【10月の特集/コーヒー】#04 いま飲みたい東京のコーヒー「豆から楽しむならこの店!(後編)」


カフェ開業・経営のスペシャリストである富田佐奈栄さんと、ひと月3kgものコーヒー豆を消費しているコーヒーマニアの田中広志さん。


#03に続き、今回も“コーヒー愛”について熱く語っていただきました。「どんな豆がお好き?」と題して、めくるめくビーンズワールドへみなさまをお連れします。



いま飲みたいのは、ズバリこの2タイプ!


―― 浅煎りコーヒーの知識も少しついた気がするところで、ズバリ!いま飲みたい豆を教えてください!

 

田中広志さん(以下、田中)では、私が代表してお答えします。個人的な好みも入りますが……、いま飲むなら「Mocha Coffee」(モカ・コーヒー)や「OBSCURA COFFEE ROASTERS」(※#01参照)のベリーやワイニーのモカ系の豆と、「AMAMERIA ESPRESSO」(アマメリア・エスプレッソ)「WOODBERRY COFFEE ROASTERS」(ウッドベリー・コーヒー・ロースターズ)「UNLIMITED COFFEE BAR」(アンリミテッド・コーヒー・バー)の柑橘&花の香り系の豆ですかね。

 

富田佐奈栄さん(以下、富田)田中さんのお話を聞いていると、フルーツやお花の名前がたくさん出てきますもんね。そのへんが深煎りと浅煎りの違いなんでしょうね。



イエメンモカ専門店「Mocha Coffee」

異国情緒たっぷりの店内

 提供  Mocha Coffee

パッケージもエキゾチックで素敵

 提供  Mocha Coffee


田中:伝統のイエメンモカコーヒーをメインに中東諸国の文化を紹介しているコーヒーハウス。内戦のため、いまでは日本へほとんど入らないといわれるイエメンモカですが、ここは種類が豊富。特にこの「MALALA」3,100円(200g)は、艶やかなラズベリーやブルーベリーの風味をもち、赤ワインを思わせます。

 


【店舗情報】

Mocha Coffee(モカ・コーヒー)

渋谷区猿楽町25-1

TEL:03-6427-8285

営業時間:12:00〜19:00

休み:月曜(不定休)



豆の個性をドリップで「AMAMERIA ESPRESSO 武蔵小山」

武蔵小山駅から徒歩約3分。ふらりと立ち寄りやすい店

 提供  AMAMERIA ESPRESSO武蔵小山

豆は、100g/200g/500gから選べる

 提供  AMAMERIA ESPRESSO武蔵小山


田中:世界トップクラスの豆が持つ個性を、ハンドドリップやエアロプレス、エスプレッソコーヒーなどで存分に堪能できる店です。おすすめは「コスタリカ ラスラハス ナチュラル」1,080円(100g)。コスタリカでは珍しいナチュラル製法で、オレンジ系の風味からピーチやサクランボの酸味に変わります。アフターテイストに甘味が残る魅力的なコーヒーです。

 

 

【店舗情報】

AMAMERIA ESPRESSO武蔵小山(アマメリア・エスプレッソ武蔵小山)

品川区小山3-6-15

TEL:03-6426-9148

営業時間:12:00〜20:00(土・日曜、祝日10:00〜)

休み:第3木曜



産地が明確な単一品種豆のみを扱う「WOODBERRY COFFEE ROASTERS」

ここ用賀本店を含め、3店舗のカフェやコーヒースタンドを運営している

 提供  WOODBERRY COFFEE ROASTERS用賀本店

買い付ける豆は、産地が明確な単一品種のシングルオリジンばかり!

 提供  WOODBERRY COFFEE ROASTERS用賀本店


田中:ワインのようにテロワールや収穫年による味の違いを大切にしている店です。ここで狙うのは「エチオピア アラカ ウォッシュド」1,840円(200g)。ジャスミンやレモンを思わせる華やかな風味が心地よく、香り高い焙煎方法を採用しているので紅茶のように軽い口当たりを楽しめますよ。

 

 

【店舗情報】

WOODBERRY COFFEE ROASTERS用賀本店(ウッドベリー・コーヒー・ロースターズ用賀本店)

世田谷区玉川台2-22-17

TEL:03-6447-9218

営業時間:9:00〜19:00

休み:無休



バリスタたちに注目したい!「UNLIMITED COFFEE BAR」

文字通り、スカイツリーのお膝元に立つ。青い壁面が目印

 提供  UNLIMITED COFFEE BAR

豆の持つ個性を引き出す抽出を心がけている

 提供  UNLIMITED COFFEE BAR


田中:熟練のバリスタたちが上質なコーヒーメニューを作ってくれます。バーという名前だけに、コーヒーカクテルのようなアレンジメニューも人気。ここでは市場に出回らないグレードのいい豆「コロンビアNaranjos AAA」をぜひ! グレープフルーツのような酸味と黒糖のような甘味があり、ときどきナッツやオレンジの風味が顔を出しますよ。

 


【店舗情報】

「UNLIMITED COFFEE BAR」(アンリミテッド・コーヒー・バー)

墨田区業平1-18-2 1F

TEL:03-6658-8680

営業時間:11:00~24:00(土曜9:00~24:00、日曜9:00~22:00)

休み:月曜(祝日は営業)



街へ出てたくさん飲み歩こう!


―― やはり、豆の話は深いですね〜。聞いているだけでわかったような気持ちになるから危険ですね(笑)。

 

富田:カフェを開業したい生徒さんたちには、“いろんな店に行って、いろいろ飲んでみなさい”とよく話しています。いろんな店に行ってみることで、その店の“個性”が見えてきて、自分が開きたい店に“何が必要か”が見えてくるはずと。今回の対談を機に、生徒たちがたくさんお邪魔しているカフェがわかりました。中目黒にある「CAFE FACON」(カフェ・ファソン)です。



オリジナルローストを丁寧にドリップ「CAFE FACON」

ペーパーやネルドリップで1杯ずつ淹れてくれる

 提供  CAFE FACON


ネルドリップの名店「カフェ・アンセーニュ・ダングル」で修行した店主が開いたカフェ。スペシャルティコーヒーの自家焙煎のほか、ケーキもすべて手作り。パンは近所で独自に焼いてもらい、器はリチャード・ジノリやロイヤル・コペンハーゲンと店主のこだわりが詰まっている。

 

 

【店舗情報】

CAFE FACON(カフェ・ファソン)

目黒区上目黒3-8-3 千陽中目黒ビル・アネックス3F

TEL:03-3716-8338

営業時間:10:00〜22:00

休み:不定休




田中:へー、いい店を知りました。生徒さんたちのお気に入りポイントは、どこなんでしょうね。

 

富田:答えは簡単でした。全員が口を揃えて「コーヒーがおいしい」って言うんです。結局、人を惹き付ける力って、そこですよね(笑)。たくさん街を歩いて、たくさんコーヒーを飲んで、自分にぴったりの“おいしいコーヒー”を見つけたいですね。

 

―― コーヒーの世界って広くて深いですね! 自分好みのコーヒーに出会いたくなりました。




コーヒーの香りや味わいについて語り合うおふたり

 出典  Funmee!!編集部


■プロフィール

富田佐奈栄さん

カフェ開業・経営指導のスペシャリスト。カフェのビジネススクール「カフェズ・キッチン」の学園長として、多くの卒業生を輩出。2017年9月現在、卒業生の開業者数は320店舗を超える。経営面だけではなく、おいしいコーヒーを淹れるためのスキルなども指導。テレビや雑誌などのメディア出演も多数。

 

田中広志さん

会社員をしながら、コーヒーの焙煎から抽出までの研究を日々重ねているコーヒー趣味人。UCCコーヒーアカデミー認定コーヒープロフェッショナル、SCAJ認定コーヒーマイスター、SCAJ認定ジュニアカッパーなど数々の認定資格取得者でもある。

 

 

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文:山田裕子(Yuko Yamada)

写真:斉藤純平(Jumpei Saito)



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Funmee!!編集部

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