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#41 サーブ 900カブリオレ(ディテール編)
【趣味人ジドウシャ部】︎

#41 サーブ 900カブリオレ(ディテール編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。北欧の航空機メーカーが作るオープン4シーター、サーブ900カブリオレは、アメリカでも人気を博した高級乗用車です。




北欧の気品を感じるオープン4シーター


サーブ900には、他のクルマにない優雅さがあります。決して奇抜なデザインを持つわけでもなく、アイコニックなグリルが備わるわけでもありません。ところが、傾斜したフロントグリルやサイドに向かって湾曲したフロントグラスなど、全体的に流れるようなボディラインを持ち、高級車に相応しい気品すら感じます。



この斜め後ろからの秀逸なシルエットは、時代を越えた美しさを感じますね
 出典  Funmee!!編集部
この斜め後ろからの秀逸なシルエットは、時代を越えた美しさを感じますね


なかでもコンバーチブルは耐候性の高い幌を持ち、リアウインドウもガラス製と高級感があります。ここで注目してほしいのが、トランク上にある樹脂製のスポイラーです。航空機メーカーだけに、空力的な意味合いはもちろんですが、幌を畳んだ際のシルエットにもこだわってこの位置に配置されているのです。こういった細やかな設計こそ、「機能美」と呼ぶに相応しい部分ですね。




一見広そうですが、よく見ると、トランク奥は上に幌の格納スペースが張り出しているのが判ります
 出典  Funmee!!編集部
一見広そうですが、よく見ると、トランク奥は上に幌の格納スペースが張り出しているのが判ります

操作しやすい運転席は、まさにコックピット

大きく左右がラウンドしたフロントガラスのおかげで視界も良好です
 出典  Funmee!!編集部
大きく左右がラウンドしたフロントガラスのおかげで視界も良好です


ダッシュはメーターや各種スイッチが運転席側に向いて角度がつけられ、座った状態での視認性を考慮して配置されています。イグニッションキーはステアリングコラム脇ではなく、サーブの伝統に則りシフトレバーの後方に刺す構造です。これは一説によると事故の際に鍵で膝を怪我しないように配慮されているといわれています。理由はともかく、シフトレバー後方でキーを捻ってエンジンをかけるだけで、なぜかパイロット気分に浸れるから不思議ですね。



イグニッションキーの差し込み口はシフトレバー後方にあります
 出典  Funmee!!編集部
イグニッションキーの差し込み口はシフトレバー後方にあります


サーブ 900カブリオレの大きな魅力は、オープンモデルでありながら、後席もしっかりと確保されているという点が挙げられます。セダンの5人に対して、乗車定員は4名となりますが、決して窮屈ではなく、快適に移動が可能です。




前後ともにグレーのレザーシートが備わります。カブリオレの乗車定員は4名となります
 出典  Funmee!!編集部
前後ともにグレーのレザーシートが備わります。カブリオレの乗車定員は4名となります

ボンネットを開く動きは、ご開帳の儀式!?


さて、続けてエンジンを見てみましょう。まずはボンネットを開けるのですが、フロント側が持ち上がるので、このまま開くのか、と思いきや、サーブ独特のヒンジ機構でボディ前側にチルトするのです。なかなか言葉では説明しづらいので、ぜひ下の連続写真を見てください。



車体前方にチルトする独特なボンネットの開き方は、サーブ900の大きな特徴です
 出典  Funmee!!編集部
車体前方にチルトする独特なボンネットの開き方は、サーブ900の大きな特徴です


ターボ16Sのエンジンは、160馬力を発生します。エンジンはFFながら縦置きで、エンジン本体を45度右側に傾けることで、ボンネットの高さを抑えています。エンジンの下にトランスミッションを配したFFとしては珍しい構造です。取材車両のトランスミッションは3速ATとなります。エンジンとの相性も良く、トルクフルなエンジンの良さを活かしたイージードライブが可能です。



大きなヘッドカバーの手前右側に見えるのが、ターボチャージャーです
 出典  Funmee!!編集部
大きなヘッドカバーの手前右側に見えるのが、ターボチャージャーです

塗装済み完成品。コックピットのような運転席や、ゆったりとした4人乗りの座席などをしっかり再現しています。360°、いろんな角度からクラシック900をお楽しみください。


■取材協力

アウトレーヴ


イタリア車やフランス車を中心にヨーロッパ車を幅広く取り扱う専門店。シムカ、フィアット、ルノー、パナールといったマニアックな車種が数多く揃う。販売だけでなく、修理やレストアも得意とします。

 

東京都大田区矢口3-3-15

TEL:03-6427-5820

営業時間:10:00〜19:00

休み:火曜・第1、第3、第5水曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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2018年8月15日
Funmee!!編集部
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