【こんなイベントあるんだ!】RCカー「ドリフトミーティング」に潜入レポート(前編)


趣味や遊びは人生を豊かにしてくれる。それがたとえ、一般的には理解し難いマニアックなものだったとしても。いや、むしろ万人の共感を得づらい変質的な趣味の世界こそ、それに没頭する者の愛や熱量はより深く、濃厚なものになるはずです。


当連載では、そんな一風変わった!? 趣味人が集まるイベントやコミュニティをレポート!


今回は、RC(ラジオコントロール)カーによる「ドリフト走行」に魅せられた人々の競技会に潜入しました。



速さではなく、“魅せる”ことを競う!


“スポーツカーを何台も所有したい” “一度でいいからドリフト走行をしてみたい”。


そんな車好きの夢を手軽に叶えてくれるのがRCカーの世界。好みの車種をチューンアップし、誰よりも早いスピード、誰よりも巧みなドライビングテクニックを競う楽しみがあります。


その中でも、「ドリフト走行」に特化した競技会というものがあります。今回は茨城県つくば市の谷田部アリーナにて2日間にわたって開催される「ヨコモ ドリフトミーティング」におじゃましました!


会場内には3つのコース(野外のオフロードコースを含めると4つ)をはじめ、RCカーの部品を売るショップ、カフェエリアなどが用意されている

 出典  Funmee!!編集部


主催者であるヨコモ代表取締役の横堀さんは「RCカーを使って『見る楽しみ、魅せる喜び』を広めていきたいですね」と語ります。中高年の男性ファンが多いラジコンですが、子ども、そして女性にもその魅力を知ってほしい。そんな思いから、“魅せる”ことに特化した競技会を思い立ったそうです。



ドリフトしながら走るRCカー

 出典  Funmee!!編集部


この大会では、実車による「全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)」に近いルールを採用。ドリフト専用の計測システムも導入されていて、厳密な機械審査が行われるという本格派仕様になっています。




走らせるだけではなく、見た目にこだわる参加者も!

 出典  Funmee!!編集部


審査ポイントは大きく分けて3つあります。「ドリフト中の車の速度」、「ドリフト中の車の角度」、「ドリフト時の壁からの距離」。また、目視での「スムーズさ」や「芸術性」なども加減点の対象になるのだそう。まさに、「いかに美しいドリフトをキメるか!」という一点にのみ特化し、腕を競い合う競技なんです。

会場全体に漂う、日々の練習の成果が下される緊張感。そんな張り詰めた空気のなか、美しいドリフトが決まった瞬間は大歓声が沸き起こります。スピードを競うレースとはまた違う、芸術競技ならではの醍醐味がありました。


参加者は年齢、性別に関係なくレベル毎にクラス分けされる。多くは30代〜50代の男性だったが、子どもや女性も混じって競えるところは大きな魅力だろう

 出典  Funmee!!編集部


参加者の声も聞いてみました。お話を伺ったのは、RCカードリフトの現役世界チャンピオン、吉波さん。



RCカーに年齢は関係ない! 誰でも挑戦できる趣味

小学校2年生の時にRCカーに出会い、10年以上続けている

 出典  Funmee!!編集部


「今年で12年目ですが、飽きません。最初は負けてばっかりでしたけれど、徐々に勝てるようになってくるとクラスが上がっていく。常に上を目指せる喜びがありますね」


現在は年末に行われるドリフトの日本選手権に向けて練習を重ねているそう。また、その先の来年4月には、世界20か国以上の代表が集まる初のワールドカップも谷田部アリーナで開催されるとのこと。なるほど、吉波さんのモチベーションも高いわけですね。



美しく、そして大胆に、渾身のドリフトが続く

 出典  Funmee!!編集部


「RCカーを通じて人とつながれるのが魅力です。ここで友達やライバルに出会えることも大きな喜び」と吉波さんは語ります。同じRCカー好きに年齢も性別もありません。大会の締めくくりに行われた各クラス表彰式の顔ぶれを見ていると、おじさんだけでなく多彩な層に愛されている趣味であることが分かります。



子どもも大人も同じ土俵で楽しめるのが魅力。親子での参加も目立った

 出典  Funmee!!編集部


谷田部アリーナでは年間約60~70のレースが開催されていますが、こうしたドリフトの競技会は他のカテゴリーのものより気軽に参加しやすいのだそう。子どもや女性ドライバーにもその魅力を知ってもらい、RCカーの裾野を広げることに一役買っています。


“魅せる”という趣向はRCカーを知らないビギナーにとっても分かりやすく、実際、初観戦の筆者でも十分に楽しめました。まずは観戦から、その奥深い世界の入口を覗いてみるのもいいかもしれません。




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文:小野洋平(Yohei Ono)/やじろべえ

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)



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Funmee!!編集部

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