【ザ・使い込んでる部】#05 料理を日常の楽しみにしてくれた、ル・クルーゼの鍋


使い続けるのには理由がある。愛し続けられるのには想いがある。そんな趣味にまつわるこだわりの“私物”を紹介する「ザ・使い込んでる部」。


連載第5回目は、カメラマンの山平敦史さんにル・クルーゼの鍋「シグニチャー ココット・ロンド」をご紹介いただきます。


現在ではご夫婦の“食事担当”として日々腕を振るう山平さんですが、本格的に料理をするようになったのは30歳を過ぎてから。調理道具としてまず最初に手に入れたのが、この鍋だったそうです。その背景には当時の切実な心境があるようで……。



鍋ひとつを変えたら、暮らしも変わった

水色の鍋は山平さんが購入したもの。白いル・クルーゼの鍋は奥さまがもっていたもの

 出典  Funmee!!編集部


この鍋は弱火でゆっくり時間をかけてつくる料理の時に使っています。「さまざまな調理ができるいい鍋を買おう」という思いもあったので。現にこれ1個でいろんなメニューをつくっていますよ。


ル・クルーゼの鍋は鋳物なので、熱伝導率が高く、素材の旨みを引き出してくれていると思います。“じっくり系の料理”にはほとんどこの鍋しか使っていないから、他の鍋との比較があまりできないのですが……。



撮りたくなる出来栄えが嬉しいから続けられた

レパートリーを増やしてきたお気に入りのレシピ本たち。一番左が初めて買った料理書『ル・クルーゼで野菜』(地球丸)

 出典  Funmee!!編集部


ル・クルーゼを手にするまでの料理といったら、“ザ・男のひとり暮らし”そのもの。インスタントラーメンを茹でるとか、それくらいでしたからレシピなんて何も知りません。


だから、まず本屋さんに本を探しにいったんですね。そこで見つけたのが、料理家・平野由希子さんの料理書『ル・クルーゼで野菜』。写真も綺麗でしたし、つくり方も難しくないのがいいなと思いました。


この本に掲載されている「ビネガー風味のラタトゥイユ」はよくつくりますね。「セロリとすずきのワイン蒸し」や「そら豆と桜えびのごはん」もすごくおいしい。気に入ったものは何度もリピートしています。


平野さんのレシピは、おいしいし失敗がないんです。それに僕がカメラマンだからか、何回もつくっていくうちに「画的にいいな」と思うのが出来るようになるんですよ(笑)。そうすると嬉しくなって、また料理がしたくなる。だから続けられたのかもしれません。   



料理にハマったきっかけは“ひとりで生きる覚悟”

つくった料理に合わせて器を選び、料理を盛る。そういった心づかいもまた楽しい

 出典  Funmee!!編集部


じつは、「ちゃんと料理をしよう」と思い立ったのは、ひとりで生きていくことを見据えてなんです(笑)。


30代前半だったかな。僕は新卒で大手製薬メーカーに就職したのち、写真の道に進んだので、当時はまだそんなに仕事も多くなかったんですね。親からのプレッシャー、同級生から取り残されている感覚、加えて「男は稼ぎがよくなければ結婚できない」と思い込んでいましたし、もはや一生独り身でもしょうがないと。だけどお金がなくても独身でも、おいしいものは食べたい、だったら自分でつくろうと考えたんです。


その頃、病気をしたのも大きいかもしれませんね。食道炎も併発して、野菜中心の食生活を送った方がいいんだろうなと思って。それで始めた料理ですが、ここまでハマるとは思いもよりませんでした。



結婚の決め手は“料理ができたこと”!?

「ラタトゥイユ」、「ナスのポタージュ」、「豆腐と枝豆としらすのごま油和え」など、山平さんの手料理が食卓に並ぶ

 出典  Funmee!!編集部


ひとりでも豊かな食生活を送りたい。その思いだけで料理をつくってきましたが、昨年結婚したんです。料理ができるから結婚してくれた、といっても過言ではないですね(笑)。いまでも食事はすべて僕の担当。妻は掃除を担当してくれています。


褒められて伸びるタイプなので、「おいしいね」といってくれる人の存在は大きい(笑)。モチベーションになります。あとはね、結婚前は体調を崩しがちだった妻が、僕の料理を毎日食べるようになって元気になったんですよ。食事をきちんと摂るようになってから、身体が丈夫になってきたんです。やっぱりそれが一番嬉しいですね。   




■プロフィール

山平敦史さん

 

1976年鹿児島生まれ。大学卒業後、製薬メーカーに勤務。在職中、「写真の仕事をしたい」と思い立ち、退社をして麻布スタジオにて勤務。ここで写真の勉強をしたのち独立。現在に至る。


 

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文:大森菜央 (Nao Ohmori)

写真:銭田豊裕(Toyohiro Zenita)



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Funmee!!編集部

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