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#34 フォード エコノライン(ディテール編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#34 フォード エコノライン(ディテール編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。ここではキュートなフロントマスクが特徴的な初代エコノラインの魅力に迫ってみます。




アメリカのバン文化を築いた記念すべきモデル


フォード エコノラインは、いまから半世紀以上の前の1961年にデビューしたワンボックスモデルです。可愛らしいデザインのフロントフェイスや、三角窓や張り出したミラーなどが備わる丸みを帯びたボディに、いまなお多くのファンがいます。ボディサイズも後のフルサイズバンとは異なりコンパクトなので、日本で乗るのにもちょうどいいサイズです。



ドアには三角窓が備わり、手動で開閉が可能です
 出典  Funmee!!編集部
ドアには三角窓が備わり、手動で開閉が可能です

いまでは考えられないようなシンプルなダッシュ周り


フロントにエンジンのないキャブオーバーレイアウトでは、足元の前はすぐに前面のボディパネルとなり、窓の下に備わるダッシュにメーターが並ぶだけという驚くほどシンプルな意匠です。ほぼ垂直に近いステアリングを両足の間に抱えるようにして運転する独特なドライビングポジションとなります。




シフトレバーはステアリングコラムに備わります。中央の赤い箱はヒーターユニットです
 出典  Funmee!!編集部
シフトレバーはステアリングコラムに備わります。中央の赤い箱はヒーターユニットです


3速マニュアルのシフトレバーは、ステアリングコラムに備わります。さらにサイドブレーキは運転席の右足元に垂直に配置されています。かなり特殊なレイアウトなので、初めて運転する人は少々混乱するかもしれませんが、慣れてしまえばこれもまた、旧車を操る楽しみでもあります。



サイドブレーキレバーは、右足元に垂直に配置されています
 出典  Funmee!!編集部
サイドブレーキレバーは、右足元に垂直に配置されています


インテリアはとりあえず3列シートが備わっていますが、運転席はバケットシートで、セカンドシートとサードシートもフルフラットになる新しいものが装着されています。長い年月の間に取り替えられてしまったのでしょう。もちろんこのままでも使用に問題はありませんが、自分でゆっくりとレストアしていくのも楽しいですね。




フロントには車種不明のバケットシートが装着されています
 出典  Funmee!!編集部
フロントには車種不明のバケットシートが装着されています


後部へのアクセスは、右側側面にある観音開きのドアからおこないます。オリジナルでは2列シート5名乗車がスタンダードで、3列シートはオプションでした。取材車両には別車種から流用したセカンドシートやサードシートが備わるため、7名乗車が可能です。ちなみにサイドドア開閉に連動してステップが出現します。



サイドドアの開閉に連動してフロア下からステップが迫り出す仕組みです
 出典  Funmee!!編集部
サイドドアの開閉に連動してフロア下からステップが迫り出す仕組みです

直列6気筒エンジンをシート下に搭載


キャブオーバーエンジンと呼ばれるレイアウトは、エンジンがちょうどフロントシートの下に配置されます。フロントの両シートの間に大きなカバーが備わり、これを開けるとラジエターやエンジンを真下に見ることができます。エンジンは170キュービンクインチ(約2.8ℓ)の直列6気筒で3速マニュアルのトランスミッションと組み合わされます。



シート間のカバーを開けると狭いスペースに直列6気筒エンジンが搭載されています
 出典  Funmee!!編集部
シート間のカバーを開けると狭いスペースに直列6気筒エンジンが搭載されています


パワステやクーラーといった現代的な装備は皆無。さらに前述した特殊な運転姿勢に3速コラムマニュアルといういまのクルマとはかけ離れた操作には「慣れ」が必要です。ところが一度操作に慣れてしまえば、半世紀以上前のクルマとは思えないほど、軽快に走ることができます。



真っ赤なボディにホワイトのサイドモールがアクセントになっています
 出典  Funmee!!編集部
真っ赤なボディにホワイトのサイドモールがアクセントになっています

ミニカーを得意とするトイメーカーM2マシンズによる1:64スケールダイキャストモデル「シェルビー」シリーズの一台。全長約6.5cm。


■取材協力

DEEZ CREW

 

アメリカンフルサイズバンを得意とするDEEZ CREWは、フォード エコノライン、シボレー エクスプレス、ダッジラムバンなどを中心に多くの車両がショールームに並ぶ。

 

神奈川県横浜市都筑区平台1-25

TEL:045-942-2355

営業時間:10:00〜20:00

休み:なし

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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2018年6月27日
Funmee!!編集部
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