アウトドアをもっとおしゃれで自由なものに。 小雀陣二さんに聞く、“アウトドアコーディネーター”のお仕事【前編】


アウトドアコーディネーターとして、さまざまな角度から外遊びの楽しさを提案している小雀陣二さん。
海から山まで幅広く楽しむ彼が、アウトドアを仕事にし始めたきっかけとは? 
そもそも、アウトドアコーディネーターって、どんな仕事なのですか?

アウトドアコーディネーターなんて仕事は、 世の中に存在しなかった

 出典  Funmee!!編集部


ーー雑誌の誌面でアウトドア料理を作ったり、最新の道具を紹介したり。かと思えば、オリジナルのアウトドアギアを発表したり、三崎でお店も持っていたり。小雀さんの肩書きって、なにになるんですか?


いろいろひっくるめて、”アウトドアコーディネーター”って言うようにしています。



ーーどんなお仕事なのでしょう。


名前の通り、アウトドアでのいろいろをコーディネートするお仕事、と思っていただければ。例えば、雑誌やテレビの撮影をするにあたって、撮影場所や使う道具、ウエアなど諸々を用意します。ときには、食事も作るし、荷物も運ぶ。で、今はそこから派生して、アウトドア料理のレシピ提案や、新しい道具の開発を手伝ったり、自分のお店も持つようになったといった具合です。



 出典  Funmee!!編集部


ーースタイリスト兼、調理師兼、歩荷兼、商品開発兼……


そういうことをすべてやる人のことを指す言葉がなかった。全部を表せるものとして、”アウトドアコーディネーター”って便利な肩書きでしょう。ベテランのライターさんから「何か肩書きを考えなよ」と言われて、辞書を引きつつ自分で考えた肩書きなんですよ(笑)。



兄の買い物について行った それがすべての始まりだった

 出典  Funmee!!編集部


ーー今の仕事に就く前は、なにをされていたのですか?


初めは自動車の整備工をしていました。当時、「マウンテンバイクを買いに行くから一緒にこないか」と兄に誘われて、なんの気なしについて行って買ってしまったのが運のツキ。改造にハマってしまいまして、毎週末どこかの山に担ぎ上げては自転車に乗ってました。



ーー整備工のスキルが自転車にも役立ったんですね。お兄さんと行っていたんですか?


いえ。兄は街乗り専門。2人の仲間がいて、1人は山登りや雪山を滑るのも好きで、もう1人はカヤックが好きなやつだった。この2人の影響で、僕のアウトドアの世界の幅はぐっと広がりました。その頃からアウトドアの仕事に就きたいと思い始めて、パタゴニアに転職しました。



 出典  Funmee!!編集部


ーー20年近く前だと、まだパタゴニアも日本では今ほど大きな会社じゃなかった頃ですね。


募集は全然なかったんですけど、もう毎月「入れてくれ~」って電話してました。今思えば、かなりのストーカー具合でしたね。半年以上粘り続けていたら、たまたま空きが出て入れてもらえたんです。

そこで何年か働いたあとは、アメリカ発のアウトドア大型セレクトショップ「REI(アールイーアイ)」が日本に上陸したタイミングで転職しました。この2社で働いていた頃の仲間たちは、いまもアウトドア業界で仕事をしている人も多くて、すごい財産です。



ーーREIは、2年弱で日本から撤退してしまったんですよね……。


そうなんです。さて、どうしようと思っていたところで、「ビーパル」というアウトドア誌に声をかけてもらって、カタログで紹介するアウトドア道具を毎月かき集める仕事を任せてもらえるようになりました。

その後、「フィールドライフ」という雑誌が創刊してからは、料理を作ったり、道具やウエアを揃えたり、ロケの段取りをしたりと、今やっているような仕事をするようになったんです。キャンプ料理の連載を始めたのもこの時だから、今から15年近く前の話ですね。



アウトドアをもっとおしゃれで自由なものに。 小雀陣二さんに聞く、“アウトドアコーディネーター”のお仕事【後編】


■プロフィール

アウトドアコーディネーター

小雀陣二さん


アウトドア雑誌を中心に、野外での料理が楽しくなる簡単で美味しいレシピの提案や、キャンプを快適にする道具の開発にも関わる。神奈川県・三崎にてカフェレストラン「雀家」も経営している。著書に、「山グルメ」、「ダッチオーブン極楽クッキング」、「BBQがウマくなる本」、「お手軽アウトドア燻製レシピ」(すべてエイ出版社刊)など多数あり。


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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:池田圭(Kei Ikeda)

写真:亀田正人(Masato Kameda)・大江史浩(Fumihiro Oe)


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