子どもを楽しませて、親も楽しめ!親子フェスキャンプのススメ


1997年に日本で夏フェスが始まってから20年。いまでは子ども連れでフェスに来る人も少なくありません。バッグメーカーの老舗、吉田カバンでさまざまなバッグのデザインを行う小林剛さんと奏太(そうた)くんもそんな親子です。

小林さんと8歳になる奏太くん親子でどんなフェスの楽しみ方をしているのか、教えてもらいました。

親子フェスはステージよりテントサイトが楽しい!

親子でフェスキャンプを楽しむ小林剛さん

 出典  Funmee!!編集部


―― 夏フェスというと若者や大人の楽しみというイメージですが、親子で来る人も多いんですか?

 

いまではかなり多いですよ。僕の場合、もともと音楽が好きで、10年ぐらい前は毎年のようにフジロックに行って、ステージをメインに楽しんでいたんです。当時はキャンプギアも持っていなくて、近くの宿に泊まったり車中泊をしたりしていたんですが、クルマの中では全然寝られなくて、3日目はヘトヘトに……(笑)。とはいえ、そのころから野外で遊ぶ楽しさに目覚め始めましたね。


 

―― いまと全然違ったんですね(笑)。キャンプギアを買い始めたのは、奏太くんが生まれてからですか?

 

そうなんです。息子が生まれてから「仕事のアイデアが湧くから」と妻に言い訳して(笑)。奏太と一緒に行こうと、2年ぐらい前からフェスキャンプを楽しみ始めました。



晴天の日はテントサイトまでふたりでカートを押していく

 出典  Funmee!!編集部


―― 奏太くんが一緒だと、フェスの楽しみ方も変わりそうですね。


奏太といると、ステージよりテントサイトで過ごす時間が楽しくなっちゃって(笑)。まだ音楽の楽しさを知らない奏太がステージにすぐに飽きてしまうということもありますが、ステージを見るのはだいたい1日1バンド程度。それ以外はずっとテントサイトにいます。


 

―― テントサイトでは何をして過ごしていますか?


奏太とじっくり付き合います。もちろん家でも同じ時間を過ごしているのですが、どうしても家事など“やること”を優先してしまいがち。でも、テントサイトでは彼と楽しむことを第一に過ごしています。

 

奏太は設営や撤収とか、よく手伝ってくれますよ。まだできることは少ないですが、テントの張り方とか、ゆっくり丁寧に教えるようにしています。テントサイトでは本を読んだり、虫を探したりして遊んでいますね。虫って家にいると触りたがらないのに、テントサイトでは不思議と捕まえようとするんですよね。



奏太くんはサイトの設営や撤収も積極的に手伝ってくれるそう

 出典  Funmee!!編集部


それから野外では光の角度や気温が刻々と変わるので、チェアの位置をずらしたり、タープロープの張り方を緩めたり、日がくれればランプの位置をいじったり……常にちょっとずつギアを調整して快適に過ごせるようにします。大人に比べ気温など環境の変化に弱い子どものためでもありますが、野外で自然にどう対応するといいか考えるおもしろさを知りました(笑)。



息子をフェス好きにさせる作戦、成功!?


―― 8歳ぐらいになると一緒に出かけたがらない子もいると思いますが、奏太くんの場合はどうですか?


実は初めて奏太とフェスに行ったとき、奏太にとっていい思い出にしたいと思って、過酷な体験にならないようにアテンドしたんですよ(笑)。その後も、奏太が行きたいと言ったら一緒に連れていくようにしていて、だいたいいつも行きたいと言ってくれるので、本人も楽しんでくれているんだと思いますね。



子どもにとにかく「楽しかった!」と思わせることが、親子で楽しむコツ

 出典  Funmee!!編集部


―― なるほど、作戦勝ちですね(笑)。ちなみに奥様は……?


フェスキャンプにあまり興味がないので、下の娘と別行動しているんです。今度、妻と娘も一緒に連れてきて、僕がサイトを完璧に快適に整えて、エスコートしたいです(笑)。



アウトドアでは大人も大らかになれる


―― 奏太くんは、スマホでゲームをしたりはしないんですか?


実は家での奏太はよくゲームしているんですが、キャンプでそれはちょっとなと思って本を渡したんです。そしたら、もともと本とか全然読まなかったのに、フェスでの読書がおもしろかったのか家でもよく読むようになりました。いまではお気に入りの本を聞くと、その内容まで一生懸命説明してくれます。



フェスキャンプがきっかけで、奏太くんが読書好きに!

 出典  Funmee!!編集部


―― おふたりの関係性は、フェス会場と家にいるときでは違いますか?


やっぱり違いますね。家にいると、どうしても「あれしなさい、これしなさい」っていう言い方になっちゃうけど、フェスでは言わない。野外にいると、こちらもいつもより大らかになれるんですよね。


 

―― 親子でのフェスキャンプから始まって、小林さんの興味はだんだんアウトドアにシフトしつつあるみたいですね。


そうなんです。いまやフェスに行っても7割ぐらいテントサイトにいるので、普通にキャンプ行ったほうがいいんじゃないかなって(笑)。今後はフェス以外のときのオートキャンプも、家族で楽しみたいと思っています。




■プロフィール

小林剛さん

神奈川県横浜市出身。多摩美術大学を卒業後、2005年に吉田カバンに入社。フェスへの参加からアイデアを得ての商品開発の他、カジュアルアイテムやビジネスアイテムなど、さまざまなシリーズを手がける。ロックとダンスミュージックをこよなく愛する二児の父でもある。





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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:山賀沙耶 (Saya Yamaga)

写真:是枝右恭 (Ukyo Koreeda)

撮影協力:富士すそ野ファミリーキャンプ場



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Funmee!!編集部

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