【趣味人ジドウシャ部】#32 BMW 320i(E30型・歴史&スペック編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。今回は、日本では3シリーズとして一番印象深いであろう2代目のE30型を紹介します。




現在40代の人たちに「もっとも印象深いBMWといえば?」と聞くと、多くの人がこのモデルをイメージするかもしれません。今回紹介するE30型の2代目3シリーズは、それほど日本で売れたモデルです。バブル景気を背景に販売台数が伸び、アッシー君御用達の外車として繁華街に溢れたことから、ベンツ190Eの「赤坂のサニー」と並んで「六本木のカローラ」などと揶揄されることもありました。



Bピラーをブラックアウトしたボディはスポーティで当時から若者に人気でした

Bピラーをブラックアウトしたボディはスポーティで当時から若者に人気でした

 出典  Funmee!!編集部


2代目のE30型は1982年から1994年まで発売されました。1990年には後継のE36型が登場しますが、カブリオレやツーリング(ステーションワゴン)は、1994年まで併売しています。長いモデル期間のなかで、1988年にマイナーチェンジを行い、スティールバンパーは樹脂製になり、テールライトのデザインが変更となります。今回紹介するモデルはそんなマイナーチェンジ前夜の1987年モデルで、前期型のスティールバンパーを持つ個体です。




E21型と比べると全体に丸みを帯び、洗練されたデザインとなったフロントフェイス

E21型と比べると全体に丸みを帯び、洗練されたデザインとなったフロントフェイス

 出典  Funmee!!編集部


E21型と比べるとサイズはひとまわり大きくなりましたが、日本の5ナンバーに収まるギリギリのサイズで、いま見るとコンパクトに見えます。日本にはBMWジャパンを通じて正規輸入されましたが、それまで4気筒モデルのみだった正規輸入車に初めて6気筒エンジンが登場するのが、この1987年モデルからでした。取材車両はBMWジャパンの正規輸入車である2ℓエンジン搭載の320iとなります。



全長は4,325mm、全幅は1,645mmと5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズです

全長は4,325mm、全幅は1,645mmと5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズです

 出典  Funmee!!編集部

 

 


ところでBMWのフロントフェイスには、中央にキドニーグリルと呼ばれるBMW独特のグリルが備わるのが大きな特徴ですが、このキドニーグリルは、BMWが1934年に自社で生産した乗用車303のグリルに由来します。もともと大きなグリルでしたが、これがアイコンとして小型化され、現行モデルにも継承されています。このひと目でBMWと判るキドニーグリルは同社のアイコンとして脈々と受け継がれているのです。



1934年に登場したBMW303の二重楕円のフロントグリルが、後のキドニーグリルの元祖となりました

1934年に登場したBMW303の二重楕円のフロントグリルが、後のキドニーグリルの元祖となりました

 提供  BMW


3シリーズは以前紹介した02シリーズに祖を持つBMWのなかではコンパクトでスポーティなラインです。欧州ではDセグメントに分類され、車格的にはメルセデスベンツのCクラスやアウディA4などがライバルとなります。

 

1975年に02シリーズの後継として登場したE21型初代3シリーズは、02シリーズのデザインを継承し、ボクシーなデザインでした。1982年にモデルチェンジによって登場した今回紹介するE30型は、それまでの2ドアモデルだけでなく、4ドアセダンやステーションワゴンなどラインナップも拡充され、長年にわたってBMW人気の根幹を支えました。



スクエアでスポーティなボディを踏襲し1975年に02シリーズの後継として登場したE21型初代3シリーズ

スクエアでスポーティなボディを踏襲し1975年に02シリーズの後継として登場したE21型初代3シリーズ

 提供  BMW


「ちょうど日本ではバブル期と重なったため、E30型は日本での販売台数も多く、いまでもBMWといえばこのE30型をイメージする人が多いと思います。前期モデルは数少なくなってきましたが、後期モデルなら、いまでもクラシックBMWの入門用としてはお手軽ですよ」とオートファインの関口さん。六本木で輝いていた頃のBMWの魅力を味わってみては。



東名川崎インターから約10分の場所にあるオートファインにはBMWがずらりと並びます

東名川崎インターから約10分の場所にあるオートファインにはBMWがずらりと並びます

 出典  Funmee!!編集部

1/24 BEEMAXシリーズ No.18 BMW M3 E30 1989 ツール・ド・コルスラリー仕様 プラモデル

活躍の場は六本木だけじゃない! 優れたハンドリングを武器にラリーも駆けたE30シリーズをプラモデルキット化(2018年4月発売)。1989年のフランスコルシカ島で行われたツール・ド・コルスラリー仕様を再現しています。

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■取材協力

オートファイン


アルピナやM3といったBMWのレアモデルを得意とするオートファインは、ビンテージから最新のBMWまで幅広いラインナップを誇る。特に3シリーズを数多く取り扱っており、在庫も豊富だ。ファクトリーを併設しているので、整備やメンテナンスも安心。

 

神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-2-7

TEL:045-904-5121

営業時間:10:00〜19:00

休み:木曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

 


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Funmee!!編集部

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