音楽
【僕のサン=サーンスⅢ】#01 赤いコンテナにて、再びチェロに立ち向かう!

【僕のサン=サーンスⅢ】#01 赤いコンテナにて、再びチェロに立ち向かう!

一度沈みかけたいつの日かの憧れ、再び浮上……。

名曲『白鳥』を弾きたい一心で始まった連載企画「僕のサン=サーンス」。

しばしの潜航から戻ってきました。改めてよろしくお願いします。

第3シーズンは、不思議な赤い箱からスタートです!

 

チェロで検索するとこの企画が上がる!?

最後の更新から約4カ月の潜航期間を経て帰ってまいりました。題して『僕のサン=サーンスⅢ』。って、ⅡがⅢに進んだだけですが、諸事情コミコミの潜伏中、「Funmee!!」編集長がこんなことをつぶやいたのです。


「チェロで検索すると、最初のページ内に『僕のサン=サーンス』が上がるんですよ。知ってました」。マジで? と思ってググってみたら、ついこの間は上から7番目にこの記事が出ていました。その感想は二つ。「フフン」という小さな自慢と、「チェロ界、大丈夫?」という心配。いや、僕なんかがどう危惧しようとチェロ界は微塵も揺らがないのだろうけど、もうちょっとメジャーになってもいいよなあと、おこがましくもそのお手伝いができたら本望だぞと思い、再び浮上してみたのです。


そんなこんなで第3シリーズは、我が師匠の山崎アキコ先生による4度目のお稽古からスタート。そのお稽古場がスペシャルでした。

 

コンテナの形をしたスタジオ

中央の方が佐山さん。のほほんとしていて、実は頭のキレる人なのであります
 出典  Funmee!!編集部
中央の方が佐山さん。のほほんとしていて、実は頭のキレる人なのであります

 

都内に20カ所以上の貸しスタジオを持つサウンドスタジオノア(僕も赤い会員証を持ってる!)がつくった、その名もコンテナスタジオノア。コーポレートカラーの真紅をまとった赤い鉄の箱は、コンテナを改造したスタジオではなく、20フィートコンテナの形をしたスタジオなのです。ふむ、それってどういうこと?


「輸出を視野に入れた設計なんです。この形ならそのまま船に積めますから」


説明してくださったのは、同社のスタジオ事業部責任者の佐山元章さん。佐山さんは、スタジオでの練習で折れたスティックから木製オモチャをプロデュースするなど、趣味プロジェクトにも力を入れている方で、このコンテナスタジオノアもいつか実現させたかったプロジェクトだったそうです。

コンテナは作曲活動やゲームにも対応できる環境になっています
 出典  Funmee!!編集部
コンテナは作曲活動やゲームにも対応できる環境になっています

 

「今年の1月にカリフォルニアで開催された世界最大級の楽器見本市『NAMM SHOW 2018』に出展したら、外人にウケましたよ。気が狂いそうになるほどうるさいドラムセクションの横が展示スペースだったのですが、ドア1枚閉めたら別世界の静けさ。それはもうスタジオ造りに関しては世界一のノウハウを持つ自負がありますからね。見本市以降、海外からの問い合わせをたくさんいただいております」

1基約1,000万円。すでに売れてる!?

エアコンに感動するアキコ先生。そこ!?<br />
 出典  Funmee!!編集部
エアコンに感動するアキコ先生。そこ!?

車両運搬でどこでも設置可能。グランドピアノもタテにすれば搬入オッケー。外部電源の接続で即稼働。「あ、このエアコン。電車の中の広告で見たのと同じ!」とよろこんだのはアキコ先生でした。「これ、音大にあったら便利かも」。これも先生の提案。


「もちろん視野に入れています。すでに国内で3基ほど納入しましたが、お一人はドラマーでした」。なるほど、ここなら思いっ切り生ドラムが叩けそうだ。ってか、すでに売れてるんだ!?


「デジタル化された最近の音楽制作を考慮すると、このサイズでも十分プロユースに耐えますし、大型モニターを置いて大音量でゲームを楽しんでもおもしろいと思いますよ」


1基約1000万円也。高いと唸るか安いとヒザを叩くかはあなた次第。一度試したい方は、サウンドスタジオノア初台でぜひ。1時間1000円でスタジオとして利用できます。


「ただ、できましたら首都圏以外のお客様にご購入いただきたいです。お近くの方はスタジオノアをご利用いただければと」。これはスタジオ事業部責任者からのアナウンスでした。

僕が弾かなければどこにも進まない

「じゃ、お稽古しましょうか」

佐山さんのご好意で、取材後も居残りが許されたコンテナスタジオノア。無音を使命とした箱の中では、我が師の言葉から逃げるところがどこにもありません。


ごめんなさい! 約4カ月の潜航期間中はチェロから離れていました。特別な理由などないし、自分の楽器は常に家にあったのだけど、少しでも距離を置くとレスな関係性はどんどん深まってしまうのです。夫婦によく似ている? いやいや、滅相もない。


そもそもこの企画は、僕がサン=サーンスの『白鳥』をチェロで弾きたいという願望から始まったわけで、僕が弾かなければどこにも進まないのは百も承知。そんなわけで、チェロの知名度を高めるという野望を遠くに眺めつつ、自分の志を改めてチューニングせねばと、赤いコンテナの中で誓ったのでした。続いていきます。よろしく白鳥!

さあ、お稽古再開! 年内には何とかしたいです……
 出典  Funmee!!編集部
さあ、お稽古再開! 年内には何とかしたいです……

追伸

サン=サーンスの『白鳥』をご存じない方のために、アキコ先生のお手本動画をつけました。愚弟子は前シリーズからまるで成長していないので、僕の演奏動画を視聴された場合、仮に心身に異変が生じても責任はとれませんのでご注意ください。

第3シーズンということで! これからは月イチのペース、月初にお届けする予定です~
 出典  Funmee!!編集部
第3シーズンということで! これからは月イチのペース、月初にお届けする予定です~

アキコ先生のお手本

 出典  Funmee!!編集部

サボっていたオトコの罰ゲーム

 出典  Funmee!!編集部

文:田村十七男(Tonao Tamura)

写真:サン・タカハシ(Sun Takahashi)


撮影協力:スタジオノア初台店 / http://www.studionoah.jp/

2018年7月2日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

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