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#36 シボレー コルベット(歴史&スペック編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#36 シボレー コルベット(歴史&スペック編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。今回紹介するのは、数あるアメリカ車のなかでも最も有名、かつスポーティなモデルであるコルベットです。




歴代コルベットのなかの異端児C3モデル


アメリカ車にあまり明るくないという人でも、「コルベット」という車名は聞いたことがありますよね。GM(ジェネラルモータース)がシボレーブランドで販売するコルベットは、1954年に登場した2シーターのスポーツカーです。デビュー当初からボディパネルに当時最先端の素材だったFRPを採用し、デビュー翌年からは当時登場したばかりのV8エンジンをオプション設定するなど、アメリカ車のアイコンとして現在まで君臨し続けている車両です。今回紹介するのは、1968年に登場するC3と呼ばれる3代目モデルの最後期にあたる1981年式です。



張り出したフェンダーと、低く抑えられたボンネット高がスポーティです
 出典  Funmee!!編集部
張り出したフェンダーと、低く抑えられたボンネット高がスポーティです


C1(初代モデル)はオープンがメインでしたが、先代のC2モデルからはクーペがメインとなります。そんな流れを継承したC3モデルはT-topと呼ばれるT字型のフレームをのぞいて脱着できるルーフパネルが設定されました。クーペながら、ルーフを外して窓を開ければオープンカー並みの開放感が味わえると、人気を博しました。




ルーフパネルを外すと、T字型にフレームが残ることから、T-topと呼ばれました
 出典  Funmee!!編集部
ルーフパネルを外すと、T字型にフレームが残ることから、T-topと呼ばれました


C3は幅広いタイヤをカバーすべく張り出したフェンダーと、それに対してスマートに絞られたドア部分の凹凸具合をコーラの瓶の形状に喩えて、「コークボトルライン」と呼ばれるボディラインが大きな特徴です。ボディラインを「グラマラスな」と形容するようになったのも、おそらくポピュラーになったのはC3モデルからと思われます。どちらかというとヨーロッパ的なボディラインを持つ他の歴代コルベットのなかにあって、C3モデルは一線を画したデザインです。いまだに「C3モデルこそがコルベット!」という熱狂的なファンが多いのも頷けます。




後ろからみたグラマラスなフェンダーラインはC3コルベットの唯一無二の魅力です
 出典  Funmee!!編集部
後ろからみたグラマラスなフェンダーラインはC3コルベットの唯一無二の魅力です

日系人のデザインがC3誕生のきっかけに


コルベットの登場は、第二次世界大戦が大きな影響を与えています。ヨーロッパ戦線で戦ってきた兵士達は、MGやジャガーといったヨーロッパのコンパクトなスポーツカーをアメリカに持ち込み、これらの車両が国内のレースで活躍します。そんな活躍を見たGMのハーリー・アールがアメリカ製スポーツカーの必要性を感じたことから、コルベットは誕生したといわれています。ちなみに初代コルベットは1953年に登場しますが、ほぼ時を同じくしてフォードも1955年に2シーターのスポーツモデル、サンダーバードを発売します。



1954年のデビュー当初、コルベットは非常にコンパクトなスポーツカーでした
 提供  GENERAL MOTORS
1954年のデビュー当初、コルベットは非常にコンパクトなスポーツカーでした


その後、サンダーバードはファミリー層へ訴求するために4シーター化、コルベットはパワフルなエンジンを求めるユーザーに向けてハイパワー化、と別々の方向を目指すことになります。1963年のモデルチェンジで登場するC2モデルは、スティングレイレーサーと呼ばれるレースカーをモチーフにデザインされましたが、1968年登場のC3は、日系人のラリー・シノダがデザインしたスタディモデル、Mako Shark IIをベースとしてデザインされました。



1961年に発表されたMako Shark(奥)とC3の原型になったといわれる1965年に発表されたMako Shark II(手前)
 提供  GENERAL MOTORS
1961年に発表されたMako Shark(奥)とC3の原型になったといわれる1965年に発表されたMako Shark II(手前)


C3モデルは当初垂直に切り立ったリアガラスとクロームメッキされたスティール製バンパーを備えていました。初期モデルはアイアンバンパーと呼ばれています。その後1973年にフロントバンパーが、1974年にはリアバンパーもボディ一体型のウレタン製となります。また1978年にはリアウィンドウの形状がデザイン変更となり、長くリアまで続くファストバックスタイルとなります。



デビュー当初のC3モデルは、リアウィンドウ形状が異なり、バンパーもスティール製となります
 提供  GENERAL MOTORS
デビュー当初のC3モデルは、リアウィンドウ形状が異なり、バンパーもスティール製となります


「コルベットのなかでもC3は人気がありますが、後期モデルなら比較的安いので、コルベットを楽しみたいからオススメの年式ですね」とインポートカー専門店、BUBU横浜店長の市川さん。C3コルベットを所有するならいまがチャンスかもしれません。



横浜の環状4号沿いにあるBUBU横浜ショールーム。東名横浜町田インターから約5分の好ロケーションでアクセスも良好です
 出典  Funmee!!編集部
横浜の環状4号沿いにあるBUBU横浜ショールーム。東名横浜町田インターから約5分の好ロケーションでアクセスも良好です

タレント・所ジョージが所有する名車の数々を紹介する「SNAKE MOTORS」シリーズの第二弾! コルベットの魅力を解剖します。

■取材協力

BUBU横浜

 

自社で輸入したアメリカ車を中心に取り扱うインポートカー専門店。広いショールームには並行輸入した新車や、ビンテージアメリカ車が並ぶ。自社工場を併設し、最新車種からビンテージカーまで幅広いクルマの整備が可能。

 

神奈川県横浜市緑区霧が丘5-1-5

TEL:045-923-0077

営業時間:10:00〜19:00

休み:火曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

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2018年7月10日
Funmee!!編集部
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