最高にブコツな技術の結晶!? ミリタリーヴィークルってどんなクルマ?
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最高にブコツな技術の結晶!? ミリタリーヴィークルってどんなクルマ?


“軍人の”や、“軍隊の”という意味の「ミリタリー」と、“輸送手段”から転じて“乗り物”という意味を持つ「ヴィークル」というふたつを組み合わせた言葉「ミリタリーヴィークル」。


戦争映画や怪獣映画でその雄姿を見ることが多いこのクルマを、収集、再生、保存して、さらに展示や広報といった活動もしている日本ミリタリーヴィークル協会に訪れ、広報を務めるデューク廣井さんに、武骨の塊と言って過言ではないこのクルマの魅力がどこにあるのか聞きました。



とにかく“タフ”な軍用車輌

ミリタリーヴィークルを軽快に乗りまわすデュークさん
 提供  日本ミリタリーヴィークル協会
ミリタリーヴィークルを軽快に乗りまわすデュークさん


「ミリタリーヴィークルを定義するならば、“軍に納入された車両”です。戦場のようなラフで過酷な地形を走行し、しかもそれに耐えるタフさが必要なので、どの車両もその国の威信をかけて設計されているんです」


そう話すデュークさんは、繰り返される試験の末に採用されたミリタリーヴィークルがもつ、至高のヘビーデューティに魅力を感じるのだそうです。



ミリタリーヴィークル ≠ 戦車

ミリタリーヴィークルに機関銃をつけて初めて戦闘車輌、いわゆる戦車になる
 提供  「コンバットマガジン」(ワールドフォトプレス)
ミリタリーヴィークルに機関銃をつけて初めて戦闘車輌、いわゆる戦車になる


いわゆる戦車とミリタリーヴィークルは別物というデュークさん。


「ミリタリーヴィークルには“戦争に使う車”というイメージが先行して、それだけで毛嫌いしてしまう人もいます。しかし機関銃などを載せて初めて戦闘車輌、いわゆる戦車になり、兵器といえる存在になるのです」


デュークさんや日本ミリタリーヴィークル協会のみなさんは、「いいオトナたちが市販の四駆と分けて、マニアックなクルマを楽しみたいだけ」と笑いつつ、もともと戦闘能力を備えていない車輌で、その走破力と歴史背景を味わいながら楽しんでいるのだそうです。



車輌内で世界観に浸り寛ぐデュークさん。意外にもこのような車輌は数多く残っている
 提供  日本ミリタリーヴィークル協会
車輌内で世界観に浸り寛ぐデュークさん。意外にもこのような車輌は数多く残っている


旧いクルマだし残っている数は少ないのでは? と思われがちなミリタリーヴィークルですが、じつはまだまだたくさんの車輌が残っているのだそうです。さらに、かなり昔の車輌でもパーツが再生産され、いまも入手できるのだとか。


「日本ミリタリーヴィークル協会では、故障して動かないクルマがあれば皆で修理したり、興味を持っても入手できないという方のための購入の手伝いをしたりしています。東京都内にはミリタリーヴィークルに特化した販売店もあるので、そういった場所を紹介することもあります」



車輌の持つ歴史を再現して遊ぶ

タンカースジャケットとヘルメットで戦車兵を再現
 出典  Funmee!!編集部
タンカースジャケットとヘルメットで戦車兵を再現


ミリタリーヴィークルの遊び方のひとつに『リエナクトメント』があります。この言葉は『歴史再現』という意味で、「あの車輌があった時代のギアやウエアを身に着けてクルマを駆る」といった感じで、時代を再現して楽しむのだとか。


「僕が着ている服もタンカースジャケットと呼ばれる第二次世界大戦中の戦車兵の服ですし、持っているヘルメットも戦車兵のものです。そこまで再現して当時の車に乗ると雰囲気だけでも十分に楽しめますよ」


リエナクトメントは「あの戦争映画に出てくる俳優のダレダレとまるっきり同じ格好がしたい」という趣味にも相性がいいのだとか。そのためお気に入りの戦争映画の世界を真似るところからハマっていく人も少なくないそうです。



持っていなくても楽しめるイベントも


日々、地道に普及していくなかで、類が友を呼ぶ形で協会が形成されていったのだそうです。朝霧野営場で定期的に開催されるイベントには多くの熱狂的なミリタリーヴィークル好きが集まります。



定期的に行なわれている朝霧野営場での協会イベント
 提供  日本ミリタリーヴィークル協会
定期的に行なわれている朝霧野営場での協会イベント


「イベントにはミリタリーヴィークルをガンガン乗っている人がたくさん来ますが、興味はあるけど買う決断が……という人にとっても楽しめる場になっています。複数台持っているようなメンバーからその面白さを直接聞けたり、野営場で実際に駆ることもできるんですよ」



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■プロフィール

デューク廣井さん


ミリタリーヴィークルマニア。「日本ミリタリーヴィークル協会」の広報を担当。アポカリプスやV-twinショーといったイベントを主催運営する傍ら、ガン・ミリタリー映画系のライターとしても記事を執筆。日本人唯一の全米西部作家連盟正会員、Office DUKE 代表。



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文・写真:吉田佳央(Yoshio Yoshida)

撮影協力:サムズミリタリ屋



2018年4月5日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

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