釣り
オトナこそ、フライフィッシングだ!
【釣りに夢中!】︎

オトナこそ、フライフィッシングだ!


釣りというとエサ釣りか、ルアーフィッシングをイメージする人が多いことでしょう。

 

これらの釣りも面白いものですが、自然との一体感をよりディープに味わいたいなら「フライフィッシング」がオススメです。「あぁ、ブラピが主演した映画の釣りでしょ?」と、ピンとくる人もいるでしょうが、実際どう釣るのかとなると、知っている人は多くありません。

 

そこで、フライフィッシングがどういう釣りなのか、どんな道具を揃えるといいのかを紹介します。



名作映画にもなった「フライ(毛バリ)」を使った釣り

当時、フライフィッシングをやっている人の間では大絶賛された映画。第65回アカデミー賞で撮影賞を受賞し、ブラッド・ピットの名は一躍有名に(『リバー・ランズ・スルー・イット』、Blu-ray:2,381円+税/DVD:1,429円+税、発売元:ツイン、販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント ※2018年6月の情報です)
 提供  NBCユニバーサル・エンターテイメント
当時、フライフィッシングをやっている人の間では大絶賛された映画。第65回アカデミー賞で撮影賞を受賞し、ブラッド・ピットの名は一躍有名に(『リバー・ランズ・スルー・イット』、Blu-ray:2,381円+税/DVD:1,429円+税、発売元:ツイン、販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント ※2018年6月の情報です)


アカデミー賞を受賞した1992年の名作映画『リバー・ランズ・スルー・イット』にも登場するフライフィッシング。ヨーロッパ発祥のこの釣りを日本的に表現すると“毛バリ釣り”になります。


その名にもある通り、エサを使わず昆虫を模した「フライ(毛バリ)」を使います。フライはハリに鳥や動物の毛を巻いてカゲロウなどの昆虫を模したもので、米粒の重さにも満たないものが大半です。これを水面に浮かせてエサだと思った魚に食いつかせるのです。



フライにはさまざまな色、形、サイズがあります
 出典  Funmee!!編集部
フライにはさまざまな色、形、サイズがあります


水面に浮くほど軽いフライは、それ自体の重さで飛ばすことができません。そこで糸の重さを利用して、米粒の重さにも満たない毛バリを数十メートル離れたところに飛ばします。


フライフィッシング同様にエサを使わない釣りに「ルアーフィッシング」がありますが、ルアーは10g程度の重さがあるのでロッドをしならせて飛ばせるのに対して、フライフィッシングでうまく投げられるようになるためには、ちょっとしたコツがいります。とはいえ、それほど難しいものではありません。



“渓流”でヤマメやイワナを狙う

川の上流では大きな岩が多く、川幅が狭くなる。ここではヤマメ、アマゴ、イワナといった渓流魚が対象に。こういったフィールドでは、フライを遠くに投げずとも釣れます
 提供  森とさかな
川の上流では大きな岩が多く、川幅が狭くなる。ここではヤマメ、アマゴ、イワナといった渓流魚が対象に。こういったフィールドでは、フライを遠くに投げずとも釣れます


フライフィッシングは海、河口、川の中流、上流、湖で楽しめますが、日本では水がキレイな上流域にすむヤマメ、アマゴ、イワナなどの渓流魚を対象にしている釣り人が圧倒的に多いです。その場合、渓流用のフライタックル(竿、リール、糸、毛バリといった道具一式)を用意しましょう。たとえば、避暑地にあるキャンプ場の近くにある川で釣りをしたい、といった場合も同様です。

 

フライフィッシングの入り口として渓流をオススメするのは、10mほど投げられれば釣れるからです。湖や海ではフィールドが広いため、遠くに投げないと釣りになりません。その場合、トラブルなくコンスタントに20m以上のキャストできないと、魚に出会う確率は低いものです。遠くに投げるための道具は重くて初心者には扱いにくく、フライラインは長く出すほどトラブルが増えるため、ハードルも高くなるというわけです。

 

すべての釣りにおいていえることですが、対象魚と行く場所によって、使う道具が大きく変わります。そのためひとえにフライフィッシングの道具といっても、渓流と湖ではバドミントンラケットとテニスラケットぐらいの違いがあります。



フライフィッシングに欠かせない道具

この道具があれば、渓流でのドライフライの釣りができます。最初は草木などに引っ掛けて紛失することが多いので、ドライフライはひとつではなく、最低でも5個は必要です。また、安全に釣りを行うため、帽子と偏光グラスを必ず着用しましょう
 出典  Funmee!!編集部
この道具があれば、渓流でのドライフライの釣りができます。最初は草木などに引っ掛けて紛失することが多いので、ドライフライはひとつではなく、最低でも5個は必要です。また、安全に釣りを行うため、帽子と偏光グラスを必ず着用しましょう


その他、揃えておきたい道具は下の表の通りです。



揃えておくと便利な道具

この表にあるものは、数回釣りに行く人は必ず必要になるものですが、管理釣り場ではランディングネットの貸し出しをしているところも多いので、確認をしてください。また、ラインクリッパーはあると便利な道具ですが、家庭にあるハサミでも代用できます
 出典  Funmee!!編集部
この表にあるものは、数回釣りに行く人は必ず必要になるものですが、管理釣り場ではランディングネットの貸し出しをしているところも多いので、確認をしてください。また、ラインクリッパーはあると便利な道具ですが、家庭にあるハサミでも代用できます


訪れる場所によって、いらないものもでてきますが、日本の渓流フィールドを巡るようになると、最低でもこれだけの道具が必要になります。予算はロッド、リール、ラインそれぞれを別々にそろえて3万円ほど。ウェイダーで2万円。その他の小物で3万円といったところ。

 

 

ロッド、リール、ラインは、セットで安価なものもあるので、最初はこちらを購入するという手もあります。セットを購入した場合でも、消耗品は予備が必要になります。また、高品質なフライラインに交換するだけで、キャストが格段にしやすくなります。



フライリールライン付き&ロッドセット4本&ラインカッター&フライセット&収納バッグ

ロッド、ディスクドラグリール、フローティングフルライン、バッキングライン、リーダー、リーダーリンク、完成フライ、マーカー、竿袋、リール袋、解説DVD、ラインシステム解説書。

まずは管理釣り場で挑戦しよう

管理釣り場なら確実にフライフィッシングの腕を磨けます。東京から近く渓流で楽しめるのが神奈川県相模原市の「リヴァスポット早戸」。水質、足場ともよく、魚を見て釣れます
 提供  自然と遊ぼう、家族で遊ぼう
管理釣り場なら確実にフライフィッシングの腕を磨けます。東京から近く渓流で楽しめるのが神奈川県相模原市の「リヴァスポット早戸」。水質、足場ともよく、魚を見て釣れます


渓流用の道具を揃えたら、渓流タイプの管理釣り場で腕を磨きましょう。1日4,000円程度で存分に楽しめます。なお、自然渓流で釣りする場合は遊漁証が必要になり、管轄する漁協から購入しなければなりません(500~1,000円程度)。

 

管理釣り場ならニジマスやヤマメ、イワナなどが確実にいるので、フライフィッシングを楽しみながら、さまざまな技術を身に付けられます。自然渓流と違って足場がよく、水際までスニーカーで行ける釣り場や、BBQ施設や食堂なども併設されている釣り場も多く、仲間や家族とともに楽しいひとときをすごせます。

 

自在にタックルを操れるようになってから自然渓流へ行くと、魚がいる場所がわかり、フライをどのように流せば食いつくかイメージできるようになります。まわりに人影もない渓流でフライをキャスティングしている時間は、まるで自然と一体になっているような爽快感があります。ただし、自然渓流は簡単には釣れません。まず魚の数が管理釣り場の1/100くらいと思いましょう。



フィッシングスクールも上達への近道

釣具・アウトドアメーカー、ティムコのフィッシングスクールの様子。釣り方だけでなく、キャスティングやタイイングなどさまざまなスクールを展開しています。エキスパートたちが疑問を解消してくれるので、上達につながります
 提供  ティムコ
釣具・アウトドアメーカー、ティムコのフィッシングスクールの様子。釣り方だけでなく、キャスティングやタイイングなどさまざまなスクールを展開しています。エキスパートたちが疑問を解消してくれるので、上達につながります


道具を揃え、管理釣り場にも通ったけど、もっとうまくなりたい! という人には、ショップやメーカーが主催しているスクールへ参加することをオススメします。

 

とくにショップでは近隣エリアをはじめとした河川や湖に合う道具選びのコツや、キャスティング、フライの巻き方などを学べるスクール、フィッシングツアーなどをおこなっているところも少なくありません。

 

 

上州屋(八王子店)、WILD-1などの大型店や、水道橋ハーミットのようなフライを専門に扱っている専門店があり、どの店舗でもフライフィッシングに精通したスタッフが相談に乗ってくれるはずです。

 

また、ティムコのような釣具・アウトドアメーカーや、ポロシリフライズのような各地のガイド、リヴァスポット早戸ペンションオンザロックのようなアウトドア施設、親子でフライフィッシング教室のようなグループ運営のスクールなどもさまざまなスクールを催したり、ガイドや情報交換したりしているので、こういったものを利用するのもオススメです。

 

インターネットを開けば動画などで情報を得られる時代ですが、ショップやスクール、ガイドなどでの出会いは、ソロ釣行では得られない感動をもたらしてくれることでしょう。



自分のフライを自分で巻くと、もっと楽しい!


フライフィッシングの楽しみのひとつとして、フライを自分で巻く(=フライタイイング)というものがあります。エキスパートになると皆自分で巻いたフライで釣っているので、タイイングをマスターすると、フライができないシーズンオフを楽しめます。



「フライタイイングスターターキット」に付属しているDVD。フライタイイングの基本中の基本のパターンを巻くコツを解説。基本さえマスターすれば、それを応用してほとんどのパターンを巻くことができます
 提供  ティムコ
「フライタイイングスターターキット」に付属しているDVD。フライタイイングの基本中の基本のパターンを巻くコツを解説。基本さえマスターすれば、それを応用してほとんどのパターンを巻くことができます
同じく、「フライタイイング スターターキット」に付属しているDVD。ドライフライ編のほかに、エリアフライ編もあります
 提供  ティムコ
同じく、「フライタイイング スターターキット」に付属しているDVD。ドライフライ編のほかに、エリアフライ編もあります


完成品として売っているフライは、ひと昔前よりもクオリティが高く、フィールドで十分に使えます(ティムコの完成品フライ)。最初はフライを木に引っかけてなくすことが多いので、フライの予備も必要です。



“リールを使わない”日本古来のフライフィッシングも!

patagonia「シンプル・フライフィッシング・テンカラ・フライ・ロッド10’6’’」。320cmの長さで使えるテンカラ用の竿です
 提供  patagonia
patagonia「シンプル・フライフィッシング・テンカラ・フライ・ロッド10’6’’」。320cmの長さで使えるテンカラ用の竿です


フライフィッシングに似た日本古来の釣りに“テンカラ”というものがあります。どちらも毛バリを使いますが、フライフィッシングでは2.5m前後の竿にリールを備える一方で、テンカラはリールを使わず、3m以上の長い竿で釣ります。

 

これは海外のフライフィッシングでは釣れる魚が大きく、魚が長い距離を走ったときにリールを使ったファイトが必要なことに対し、日本の渓流に棲む魚は小さく、リールの存在が重要ではないことによります。



携帯しやすい52cmからわずか数秒で320cmに伸ばせます。重たく直進性が高いフライラインだけでなく、流れの影響を受けにくいけど投げるのが難しいレベルラインにも対応しています
 提供  patagonia
携帯しやすい52cmからわずか数秒で320cmに伸ばせます。重たく直進性が高いフライラインだけでなく、流れの影響を受けにくいけど投げるのが難しいレベルラインにも対応しています


ところが近年、シンプル・フライフィッシングと称して世界的にテンカラの人気が上がっています。そのきっかけはアウトドアブランド、パタゴニアの創設者であるイヴォン・シュイナード氏がテンカラに注目したこと。日本古来のこの釣法がいま、世界で楽しまれているのです。




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文:竹本福男 (Fukuo Takemoto)

制作協力:森とさかな自然と遊ぼう、家族で遊ぼう



釣り
2018年7月2日
Funmee!!編集部
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