地下でヒンヤリ冒険体験!大人もトリコにする大谷採掘場跡ツアー


日本各地で蔵の石材として知られる「大谷石」。その採掘場跡を活用しているグループがあると聞き、冒険大好きな編集部は栃木県宇都宮市へクルマを走らせました。


そこで待っていたのは薄暗く、ヒンヤリ涼やかな地下空間でした。




穴の向こうに何がある!?

丸山和也さん

 出典  Funmee!!編集部


―― はじめまして。今日はよろしくお願いします!

 

丸山和也さん(以下、丸山):OHYA UNDERGROUND」の丸山です。本日のガイドを担当します。よろしくおねがいします!


 

―― 楽しみ! ところで「OHYA UNDERGROUND」とは、いったいどんなグループなのですか?

 

丸山:ここ宇都宮市大谷地区の魅力に見せられた4人の男によって始まった採掘場跡などを巡る探検ツアーです。僕が所属するアウトドアレジャー会社の社長・増渕がそのひとりという経緯もあって、僕もハマってガイドをしています。ではさっそく、最初の採掘場跡へ行ってみましょう!



 出典  Funmee!!編集部


―― うわァ! 秘密基地みたい。

 

丸山:こういう岩むき出しの無骨な空間っていいですよね!

 


―― これは、横に掘り進めていったのですか?

 

丸山:ツルハシなどを使って「垣根掘り」という手法で、質の良い部分だけを横に掘り進めて行った結果ですね。岩に近づいて、よーく見てみてください。



 出典  Funmee!!編集部


―― 壁の表面にきれいな模様が!

 

丸山:ツルハシの痕跡です。規則正しく並んでいますね。

 


―― 几帳面な人だったのかな?

 

丸山:そうかもしれません(笑)。当時の人が掘った様子が想像できておもしろいですよね。では次の採掘場跡へ行ってみましょう!



奥で待つのは水底の見えない地底湖と、光射す大空間

 出典  Funmee!!編集部


丸山:さあ、こちらです! と、その前にライフジャケットを着てください。奥へ進むと……



 出典  Funmee!!編集部


―― 鉄トビラ!? ここを進むんですか? なんだか空気がヒンヤリ……

 

丸山:はい。この先へ進みます。 迷子にならないようついてきてくださいね(笑)

 


―― この近くにはこういった採掘場跡がたくさんあるのですか?

 

丸山:最盛期の昭和40年ころには、90万トンの大谷石を採掘していました。現在はわずか2万トン。ここ大谷地区だけで250カ所を超える採掘場跡地があり、こういう地下空間が点在しています。その多くは私有地で立ち入り禁止のため、この醍醐味はなかなか味わえません。



 出典  Funmee!!編集部


―― お!? 水? スゴイ!

 

丸山:でしょ?(笑)。雨水や地下水が集まり地底湖になっているので、ここからボートに乗って行きます。



 出典  Funmee!!編集部


―― おおッ! 天井が迫ってきて、ますます洞窟探検っぽい。




 出典  Funmee!!編集部


丸山:ここでボートを降りて、少し歩きますよ。

 


――えっ? 狭いし、細いし、真っ暗で怖いです……。

 

丸山:がんばって! もう少しです!



 出典  Funmee!!編集部


―― うっわーーー、いきなり大空間! 光が射してキレイですねぇ。

 

丸山:今日はラッキーですよ。雲が出ています。地下なのに雲。不思議でしょ?



採掘場跡の出口で待っていたのは……

 出典  Funmee!!編集部


丸山:お疲れさまでした。そろそろ出口です。

 


―― すごい風景でした! 出口の光が見えてくると生還したみたいでホッとします。

 

 

塩田大成さん(以下、塩田):お帰りなさい! いかがでしたか?



左から松本謙さん、坂内剛至さん、塩田大成さん、増渕隆宏さん

 出典  Funmee!!編集部


丸山:あ!

 

増渕隆宏さん(以下、増渕):「あ」じゃないよ(笑)。かなり満喫してきたみたいだね。

 



―― みなさんが「OHYA UNDERGROUND」の仕掛け人の方々ですね! 今日はありがとうございました。閑話休題、皆さんはなにをきっかけに地下空間にご興味を?

 

塩田:きっかけは僕です。大谷地区の方と共に訪れた地下空間に感動して、写真に少し加工をしてFacebookにアップしたんです。ひと言「やりたい」とだけ添えて……。



当時Facebookにアップされた写真

 提供  塩田大成さん


坂内剛至さん(以下、坂内):それに僕が食いついた(笑)。普段はアウトドアレジャー会社をしているので、「できます。カヌー出します!」と。そして僕から同業の仲間である増渕さんにも声をかけて……。

 

増渕:そうそう。いきなり興奮気味で連絡が(笑)。でも「純粋に、おもしろそう!」と思ったので、すぐ話に乗りました。

 

塩田:そしてこの写真を「道の駅うつのみや ろまんちっく村」や「えにしトラベル」を運営する松本さんのところへ持っていきました。

 


―― 松本さんは写真を見てどう思いました?

 

松本謙さん(以下、松本):ひと目見て「実現したら楽しいだろうな」と思うと同時に、「大谷のイメージを変える起爆剤になるんじゃないか」と。

 


―― そうやって活動が始まったのですね。地下探検以外の活動もされてるんですか?

 

塩田:採掘場跡地でフルコース料理を食べられるサービスも提供しています。


 

 提供  OHYA UNDERGROUND(LLPチイキカチ計画)


―― あの空間でディナーですか! 超非日常な経験ですね。

 

松本:他にも森林でのグランピングといったコースもあるので、大谷の食や自然を存分に味わってもらえます。



 提供  OHYA UNDERGROUND(LLPチイキカチ計画)


―― どれも楽しそう! いろいろと遊べる選択肢がある大谷地区は、今後さらに注目スポットになりそうです。




■プロフィール

LLPチイキカチ計画 「OHYA UNDERGROUND」

塩田大成さん、増渕隆宏さん、坂内剛至さん、松本謙さんの4名で結成された有限責任事業組合(LLP)。「本気で遊びつくすためにつくった」という塩田さんの言葉通り、地底湖クルーズやグランピング、採掘場跡でのフルコース料理の提供など、多様なサービスを提供している。


 

塩田大成さん

空間プロデュース会社「ビルススタジオ」社長(建設設計・不動産仲介等)。栃木県出身。地域に残る大谷石倉庫などをリノベーションして新たな価値を生み、テナントとして貸している他、さまざまな場づくりを行っている。

http://www.met.cm/

 

松本謙さん

「道の駅うつのみや ろまんちっく村」や、旅行代理店「えにしトラベル」を運営する「ファーマーズ・フォレスト」社長。宇都宮を中心に地域の魅力をめぐり、さまざまな気づきを得られる体験型トラベルを得意とする。また、「道の駅うつのみや ろまんちっく村」は年間140万人の来場があるという。

http://www.farmersforest.co.jp/

 

坂内剛至さん

アウトドアレジャー会社「ネイチャープラネット」社長。栃木県出身。カヤックやカヌー、SUP、ハイキングなど自然資源を活用した体験・交流事業を企画・プロデュース。観光を通した地域活性化に取り組んでいる。

http://www.nature-planet.com/

 

増渕隆宏さん

アウトドアレジャー会社「エム・アール・ピー」社長。栃木県出身。「NAOC」の名でラフティングなどアウトドアアクティビティの企画・運営を行う。子ども向けの自然体験プロジェクト「NAOCあおぞらきっず」も運営。

http://www.naoc-jp.com/

 

丸山和也さん

アウトドアレジャー会社「エム・アール・ピー」所属のアウトドアインストラクター。鬼怒川ラフティングや雲龍渓谷トレッキングなど、宇都宮近郊のいろいろな場所で野を駆け、川を下って活躍中。

 


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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:室作幸江 (Yukie Murosaku)

写真:齋藤ジン (Jin Saito)、落合明人 (Akito Ochiai) 



■免責

本記事で紹介しているスポットは、地権者の許諾を得たうえで取材・撮影を行っています。なかには危険な場所もあるため、無断での立ち入りは禁じられています。



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Funmee!!編集部

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