#37 アルピーヌ V6ターボ Le Mans(ディテール編)
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【趣味人ジドウシャ部】︎

#37 アルピーヌ V6ターボ Le Mans(ディテール編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。アルピーヌ V6ターボ Le Mansは、フランスが威信をかけて世に送り出したGTカーです。




時代を先取り! 空力に優れたボディ


ルノーのコンポーネントを使用し、アルピーヌ独自のボディを搭載するV6ターボは、FRP素材を使い、フラッシュサーフェス化したボディパネルを持ちます。特にLe Mans(ル・マン)は、CD値0.3と、この当時としてはエアロダイナミクスに優れたモデルとして有名でした。ちなみに同時期のポルシェ911(964型)のCD値が0.32、初代NSXが0.31、初期型のプリウスですら0.29であることからも、如何に優れていたかがわかりますね。



ティアドロップ型のシルエットは、当時としては驚くほど空力に優れていました
 出典  Funmee!!編集部
ティアドロップ型のシルエットは、当時としては驚くほど空力に優れていました

Le Mansだけのフロントデザイン


ボディを拡幅したLe Mansは、フロントフェンダーやヘッドライト周辺も独自のデザインを採用します。他のV6ターボはヘッドライト横にボディサイドまで回り込んだウインカーが備わりますが、Le Mansではウインカーをバンパー内に移設し、ヘッドライトは全面のみの平面的なものとなりました。これがLe Mansの大きな特徴となっています。



Le Mans独特のヘッドライト。前面にガラスのカバーが備わります
 出典  Funmee!!編集部
Le Mans独特のヘッドライト。前面にガラスのカバーが備わります

フランス車らしいインテリア


インテリアはシンプルながら高級感ある意匠です。パワーウインドウやエアコンのスイッチはセンターコンソールに配されます。パーキングブレーキのレバーは、運転席のドア側に設置されるため、センターコンソールには備わりません。また約300台の生産台数のうち、20数台がイギリス向けの右ハンドルだったそうですが、日本にはジヤクスを通じて左ハンドルが輸入されました。



ふんだんにレザーを使用した高級感あるインテリアです
 出典  Funmee!!編集部
ふんだんにレザーを使用した高級感あるインテリアです


エンジンの前に狭いながらリアシートを持つ2+2レイアウトとなります。シート座面がかなり凹んでいるため、ヘッドスペースは確保されていますが、後部席から前方はほとんど見えず、足元も狭いため、あくまで緊急用と割り切った方が良いでしょう。

 

濃淡2色のグレーレザーを使った豪華なシートは、四角いヘッドレストを持つ独特の意匠でホールド性も良好です。



四角いヘッドレストが特徴的なバケットシート。リアにも2名乗車可能な2+2レイアウトとなります
 出典  Funmee!!編集部
四角いヘッドレストが特徴的なバケットシート。リアにも2名乗車可能な2+2レイアウトとなります


フロントフードのなかにはリアに配されたエンジンとの重量バランスを取るため、燃料タンクとスペアタイヤが配置されます。そのため荷物はほとんど入りません。スペアタイヤ周辺に簡単な工具を忍ばせるのが精一杯といった感じです。そもそもこのクルマに4人乗って旅行する人はいないでしょうから、これで良しという考えなのでしょう。



フロントフード内には燃料タンクとスペアタイヤが収まります
 出典  Funmee!!編集部
フロントフード内には燃料タンクとスペアタイヤが収まります

リアに搭載されるV6ターボエンジン


エンジンは当時ルノー、プジョー、そしてボルボの合弁で生産された通称PRVと呼ばれるユニットで、ルノー25などに搭載された2.5ℓのV6ターボです。ポルシェ911と同じリアエンジン、リアドライブレイアウトを採用しているため、エンジンにはリアゲートを開けてアクセスします。トランスミッションは5速マニュアルとなります。



2.5ℓのV6ターボエンジンはリアに縦に配置されます。奥に見えるのがタービンです
 出典  Funmee!!編集部
2.5ℓのV6ターボエンジンはリアに縦に配置されます。奥に見えるのがタービンです


ボディの大幅なワイド化に伴って、ホイールは完全にル・マンの専用品となります。BBS風デザインのACT社製3ピースホイールは、フロントは16×8J、リア17×10Jという前後でリム幅も直径も異なるサイズを採用しています。当然これはV6ツインターボが発生するパワーを路面にしっかりと伝えるためのもの。いまでも電子制御以前のターボカー特有のワイルドな走りを堪能できます。



センターキャップにアルピーヌロゴを配したBBSスタイルのACT社製アルミホイールを純正で装着します
 出典  Funmee!!編集部
センターキャップにアルピーヌロゴを配したBBSスタイルのACT社製アルミホイールを純正で装着します

空力に優れたボディなどを忠実に再現した、Whiteboxの1/43スケール ダイキャスト製 アルピーヌルノーミニカーです。


■取材協力

クラシックガレージ

 

欧州車を中心にクラシックカーやビンテージカーの販売やメンテナンス、レストアなどを行なっているクラシックガレージ。幅広い欧州車に精通したメカニックが腕を振るうファクトリーを併設。また最近開始したクラシックカーのレンタルも人気だ。

 

埼玉県戸田市早瀬1-19-1

TEL:048-421-0347

営業時間:9:00〜19:00

休み:日曜(相談可)

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

 

 

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2018年7月18日
Funmee!!編集部
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