熱帯魚との愛ある生活、始めませんか?アクアリウム入門


水槽の限られた空間に神秘的な世界をつくるアクアリウム。


長い時間をかけて植物の成長とともに作品を仕上げるという点では盆栽と、思い思いのパーツを組み合わせて独自の世界を作り出すという点ではジオラマと、それぞれ似た楽しみがあります。


今回は水景クリエイターの深田崇敬さんに初心者がアクアリウムを始める際のポイントを教えていただきました。



初心者は水槽セットを買うのもアリ!

 出典  Funmee!!編集部


まずは水槽を用意します。「あまり小さすぎると水槽内の生態系が変化しやすいのでオススメできませんが、大きすぎると場所を取るのが難点」ということで、最初は45~60cmのものが手ごろだそう。


現在はアクアリウムを扱うお店にいくと、水槽、照明、水槽を置くためのキャビネットがすべてセットになって売られているので、それでも十分とのこと。



お魚にも性格がある!初心者にもおすすめの熱帯魚は?


熱帯魚を選ぶ基準は、第一に自分が好きな魚であること、そして入れようとしている水槽に魚があっているかどうかが大事だといいます。


実は熱帯魚にもさまざまな性格があるんです!


そこで深田さんに初心者でも飼いやすいオススメの熱帯魚を教えていただきました。




ラスボラ・エスペイ

腹部にある三味線のバチのような黒い模様が特徴。

 出典  Funmee!!編集部


アクアリウムでは定番の熱帯魚ラスボラ・エスペイは非常に温和な性格のため初心者でも飼いやすいとのこと。彼らは水槽の中を群をなして泳ぎ、鮮やかなオレンジ色の体と水草との美しいコントラストが魅力的です。



カージナルテトラ

体の上半分がメタリックブルー、下半分が赤いのが特徴。

 出典  Funmee!!編集部


こちらも優しい性格の熱帯魚です。しかしカージナルテトラは臆病な面もあるため1匹よりは、複数で飼ってあげるのがおすすめだそう。エサにも特に好き嫌いはなく、なんでも積極的に食べてくれる姿に愛おしさを感じてしまうのだとか。



番外編:エンゼルフィッシュ

長い腹ビレを持つ。集団で水草の影などにギューギューになりながら隠れるのが大好きなんだそう。

 出典  Funmee!!編集部


熱帯魚といえばこの形を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、これまでとは逆にデリケートで初心者が飼うには難しいのがエンゼルフィッシュ。ブラジルのアマゾン川を原産地とする彼らは日本の水では生きられないため、快適に暮らせる水質を作らなければいけません。


水質の調整は一歩間違うと水槽内の生物を全滅させてしまうリスクを伴う作業。デリケートな種類の魚はある程度経験を積んでから挑戦してみてください。



大きな水槽の他に小さな水槽を重ねた、通称“お魚マンション”

 出典  Funmee!!編集部


熱帯魚の寿命は平均して2~3年程度。多くの熱帯魚を飼っている深田さんですが、それぞれに深い愛情を持って接しています。ただ、愛情を注いだ分、寂しさを感じることも多いとか。


そこで愛する魚たちの遺伝子を引き継ぐ新たな世代をつくるため、ある程度の年数がたった魚たちはこの“お魚マンション”で過ごさせるのだそう。


こうしておくことで、水槽の中で泳がせる群れの数を簡単に調整できたり、新たに魚を買う出費も抑えられたりするという堅実な利点もあります。



水草や流木は一度買ったらずっと使える!

水草をストックするための水槽。

 出典  Funmee!!編集部


水草や流木、石は水槽の中に異世界をつくり出すための大切な要素です。


深田さんのご自宅には水草をストックするための水槽もあります。一度購入してしまえば、どんどん増やすことが出来るのも生き物を扱うアクアリウムならではの特徴ですね。



ご自宅のベランダには置かれている石や流木の数々。カラスが持っていってしまうのが専らの悩みなんだそう。

 出典  Funmee!!編集部


石や流木はとにかく自分の気に入ったモノ、かっこいいと思ったモノを選ぶのがテンションを上げるコツ。「こんな水槽したい!」という理想図があればお店に持っていき店員さんと相談するのも大歓迎なんだそう。


ただし、身近な川などで独自に入手した石や木はおすすめできないとのこと。アクアリウム用に流通しているものとは違い、菌の繁殖や朽木で水槽内を汚してしまう可能性が高いのだとか。



楽しみ方は十人十色!自分だけの水槽の世界に酔いしれて


アクアリウムの第一歩としてさまざまな材料を紹介してきましたが、極端に言えば、小さなコップに水道水を入れて、適当な水草と小さな魚を泳がせれば、それはもうアクアリウムです。


普段、水族館やお店で綺麗な作品を見ているからこそハードルが上がりがちですが、実際に踏み込んでみると「あっ!意外とこんなもんでできるんだ!」と気づくのだそう。深田さん自身はコンテストを軸に活動されていますが、「コンテストは選択肢の1つ。つくって見て楽しむだけでも良し、インテリアとしてつくるのも良し、自分が楽しいと思えることを貫いてほしい」とのことです。




■プロフィール

深田崇敬さん

水景クリエイター。TAU(tokyo aquascape union)所属。水中で繁茂する水草の美しさに魅せられ、その世界観を水槽レイアウトという手法で表現するために創作活動中。世界水草レイアウトコンテストでは2013年金賞、2014年銅賞、2015・2016年グランプリを受賞。



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文: たなかもみこ(Momiko Tanaka)

写真:鳥居健次郎(Kenjiro Torii)



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Funmee!!編集部

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