日本チャンプ流「鎌倉SUPライフ」とは―― 『OKUDA STYLE SURFING』原田俊広さん


全日本SUP選手権WAVE部門で3度の優勝経験を持ち、次の目標に「ワールドチャンピオン」を掲げる原田さん。

競技としてSUPサーフィンに取り組む一方で、自社の“パドボ”を使った海遊びも楽しんでいます。
たとえば、子どもとタンデムしたり、シュノーケリングや釣りのための道具として活用したり……。

今回は、原田さん流のSUP遊びのアイデアや、鎌倉の海だからこそ出会える風景、体験できるコトなどを紹介していただきました。

SUP=海遊びの道具。楽しみ方は無限大!

 出典  Funmee!!編集部


―― SUPは新しいスポーツですが、鎌倉では最初からスムーズに受け入れられましたか?

 

鎌倉のビーチは昔から、サーファーやウィンドサーファーに加え、ヨット、カヌー、スイマー、釣り人、漁師などいろいろな人が共存していて、新しいスポーツを受け入れる間口がとても広いんです。


だから、『OKUDA STYLE SURFING』が開発した“パドボ”も最初から抵抗なく受け入れられて、自然にスタンドアップという文化が根付いていったように思います。



 出典  Funmee!!編集部


―― 鎌倉だけでなく、ここ数年でSUPが全国的なブームになったのはなぜだと思いますか。


まずは誰でもトライできること。そして、いろんな楽しみ方ができることも大きいと思います。身体を鍛えたいと思ったら全力で漕げばいいし、癒されたいと思ったらのんびり漕げばいい。同じ道具でも自分のやり方次第、気分次第で楽しみ方を変えられるのがSUPのいいところです。


僕がいつもお客さんに伝えるのは、「“パドボ”は海遊び、水遊びのツールのひとつ」だということ。


子どもや愛犬を前に乗せてタンデムしてもいいし、釣りをしてもいいし、沖まで漕いで行ってシュノーケリングしたっていい。海だけじゃなく川や湖でもクルージングできるし、最近はSUPヨガとかSUPポロなんかもあるので、みんなそれぞれのペースで自由に遊べばいいと思うんです。



年齢不問。60代、70代のパドラーも?!

 出典  Funmee!!編集部


―― 原田さんご自身は、どんな楽しみ方をされていますか?

 

小学生の娘を前に乗せてタンデムすることもありますし、シュノーケリングや釣りも楽しんでいます。


釣りはいろんな魚が釣れますが、個人的にはイナダとかカワハギ、アジ、サバなど、食べられる魚を狙うのが好きですね(笑)。


僕の考え方ですけど、欲を出すと魚は釣れないので、できるだけホワ~っとしているのがコツ。水って伝達が速い物質だから、殺気を出すとそれが魚に伝わっちゃうと思うんですよね。魚が釣れたらなじみの魚屋に捌いてもらったり、別の魚に交換してもらうこともあります。

 


 出典  Funmee!!編集部

―― SUPはトライしやすいスポーツといいますが、年齢に関係なく挑戦できるものでしょうか。

 

うちの社長の奥田も60代ですし、お客さんも60代の方はザラにいて、なかには70代の方もいらっしゃいます。最近だと、小銭だけ持って材木座から七里ヶ浜まで漕いで行って、向こうでお昼を食べて帰ってきた、なんていう60代の女性もいましたね。


でもやっぱり、女性や高齢の方ってどうしても続かなかったりするんですけど、無理して海に入らなくたって別にいいんですよ。


お客さんには、「とりあえず海まで来てみて、気が向かなかったら近所を散歩したり、カフェに行ったりするだけでもいいじゃないですか」ってよく言うんです。幸い鎌倉には、散策にぴったりの寺院やおしゃれなカフェがたくさんあるし、ちょっと足を伸ばせば江ノ島観光だってできますからね。



海の中から花見もできる!魅力あふれる鎌倉SUP

 出典  Funmee!!編集部


―― 湘南の中でも、鎌倉エリアでSUPをする魅力について教えてください。

 

鎌倉の海は、泳いでいる魚が見えるくらい透明度が高くて気持ちがいいんです。


あと、海と山との距離が近いので、海の中から桜の花見や紅葉見物ができるのも魅力ですね。そして、歴史ある自然豊かな街なので、海から上がった後に周辺を散策するのも楽しい。


春は桜の名所・源氏山公園で花見、梅雨時期は“あじさい寺”の異名を持つ明月院へ、秋は長谷寺の紅葉ライトアップを見学、冬は鶴岡八幡宮で初詣……など、四季折々の楽しみ方ができます。



 出典  Funmee!!編集部


―― 最後に、鎌倉エリアに「暮らす」良さとはどんなところですか?

 

やっぱり、自然が豊かなことですね。僕の趣味のひとつに貝拾いがあって、子どもの頃からずっと続けているので歩きながら見つけるのがすごく得意なんですけど(笑)、今でも鎌倉にはきれいな貝がいっぱいあるんです。


この豊かな自然を子どもたちのために守っていかなくてはという想いは常に持っています。


また、お客さんの中には鎌倉に住んで都内まで通勤されている方も多いですけど、「仕事で疲れて鎌倉駅に帰ってきて、潮の香りを嗅ぐとリセットできる」という声をよく聞きます。


都内に通うビジネスマンにとっては、鎌倉の海がオンとオフを切り替えるスイッチになっているのかもしれませんね。





■プロフィール

原田俊広さん

神奈川県逗子市出身。鎌倉・材木座にある『OKUDA STYLE SURFING』の店長をつとめながら、ショートボードやSUPサーフィンのコンペティターとして活躍している。

主な戦績【ショートボード】全日本サーフィン選手権大会(2009年メンクラス5位、2010年メンクラス6位、2013年シニアクラス5位、2016年シニアクラス3位)、INAMURA CLASSIC INVITATIONAL 2013出場、【SUP】全日本SUP選手権大会WAVE(2013年優勝、2015年優勝、2016年優勝)、SUP世界選手権大会(2014年ニカラグア16位、2016年フィジー19位)

http://www.padobo.com

 

 


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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:古田朱美 (Akemi Furuta)

写真:上樂博之 (Hiroyuki Joraku)、ライディング写真/高山 司(Tsukasa Takayama)、紅林敏明(Toshiaki Kurebayashi)