音楽
旧い時代の魅力がいっぱい。珠玉のレコードプレイヤー4選

旧い時代の魅力がいっぱい。珠玉のレコードプレイヤー4選


せっかくレコードを集めているのだから、少しでもいい音質で聞きたい! とにかく個性的なルックスなものが欲しい!! など、レコードプレイヤーといってもその特徴は多種多様。


そこでレコードの試聴&販売をしているショップ&バー「ガレージビル」の大塚康之さんに自慢のコレクションを紹介してもらいました。




THORENS「TD124」(1957年)

アームやカートリッジ、木製の台も自身でカスタム
 出典  Funmee!!編集部
アームやカートリッジ、木製の台も自身でカスタム
いまではほとんど見かけないアイドラードライブ方式
 出典  Funmee!!編集部
いまではほとんど見かけないアイドラードライブ方式


これはトーレンスというスイスのメーカーのもので、ライターやオルゴールのメーカーとしても知られています。


このモデルの特徴は、何といっても車輪が合わさって盤を回す「アイドラードライブ方式」。いまは大抵「ベルトドライブ」か「ダイレクトドライブ」なのでかなり珍しいです。


知人にも何人かこの方式のプレイヤーを持っている人がいるんですが、皆一様に音がよく聴こえるといいます。力強くて優しい、なおかつ柔らかい音質で、自分もこれにしてからは音楽を聴くのがいままでよりも楽しくなりました。


ちなみに自分でアームやカートリッジ(レコード針)、木製の土台も変えました。カートリッジはオルトフォンなんですが、もうこれひとつあれば他はいらないですね。かなりオススメです。



THORENS「TD135」(1960年代初頭)

「TD124」から不要な機能を排除した廉価版モデル「TD135」
 出典  Funmee!!編集部
「TD124」から不要な機能を排除した廉価版モデル「TD135」


「TD124」と同じトーレンスの一台で、こちらは廉価版になります。


同じ「アイドラードライブ方式」なのですが、「TD124」に付いていた回転数のモニターや水準器といった“あったら便利だけどなくても支障のない機能”が除外されています。


他にもアームが変えられなかったり、カートリッジのジャックも汎用性がないものだったりするのですが、温かみのあるレトロなルックスはどんな人にも魅力的に映るのでは。


トーレンスはレコードプレイヤー好き垂涎のブランドで、自分も初めて見た瞬間に「これしかない!!」と思いました。わざわざ海外から取り寄せた思い入れのある一台です。店ではメインで流しているプレイヤーで、当時へ思いを馳せずにはいられない音質も最高です。



Colombia「viva-tonal Grafonola no.206」(蓄音機)

おそらく戦後すぐあたりの品だと思われる蓄音機。趣深いルックス
 出典  Funmee!!編集部
おそらく戦後すぐあたりの品だと思われる蓄音機。趣深いルックス
箱の状態からは蓄音機だとは想像がつかない
 出典  Funmee!!編集部
箱の状態からは蓄音機だとは想像がつかない


1884年創立のノース・アメリカン・フォノグラフ社の傘下、コロンビア・フォノグラフ社の名作です。


たまたまリサイクルショップで箱が置いてるのを見かけて「なんだろう!?」と思っていじってたら、パカッと開いて出てきたのが、この風情ある蓄音機でした。実際に聞けるかはその時はわからなかったんですが、回ることは確認できたからなんとかなると思って即買いしました。


実際に流したら、やはり経年劣化なのか回転数がおかしかったので分解して掃除しました。ひと筋縄ではいかなかったですが、これで聴くのはすごくおもしろかったです。蓄音機はこれからも突き詰めていきたいジャンルなんです。



National「SF 420c」

派手なカラーリングにステレオ仕様のポータブルプレイヤー。ルックスのインパクトは絶大
 出典  Funmee!!編集部
派手なカラーリングにステレオ仕様のポータブルプレイヤー。ルックスのインパクトは絶大
いまは無きNationalブランド
 出典  Funmee!!編集部
いまは無きNationalブランド


私がプレイヤーを実用性よりもコレクションとして揃える場合、機能性よりも見た目を重視するんですが、これはその最たる例ですね。このモデルが発売された当時は、まだラジカセは存在していないにもかかわらず、閉じるとルックスはラジカセそのものなんです。それに加えて、インパクト大の真っ赤なカラーリング。色も形も理想的でドンピシャな一台でした。


それにポータブルはコンパクトさが売りなので基本的にモノラルばかりなのですが、そこをあえてステレオで出したところがいいですね。左右のスピーカーのボリュームを個別に調整できるのも珍しいです。Nationalブランドは現在Panasonicになっていて、すでに存在しないところも気に入ってます。



自身のコレクションについて説明する大塚さん
 出典  Funmee!!編集部
自身のコレクションについて説明する大塚さん

内蔵スピーカー&乾電池駆動だから、いつでもどこでもレコードを楽しめるコンパクトなレコードプレイヤー。デジタル録音/再生機能や、ステレオ音声出力機能も。


■プロフィール

大塚康之さん


25年にわたり、大手の音楽ソフト小売り会社に勤務した後、独立。2018年1月、東京都調布市にてレコードショップ&バー『ガレージビル』をオープン。レコードの試聴・販売に加えて世界のさまざまなビールが飲める西東京の新たなホットスポットとして話題を呼んでいる。



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文・写真:吉田佳央(Yoshio Yoshida)


 

2018年3月19日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

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