【趣味人ジドウシャ部】#20 アウトビアンキA112(ディテール編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。

 

アウトビアンキA112は、コンパクトなボディに必要にして十分な居住性を確保。さらに軽快な走りで若者を中心に人気となったモデルです。そこで今回はそんなA112の各部を紐解くことでその魅力に迫ってみましょう。




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小型車が多いヨーロッパ市場でもコンパクトな部類に入るA112ですが、エントリーモデルとして、そして若者のコミューターとして幅広い層に販売されました。当然ですが、同じくコンパクトカー需要があった日本にも多数輸入されました。



オリジナルはスティールホイールですが、取材車両はATSホイールを履いていました

オリジナルはスティールホイールですが、取材車両はATSホイールを履いていました

 出典  Funmee!!編集部


取材車両も当時のインポーターであったJAXによって新車で輸入された個体です。歴史&スペック編でも触れましたが、他の多くの国でランチャA112として販売されたのに対して、イタリアやフランスとともに日本では生産終了までアウトビアンキのブランドで販売されました。おそらくA112の人気が高かった日本では、他の国より「アウトビアンキ」のブランドイメージが良かったためと思われます。



アップデートを繰り返し、徐々にバンパーやテールライトは大型化されてきました

アップデートを繰り返し、徐々にバンパーやテールライトは大型化されてきました

 出典  Funmee!!編集部

 


続けてインテリアをみてみましょう。イタリア車というと、高級なレザー内装に美しい曲線でデザインされたダッシュ周りというイメージがありますが、A112は驚くほどシンプルです。



必要な機能をコンパクトにまとめたダッシュ周り。ステアリングはアバルト用に交換されています

必要な機能をコンパクトにまとめたダッシュ周り。ステアリングはアバルト用に交換されています

 出典  Funmee!!編集部


しかし決してチープというわけではありません。シンプルな意匠のなかにも、使いやすさや操作性が考慮されたデザインで、乗り心地もコンパクトカーとしては驚くほど快適です。



樹脂製のヘッドレストを持つシートは濃いブルーのファブリック地となります

樹脂製のヘッドレストを持つシートは濃いブルーのファブリック地となります

 出典  Funmee!!編集部


リアシート後部にはボストンバッグ2〜3個分のラゲッジスペースを持ちます。ハッチバックボディなので、トランク式のミニよりは使い勝手は良さそうです。さらにリアシートを倒すことで、驚くほど広いスペースを作り出すことも可能です。



リアシートは簡単に畳むことができ、瞬時にラゲッジスペースへと早変わりします

リアシートは簡単に畳むことができ、瞬時にラゲッジスペースへと早変わりします

 出典  Funmee!!編集部


A112には、生産終了まで三角窓が備わっていました。すでに’80年代中盤であることを考えると、珍しい装備ですが、これには訳があります。



三角窓は前方のロックを外して手動で動かすシンプルな構造です

三角窓は前方のロックを外して手動で動かすシンプルな構造です

 出典  Funmee!!編集部


今回の取材車両は、クーラーが備わっていますが、ヨーロッパではクーラーの普及率は日本よりも低く、こういったコンパクトカーには比較的近年までクーラーが備わらない車両も数多くありました。そのため外気の導入や換気設備である三角窓が最後まで残ったのです。

 

後席の左右にあるクォーターウインドゥも手動によるポップアップが可能です。これは三角窓とは逆に車内の掃気に大きく貢献しています。



ポップアップウインドゥは後方のラッチを開くことでガラスに隙間が生じる仕組みです

ポップアップウインドゥは後方のラッチを開くことでガラスに隙間が生じる仕組みです

 出典  Funmee!!編集部

 


フロントフードを開けると、42馬力を発生する903cc直列4気筒エンジンが横置きで搭載されています。フィアットのエンジニア、ダンテ・ジアコーザが開発した横置き前輪駆動方式を採用し、非常に狭いフロントフード内に4速マニュアルのトランスミッションを含めた駆動系がコンパクトに格納されています。

 

ボディが驚くほど軽量なので、42馬力というスペックからは想像もできないほどパワフルです。新車で登録されてから30年以上経過していますが、いまでも現役で街中をキビキビ走ってくれるA112は、男女問わず趣味人のみなさんに乗ってみてほしい一台です。



横置きFF機構のドライブトレインが狭いエンジンルームに収まっています

横置きFF機構のドライブトレインが狭いエンジンルームに収まっています

 出典  Funmee!!編集部
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フジミ模型 1/24 リアルスポーツカーシリーズNo.10 アウトビアンキ A112 アバルト

フジミ模型 1/24 リアルスポーツカーシリーズNo.10 アウトビアンキ A112 アバルトです。

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■取材協力

AZ auto


国内外のさまざまな車種を扱うが、特にイタリア車とフランス車を得意とするAZ auto。イタフラ系だけでも比較的新しいモデルから、レアなビンテージモデルまで常時数十台をストック。あまりお目にかかることのない珍しい車種でも、AZ autoなら探している一台が見つかるはずだ。

 

神奈川県横浜市都筑区東山田町894

TEL:045-534-9111

営業時間:10:00〜19:00

休み:水曜日

 


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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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Funmee!!編集部

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