【世界パン旅vol.7】混沌の国インドで味わうおふくろの味「パラタ」

 出典  Funmee!!編集部


こんにちは!

世界を旅するライターののっち(@nocci_84)です。

本日は「混沌の国」として有名なインドからお届けします。


「インド」と聞くと、やはりイメージされるのは「人が多い」「さまざまなものが流れてくるガンジス川」「牛」だけ……なのではないでしょうか?


しかしそんな場所ばかりではないのがインドの現実です。



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わたしの訪れたインドの南に位置するリシケシュは「ヨガの聖地」と呼ばれ、世界中からヨガを目的とした人が集まる町でした。

静かなひとたちと、澄んだ空気に包まれるこの場所は、「混沌」と呼ばれるデリーやバラナシとはまるで別物。

うっすらと朝もやの中に響く祈りの声は、さながら桃源郷のような雰囲気に包まれます。

和やかに「ようこそ!」と招かれる、リシケシュでの食事

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「インド人は、人をよく騙す」

そんな話を旅立つ前に、よく聞かされていました。99%のインド人は嘘つきだ、という説もあるくらいです。

その一方で、リシケシュは「持っているものはすべて、人に与える」という精神が染みついている土地。

地元民が旅人を家に招待することも、珍しくありません。

はじめの頃、警戒して家になかなかはいらないわたしを気づかい、玄関口に熱々のチャイとテーブルを持ってきてくれました。寒空の下でいっしょにお茶を飲んだ日を忘れません。

そんな彼らの優しい目とあたたかい心に、すっかりここが好きになってしまったのです。

リシケシュ定番の朝食は、優しい味の「パラタ」

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ある日いつものように招待されたお家で出されたのは、平たいナンのような食べ物。

触ってみると、ナンよりも少ししっとりしていて、中からはすりつぶされた豆がひょっこり覗いていました。

ちぎって頬張ってみると、ほんのりあたたかい。濃すぎず、素材の味を生かした豆の味が口にふわっと広がります。

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「リシケシュの食べ物は、みんなやさしい味がする。人々と同じ」

やさしい味がするね、と言ったわたしに微笑みかけながら、おいしそうにパラタを頬張るジョンはこの土地で一番はじめにできたお友達。

「パラタは朝一番に食べることが多いけれど、その辺のお店でも気軽に食べられるからおやつにも向いてるよ。50円くらいで食べられる」

リシケシュではこれはお母さんの味だよ。みんな大好きさ、とジョンが付け加えると、部屋の奥からお母さんがニコニコと、もう1枚おかわりを運んできてくれました。

決して経済的には豊かではない、リシケシュの暮らし。それでも心はきっとわたしたち日本人よりも、何倍も何倍も豊かなのだ、と実感しました。

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そして後日インドを離れるために乗った電車のお供に、とお土産のパラタを持たせてもらうのでした。

今もこのパラタを思い出すたびに、脳裏をかけていくのは優しく静かなリシケシュで過ごした日々。

ほんのり暖かいパラタの味は、わたしの一生の思い出です。

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「インドは怖くて、危なくて汚い……」と思い込んでいるアンチインド派の方はぜひ一度リシケシュに訪れて、お母さんがつくるパラタの優しい味を堪能してみてください。

それでは、また。

今回紹介したパン:パラタ

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チャパティの生地にバターを塗り、折りたたんで伸ばして焼いたインド料理。カレーをつけて食べたり、中につぶした豆を入れたりと形は多様。リシケシュ滞在中は朝ごはん代わりに何度も食べました。心がホッとする、おふくろの味です。

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Funmee!!ライター
古性 のっち

予算100万円で世界一周中のフリーライター / バックパッカー。
無類の牛乳好き。各国の牛乳パックを収集してはバックパックに詰め込む日々。
世界中の美味しいパンを求めてさまよっています。朝はごはん派です。
Twitter - @nocci_84

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