相棒たる自転車なら自分で整備だ!誰でもできる簡単メンテナンス


自転車を入手したら、いい状態をキープしておきたいもの。


茨城県つくば市にある自転車ショップ「TAS CYCLE」のオーナー福田貴也さんに、自分でできるメンテナンス、クリーニング法をうかがいました。




まずは自分でできるメンテナンスかを、見極めよう!

茨城県つくば市にある自転車ショップ「TAS CYCLE」のオーナー福田貴也さん

 出典  Funmee!!編集部


—— 待望の自転車を手に入れたなら、メンテナンスやクリーニングをなるべく自分でできるようになりたいのですが、難しいのでしょうか?


難しくないですよ! メンテナンスやクリーニングのコツを知って、道具があれば誰でもできます。タオルやパーツクリーナーなどでOK。本格的なメンテナンスやチューニングなどはいきなり自分で行わず、まずはショップでご相談していただくのが安全ですね。

 


—— メンテナンスというのは、パーツをバラしてキレイにしてやるのが基本ですよね?


そうですね。ただし、実は単なるネジに見えて、締め方の強さで機能を調節している箇所もあるんです。なので、元に戻すときにはそのネジの役割をわかっていないと自転車をダメにしてしまう可能性もあります。慣れるまでは本格的なことはプロに任せたほうが安心です。

 


—— なるほど。ところでクリーニングするタイミングは?


自転車は走ればオイルがついているパーツに汚れが付着するので、本来はしっかり走ったらその度に清掃するのがベスト。まずは分解しなくても目の前に見えているシンプルなパーツを清掃しましょう。


また、清掃時に便利なグッズはたくさん販売されていますが、おすすめしたいのは、スタンドです。スタンドがあれば、タイヤを回しながらチェーンの清掃が行えるのでラクチン! 少ない道具から始めてみてください。



左からスタンド、オイル、洗浄剤、パーツクリーナー

 出典  Funmee!!編集部

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チェーンはこまめにクリーニング


—— パーツクリーナーってどんなところに使うんでしょうか。


車体の汚れやチェーンの汚れを落とす時に使用します。一番大事なのは、やはりチェーンの汚れ。土ぼこりや金属カスを定期的に除去したいですね。パーツクリーナーはスプレーで油汚れを落とすため、清掃時は自転車の下にダンボールを敷いて、地面に油が落ちないようにするなど、汚れてもよいスペースの確保をすると作業がはかどりますよ!

 


—— チェーンのメンテナンスってオイルを足せばいいのかと思っていましたが、汚れも落とす必要があるんですね。


はい。ホームセンターなどで、自転車やバイクのチェーンに適したパーツクリーナーを入手しましょう。チェーン掃除で大事なポイントは、スプレーの仕方です。チェーンの下に捨てていいタオルなどを当て、チェーンの上からスプレーしましょう。少しずつペダルを回して、チェーン全体の汚れを落としていきます。



 出典  Funmee!!編集部


―― 目に見えてきれいになっていきます! 気持ちいいですねー。 

           

でしょ!(笑)。チェーン全体の汚れが落ちたら、チェーンがかかっている後輪のリアディレイラーと呼ばれる部分のテンションプーリー、ガイドプーリーというパーツも清掃しましょう。




―― チェーンだけでなく、ギアも清掃できるんでしょうか?


チェーンは結局ギアやプーリーにひっかかっているので、チェーンとギアの清掃を一緒にやることとなります。ただ、構造的に入り組んでいるのでにスプレーだけではなく、マイナスドライバーがあると、よりきれいできますよ。

 


―― マイナスドライバー? ネジを外すのですか?


ドライバーといっても分解するのではなく、溜まった油とほこりの汚れカスをこそぎ落とすために使います。ペダル付近にあるフロントギアや、後輪のリアディレイラーにはチェーンから巻き取った汚れが溜まるので、それを丁寧に落としていきます。



リアディレイラーのテンションプーリーの汚れをとる。フロントギアも同様に

 出典  Funmee!!編集部


―― なるほど! 関わるパーツもしっかりと清掃ですね。ちなみに、清掃をする時に気をつけるポイントはありますか?


自転車はオイルをつけて滑らかに動かすパーツと、制動のためにオイルをつけないパーツが点在しているんです。清掃時に使うパーツクリーナーは油の汚れ落としのため、必要なオイルまで落としてしまうとよくないですね。


また、飛び散った油汚れがほかのパーツへ付着することも避けたいですよね。そこで、タオルなどで飛び散らないように保護をすることも大切です。



フロントギアにスプレーを吹きつける時は、タオルがあればスプレー液が飛び散らない

 出典  Funmee!!編集部

ギアにスプレーを吹きつける時もタオルで飛び散りを防止

 出典  Funmee!!編集部


―― きれいに汚れが落ちた後の仕上げはどうしたらいいでしょう?


チェーンにオイルをつけますが、このオイルは潤滑油で、摩擦が減るためペダルを漕いだ時の感覚が軽やかになります。


摩擦が減るとチェーンとギアの負担も少ないため、消耗もしにくくなるのが利点です。ペダルを回してまんべんなくオイルを行きわたらせ、きれいなタオルで余分なオイルを拭き取ります。



 出典  Funmee!!編集部

 出典  Funmee!!編集部

ボディの汚れをとり、点検をする

 出典  Funmee!!編集部


―― 自転車のボディって、気づくとシューズや防犯錠がスレていて汚れやすいですよね。なかなか落ちないのですが、どうしたらいいでしょうか。


シューズのソールや防犯錠のチューブは、ゴム系のスレ汚れです。そういう時は、研磨系のクリーナーで拭き取れます。研磨剤をタオルなどにのせ、汚れのある部分を集中的にゴシゴシ!



 出典  Funmee!!編集部

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―― 研磨剤できれいにした後はどうすればいいですか


普段使っているクリーナーで仕上げれば、たいていの汚れは落ちてピカピカになります。



 出典  Funmee!!編集部


―― どんどん落ちますね! 清掃のほか、メンテナンスとして知っておいたほうがよいことはありますか?


定期的にタイヤの磨耗はチェックしておくとよいでしょう。溝がなくなっていたら、滑りやすくなり、転倒しやすくなるので注意が必要です。また、タイヤ側面などに傷がついていないかも確認しましょう。



右に比べ左のタイヤは磨耗し、溝がすり減っている

 出典  Funmee!!編集部


―― すり減り具合、全然違いますね!


ここまで来ると要交換です。あとは海外メーカーの空気を入れるパーツはけっこう華奢にできているんです。力を加えると部品が曲がったり破損したりしやすいので、部品を触る時は焦らず丁寧に行うことが大切です。「なかなか空気が入らないな」と思ったら、軸が曲がっていることが多いのでチェックしてみましょう。



空気入れパーツの軸が曲がってしまっている

 出典  Funmee!!編集部


―― なるほど。清掃と点検なら、自分でもできそうな気がしてきました。


自転車を自分でメンテナンスできるようになると、より愛着も湧いて楽しいですよ。パーツを理解してくるとカスタマイズしたくなりますし。基礎を覚えるという意味でも自分で清掃と点検ができるようになるのはおすすめです!



 出典  Funmee!!編集部


趣味としての自転車は、決して安いおもちゃではありません。自転車で遊んでいると、転んで怪我をしたり、車体に傷がついたりすることもあります。汚れならクリーナーで落ちますが、傷は落ちません。だからといって気落ちする必要はありません! 


よく映画などで身体の傷跡は勲章っていうけれど、車体の傷も勲章です。もちろんこまめにメンテナンスしてきれいにするに越したことありませんが、傷一つひとつにストーリーがあると思って可愛がってあげましょう。





■プロフィール

福田貴也さん

埼玉県出身。都内自転車ショップの勤務を経て、茨城県つくば市で自転車ショップ「TAS CYCLE」オープン。幼少の頃からの自転車好きで、十代で本格的に始めたマウンテンバイクから、ロードバイク、MTBなど数々の自転車を楽しむ。

 

TAS CYCLE

〒305-0033 茨城県つくば市東新井38-6

TEL: 029-896-8253

営業:13:00〜20:00

休み:火曜日 他休みあり(HPカレンダー確認)



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:井上綾乃(Ayano Inoue)

写真:後藤武久(Takehisa Goto)


 

■免責

メーカーや塗装の種類によって清掃、メンテナンスの方法が異なる場合があるので取扱説明書を参考にしましょう。



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Funmee!!編集部

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