RCカーを始めるなら、まずはコレだ!日本屈指のドライバーが入門指南。


日本を代表するRCドライバーとして活躍している前住諭さんは、ホビーメーカー・タミヤの社員として、その普及にも力を入れています。


そこで、初心者にオススメのアイテムからスクールまで、RCを始めるための情報を教えてもらいました。


さあ、老若男女で楽しめる新しいホビーの世界へ!



初心者にオススメは「ファーストトライキット」

ファーストトライキット

 出典  Funmee!!編集部


―― まったくの初心者が「RCやってみようかな」という時、オススメはありますか? タミヤでは完成済みのRCカーキットも発売されているようですが。


組み立て済みの完成品で、箱から出してすぐに走行が楽しめる『XBシリーズ』という製品もありますが、僕としては組み立てキットで「作ること」から始めてほしいですね。いまタミヤでは、初心者向けの簡単な組み立てモデル『ファーストトライキット』を用意しています。


その名の通り、最初にトライしていただくためのキットです。難易度の高い部分は組み立て済みにしてあるので、誰でも完成させることができます。これと送受信機セット、ボディ、バッテリー、充電器をそろえれば走行できますよ。


それ以外なら、どこでも走れるオフロードカーで、見た目で選んでいただいて構いません。コミカルな『ワイルドウイリー2』や『ランチボックス』などが人気です。



ワイルドウイリー

 出典  Funmee!!編集部

ランチボックス

 出典  Funmee!!編集部


―― 最近は、ネットショッピングでも気軽に買えるようになりましたね。


ネットは便利ですが、できればお近くの模型店さんに足を運んでほしいんです。お店に行っていろんな模型を見て、自分の気に入ったRCを探して買ったほうが愛着もわきます。また組み立てから走行まで、分からないことがあったらその販売店の人に教えてもらえます。お店の人を味方につけるのは、後々メリットになりますから。



スクールでモノづくりの魅力を体感

 提供 前住諭さん


―― 近年参加者が増加中の「タミヤRCスクール」とは何ですか?


『トライ!タミヤRCスクール』と称して、RC未経験の親子に1日で組み立てから走行まで楽しんでいただく、タミヤ主催の体験教室型イベントです。スタッフが1日中ずっとアシストしますので、途中で分からないことがあっても大丈夫! 参加費がRCキット・送受信機・バッテリー・充電器など一式の代金になっており、終了後はそのままお持ち帰りいただけます。スクールの卒業生は通算1,000人くらい。現在は販売店さんなど約20店舗の協力のもと、全国でスクールが開催できるようになり、昨年度まで年間約300人だった卒業生を500人くらいにできる体制になっています。



―― この体験教室を企画した意図はどんな点ですか?


子どもって、出来上がったものをあてがうだけだとすぐ飽きちゃうし、長続きしない。ところが不思議なことに、自分が作ったものにはすごく愛着をもって、大事にします。タミヤは「モノづくりの楽しさ」を伝える会社なので、RCやプラモデル・ミニ四駆など、「自分たちで手を動かして作ることで得られるもの」を伝えたい。そして、RCなら組み立てた後に走らせて、さらにレースといった新しいことにチャレンジしてもらいたい。そういった願いのもと、タミヤとしても一番がんばっていこうと思っている企画なんです。若者のクルマ離れといわれているなか、クルマに興味をもってほしいという実車メーカーにも賛同してもらい、スクールに協力してもらっています。



 提供 前住諭さん


―― 最近、「タミヤサーキット」では子供たちが増えているそうですね?


タミヤが所有するRCサーキット「タミヤサーキット」(※)では“ジュニアDAY”を設けているのですが、その日になると50人以上の子供たちが集まります。


RCスクール卒業生の子も来ますし、そこで知り合った子供たちの輪が広がっているのが分かりますね。また、お父さんお母さんも含めてご家族同士で仲良くなったり、女性ドライバーが増えてきたりもしています。かつてに比べると、子供たちや女性が入りやすい環境に変わりつつあると思います。


※静岡県静岡市にあるRCカー専用サーキット



―― 以前までは、大人が多かったんですか?


ホビー市場はRCだけでなく、プラモデルもミニ四駆も、発売当時に子供だった人が大人になった今も好きで続けているので人口は多いんです。ですが今の子供たちは僕らの時代と違ってRCを走らせる場所が制限されていたり、スマホやゲームなどが普及したために、RCは「いろんな遊びのうちのひとつ」としか思われない傾向になりがちです。


そこでRCメーカーの立場として、子供たちにRCで遊んでもらえる環境を増やしていければと、さまざまな企画提案を継続しています。『トライ!タミヤRCスクール』もその試みのひとつで、それが実を結んで現在の状況につながっているのかなと思います。



こだわりは、「楽しむこと!」

 提供 前住諭さん


―― RCの普及に尽力する一方で、ご自身は日本を代表するドライバーです。愛用のマシンや、RCでのこだわりなどはありますか? 


愛用マシンは「タミヤから発売されているRCカー全般」です。僕はジャンルを問わないオールラウンダーと言う肩書があるので(笑)。RCへのこだわりは、「速さにばかりこだわらないこと」なんです。速さ一辺倒のRCカーばかりやっていると自分も疲れてしまうので。言い換えれば、楽しんでやるのがこだわり。「仕事だから大変じゃないですか?」と聞かれることもありますが、そもそも楽しんでいるのでまったく大変ではありません!



―― 最後に、今後の目標などをお聞かせください。


自分がRCを始めた時に、学校だけでは出会えない世代の人たちと知り合えて楽しく過ごせたことに感謝しているので、その魅力をもっともっと多くの人たちに伝えたいです。RCを始めて30年経ちますが、タミヤRCスクールの講師をしていると、子供たちから逆に学ばされることがあります。まだまだ知らないことや気づかされることがあるRCってすごいな、と改めて感じています。そのすごさやおもしろさを伝えることも、我々の役目だと思います。




■プロフィール

前住 諭(まえずみ・さとし)

1975年8月23日生まれ、愛知県出身。10歳の頃からRCをはじめ、94年電動オフロード全日本選手権2WDクラス優勝、96年・99年電動ツーリングカー全日本選手権エキスパートクラス準優勝。99年に(株)タミヤ入社、営業部営業課に所属。TRF(タミヤ・レーシング・ファクトリー)メンバーとしても、国内外のレースやイベントで活動する。RC専門誌「RC WORLD」(枻出版社)での人気記事「TRFサトシのセッティングアドバイス」は通算200回以上、掲載17年目という連載記録を更新中。



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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文・写真:長谷川貴洋(Takahiro Hasegawa)

写真:土屋幸一(Koichi Tsuchiya)



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Funmee!!編集部

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