ランキング