【自宅で楽しむ本格パン作り Vol.2】90分で完成!カルピスを使った超お手軽パン



『モリパン』こと東京都・江古田駅近くのパン屋「ワイルドネイチャー」の店長・森田康行さんの連載第2回です。
どのご家庭にもある以外なものを使ってご家庭で本格的なパンが楽しめるレシピをご紹介します。


今回は90分で完成する超お手軽パンのレシピをご紹介します!
時間短縮の決め手はカルピス。
意外に思われるかもしれませんが、これを使うことで初心者の方でも挑戦しやすい簡単なレシピが実現できるのです。ぜひ、ご家庭でもお試しください。



1.こねる


はじめに、下記の材料を混ぜ合わせます。

【材料】
強力粉……200g
砂糖……4g
塩……3.8g 
イースト……3g
ぬるま湯(35℃)……140g
カルピス……20g

使う水が冷たすぎるとイーストが溶けず、また熱すぎるとイーストの働きが弱まるため、
必ずぬるま湯を使うようにしてください。

 Funmee!!編集部


短時間レシピの難点として、発酵を早めるためにどうしてもイーストを多く使う必要があることから、イースト臭が強くなってしまうことが挙げられます。
そこで重要な役割を果たすのがカルピス。
カルピスの爽やかな甘い風味が生地に練り込まれることで、イースト臭を抑える役割を果たすのです。


 Funmee!!編集部


混ぜ合わせた材料をこねていきます。
掌ではなく指先を使うことを意識して、ボウルの底に生地を押し付けるようにするのがポイント。

 Funmee!!編集部


上の写真くらい粉っぽさがなくなり形がまとまってきたら、全体を軽く丸めて、薄く油を引いた小さな容器に移します。
油を引くのを忘れると、容器に生地が張り付いてこの後の工程がちょっと面倒なことに。

  Funmee!!編集部


後からどのくらい膨らんだか確認しやすいように、容器の片側に寄せて入れておきましょう。
乾燥しないようしっかり蓋をしたら、オーブンの発酵機能を使って40℃で15分発酵させます。

2.生地を整える


15分経ったら一度出して、生地を表面を滑らかにする作業を行います。

 Funmee!!編集部


生地を持ち上げて、容器の底に軽く打ち付け、剥がしてまた打ち付けて、と数回繰り返して形を整えます。

 Funmee!!編集部


右が捏ねる前、左が捏ねた後です。捏ねた後の生地は丸みを帯びてきれいにまとまっていますね。
ここまでできたらまた40℃で15分発酵させます。

3.四つ折りにする


また生地を取り出してみましょう。
先ほどと比べてずいぶん大きく膨らんでいると思います。

 Funmee!!編集部


焼き上げまでもう少しです。空気を含ませふっくら仕上げるため、この生地をまな板の上に移して四つ折にします。

 Funmee!!編集部


まな板に張り付かないよう、全体に手粉を振っておきましょう。
自分の手にもしっかり手粉を付けておくのを忘れずに。
手粉は使いすぎるとどうしても仕上がりが少し粉っぽくなってしまいますが、始めのうちは手に貼り付いて捏ねづらいので、慣れてきてから少しずつ減らしていきましょう。

 Funmee!!編集部


まずは生地の手前側を少し伸ばして、奥に向かって折りたたみます。

 Funmee!!編集部


初めてだとなかなか苦戦しますが、少し不格好でも焼きあがると案外きれいになったりします。大丈夫、怖くない。

 Funmee!!編集部


続いて奥側の生地を手前に折りたたみます。

 Funmee!!編集部


同じことを左右でも繰り返して、四つ折りにします。
ここまでできたら、折り目を下にして元の容器に戻します。

 Funmee!!編集部


四つ折りにする前の生地が左、四つ折りにしたのが右です。
ここからさらに40℃で20分発酵させます。

4.切り分けてとじる


また生地を取り出してみましょう。最初の状態に比べて2.5〜3倍くらいまで膨らんでいると思います。

 Funmee!!編集部


いよいよ焼き上げの下準備です。生地をパンの形にしていきます。
手粉を振ったまな板の上に生地を移して3分割します。

 Funmee!!編集部


ドレッジを使って3分割したら、それぞれの塊の端を中心部に寄せ集めるようにして綴じます。
ここで生地の中の空気が抜けるとふっくらとした仕上がりにならないので、あまり生地を押し潰さないように気をつけましょう。

 Funmee!!編集部


生地の中に何か入れてアレンジを加えるならこのタイミングで。
今回はキャラメルチップを入れたものを作ってみました。
板チョコを細かく砕いたものを入れてもおいしいです。

 Funmee!!編集部


きれいに綴じられるとこんな感じになります。
できたら綴じ目を下にしてクッキングシートの上に置きます。

5.クープを入れる


生地にクープ(切れ目)を入れます。
クープを入れることで、火の通りがよくなり生地が膨らみやすくなります。

 Funmee!!編集部


クープナイフを使ってクープを入れました。
この時もあまり力をかけすぎず、表面を撫でるようなイメージで。

 Funmee!!編集部


家庭用オーブンで焼く場合は、切り口が乾燥しやすいので、少し油を塗るとよりよい仕上がりになります。

 Funmee!!編集部


全体でこんな感じ。
キャラメルチップを入れたものと入れていないものを判別しやすいように、一部カップを使ってみました。

6.焼く


さあ、いよいよ焼いていきますが、焼く前にまずはオーブンを250℃に予熱しましょう。
家庭用オーブンは庫内の温度が下がりやすいので、設定より高めに予熱をしておくとよいのです。

 Funmee!!編集部


予熱が完了したら、温度を220度に下げ、
スチーム機能を使うか、もしくは霧吹きをかけて生地を湿らせてから、20分程度焼成していきます。

 Funmee!!編集部


どきどき…。

7.できあがり


完成です!

 Funmee!!編集部


できあがったものを見ると、クープが大きく広がって表面積が増えたことで、生地がふっくら仕上がっているのがよくわかります。
口当たりは柔らかく、舌の上でほんのりとカルピスの風味が広がります。

 Funmee!!編集部


キャラメルチップを入れたものがこちら。
焼きたての生地の中で程よく溶けて、温かく甘い湯気を立ち上らせます。
ほんのりとしたカルピスの風味が濃厚なキャラメルの味わいを引き立てるのです。

おわりに

 Funmee!!編集部


前回は自家製の酵母を使ったレシピを紹介しましたが、今回お伝えしたイーストを使ったものなら、より手間を掛けずにパン作りができます。

今回は短時間でできるものにこだわったレシピをご紹介しましたが、ぜひこれを足がかりに、慣れてきたらよりじっくり時間をかけて作るものにもチャレンジしていっていただけたらうれしいです!


ではまた、次回もよろしくお願いいたします!

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Funmee!!ライター
森パン

1981年京都生まれ。
パン作りを志し都内数店で修行した後、紀ノ国屋パン部門で商品開発などをしながら働く。
その後、横浜のBP Kitchen Schoolで家庭で手軽に楽しめるパンの作り方を教える。
現在はベーカリーカフェWILD NATUREでパン製造・教室などを行う。
著作に、
『塩麹を使った、おいしいパンとお菓子』(マイナビ)
『大豆粉でつくるパンとお菓子』(河出書房新社)

1981年京都生まれ。
パン作りを志し都内数店で修行した後、紀ノ国屋パン部門で商品開発などをしながら働く。
その後、横浜のBP Kitchen Schoolで家庭で手軽に楽しめるパンの作り方を教える。
現在はベーカリーカフェWILD NATUREでパン製造・教室などを行う。
著作に、
『塩麹を使った、おいしいパンとお菓子』(マイナビ)
『大豆粉でつくるパンとお菓子』(河出書房新社)